ライブ関連

2019.07.07 《ライブレポ》日比谷野外音楽堂

日比谷野音が終わりました。
今年は2days。


1日目は外聴きだったので、ふむふむ~こういう感じなのね~

と前準備をした状態で2日目に臨みました。

2019.07.07 日比谷野外音楽堂 ライブレポ

ここ最近の流れとして、2daysある場合はそんなにセトリ変えないんだろうなあ、
ということもあって、かなり落ち着いた気持ちで座席でスタンバイ。

ただ、7日は雨が結構降ってしまって、その準備が大変でした。

開演前、アスファルトの様子。ひどい時は雨足が跳ね返るくらい。

カッパに長靴というフル装備、いいあんばいのところで止んでくれよ~と祈っていたけれど、
結局ずっと降りっぱなし、むしろ後半、若干強まったほどで。。
ここのところ、降っても途中で止むとか、途中から降りだすとかはあったけど、
終始降りっぱなしの野音は久しぶりでした。
2009年10月の2daysあった1日目が結構降って寒くて大変だったんですけど、
それ以来なんじゃないかな。

 

曲順が前もってわかっていたので、結構冷静に見てたんです。
「愛の夢をくれ」とか「面影」とか、このあたりは久しぶりで。「愛の夢をくれ」とかちょっとびっくりして。
「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」とかも、私個人的にはライブですごく久々で。
「彼女は買い物の帰り道」とか「笑顔の未来へ」、「ハナウタ」。
外聴きでは気づかなかった流れのようなものを感じました。流れというか物語というか。

うん。うまく説明できないけど。

エピックとか東芝期の曲が多かったら野音っぽいとか、そういうのは多少はあって、
例えば、前半3曲目とか5曲目の空の明るいうちに「GT」とか「上野の山」をやる……私の中では野音と言えばそういう景色が浮かぶのだけど、
今回はまったく違った趣き、選曲なのでありました。
そしてそれがいやだったかというと、決してそうでもなく。
いい曲いいメロ書くな~!!とあらためてほれぼれしたりしつつ。
このへんの選曲は
ある切り口のエレカシ……あるラインのエレカシを切り取った……という感じがしたのでした。

 

こまごましたことで言うと、「明日に向かって走れ」の石くんのスライドギターのソロ(かっこよかった)、「ハナウタ」久し振りに聴けた(うれしかった)、ミヤジステージ前方に出てくるので結構びしょぬれ、髪が濡れるといい男に見えるよね、どう?親方?(と客席の男性を指差す)、私はもともといいオトコですけどね(ぼそり)、畳んだ男椅子の裏側を上に掲げて「男」アピールしつつ脚の四角部分に顔をはめて興に入る、最後の方、雨にすべって大きく転ぶ、「so many people」で会場炸裂(たまっていたものがはじける)。

 

……ともろもろありつつ、2時間半くらいのライブ。

 

そして今回の大事件はとにかく土方さんです。
「旅立ちの朝」のあと、土方隆行さんが呼び込まれました。
土方さん、私はじめて拝見して。黒いTシャツにゆるいウェーブの髪の毛はふさふさ。
お若い! というのが第一印象。
ぐぐってみるとエレカシより10歳くらい上のようです。なんと!お若い!
宮本さんは土方さんのことを「ギターの先生」と呼び、
土方さんにアレンジしてもらった「四月の風」は、その後FM802のヘビーローテーションに選ばれて……と話し、
当時に想いをはせていたんでしょうか、ミヤジ本当に感慨深そうでした。

 

「今宵の月のように」の前には、当初はアコギは自分が弾いていたけど、
今は亡きプロデューサーの佐久間さんに、アコギはどうか土方さんに弾いてもらえないだろうかとお願いした、と。
いつもはミヤジがアコギだけど、今回は黄色のエレキ、土方さんがアコギ。
ミヤジがワン、ツー、スリー、フォー、とカウントを取って土方さんとアタマを合わせ、《くーだらねえと》と入ってました。

 

「悲しみの果て」では、ギターソロは石くんと土方さんで
あのフレーズを2人でハモッていてゾクゾクしました。
その後すぐに土方さんのギターソロ! 特別にプラスされた小節だったんでしょうけど、もう、見とれ聴き惚れてしまいました。

 

「ズレてる」か、何の曲だったか、石くん、ヒラマさん、土方さんが並んで、
円陣を組むようにギターをノリノリで弾き合っていた姿がすごくよかった!

 

しかしやっぱり。なんたって「四月の風」です。
宮本さんが「四月の風」を語る時に、必ず登場する土方さんの名前。
その文脈で、語り口で、土方さんという人がどれだけエレカシにとって重要な存在だったか、
その度に思わされていたので……いやー、土方さんとの「四月の風」を生で見れる日がくるなんて。
冒頭、石くんの単音リフのあと、あの!あの! 土方さんの美しいギターストローク。
泣けた。
もうギターの音だけで、雨の降りしきる灰色の野音が、その時だけは光が差し、風が吹き抜ける感じがしましたよ。
なんでしょうねえ、あのギターの音色。愛だなあ。
土方さんのあのギター。あのフレーズ。当時の宮本を含めエレカシのメンバーにもたらしたものはすごく大きかったんじゃないか……とすごく思いました。
エピソードとして知ってはいたけど、実際に生でその音を聴いて、しみじみと感じたのでした。
言葉じゃなくひとつの音、音色。イメージ。
この土方さんのギターフレーズが、刺激を与え、曲が変化しながら完成し、タイアップが付き、ブレイクしていく。
大きな変化というものは、実はこういった具体的な細部から始まるものなのかなあ、としみじみ思ったりしました。

 

あとは久しぶりに蔦谷さんのサポートもあって。数年前、なんかあったみたいですけど、よかったよかった。
「ズレてる方がいい」「so many people」では総出での演奏でしたけど、あんなに舞台上に人がいる野音は初めてだったな。
長い歴史の中で人に巡り合いながら、「四月の風」がうまれ、「笑顔の未来へ」が、「リッスントゥザミュージック」がうまれた。
4人だけの時期もありそうじゃない時期もあり、転がり続けて今に至る。
4人だけの「星の降るような夜に」を見ながら、4人を支えてきた人々を思い、胸が熱くなった30回目の野音となりました。

 

金原さんのツイート

 

「ストラトバリウス」、ギターのストラトと混ざっちゃった、とミヤジごにょごにょ言い訳してました(笑)

2018.06.23エレカシ日比谷野外音楽堂(外聴き)、翌日、名古屋公演延期のお知らせ⇒大阪公演は開催今年の日比谷野音は外聴きで、 翌日の日曜日の午後、ちょうどその時はルノアールでお茶をしていました スマホをふと見たら公式ツイッターが...

2019/07/07(日) 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

(第1部)
01.シグナル
02.愛の夢をくれ
03.孤独な旅人
04.明日に向かって走れ
05.面影(おもかげ)
06.こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい
07.翳りゆく部屋
08.リッスントゥザミュージック
09.彼女は買い物の帰り道
10.笑顔の未来へ
11.ハナウタ~遠い昔からの物語~
12.明日への記憶
13.旅立ちの朝
14.四月の風
15.悲しみの果て
16.今宵の月のように
(第2部)
17.RAINBOW
18.かけだす男
19.月の夜
20.武蔵野
21.俺たちの明日
22.友達がいるのさ
23.ズレてる方がいい
(en.1)
24.so many people
(en.2)
25.ファイティングマン
26.星の降るような夜に

 

(EKDBさんより)

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