ライブ関連

2023.06.12 宮本浩次 Birthday Concert at ぴあアリーナMM 「my room」(ライブレポ)

6月12日の宮本浩次バースデーライブ「my room」@ぴあアリーナに行ってきました。

宮本浩次「my room」20230612

2019年から始まった宮本浩次のバースデーライブももう5回目。これまでをさかのぼると

  • 2019年:ソロ初ライヴ!宮本、弾き語り@恵比寿LIQUIDROOM
  • 2020年:2020612 宮本浩次バースデイコンサート at 作業場「宮本、独歩。」ひきがたり
  • 2021年:宮本浩次縦横無尽@東京ガーデンシアター
  • 2022年:縦横無尽完結編 on birthday@国立代々木競技場 第一体育館

公式からは過去のバースデーライブを振り返るこんな投稿もありました。

2019年のリキッドルームは「宮本、独歩。」の初回限定盤の特典映像。今さらですがめちゃくちゃいい(ぐっとくるセトリ)のでおすすめです。

宮本、独歩。(初回限定612バースデーライブatリキッドルーム盤)(DVD付)

お誕生日ライブ、すっかり恒例になりました。2020年はコロナ禍で作業場からの無観客生配信。2021年は有観客でガーデンシアター。2021年はツアーファイナルも兼ねて代々木体育館で2days。で、今年が「ぴあアリーナMM」。横浜にある新しい会場で、エレカシでもソロでもはじめての会場です。

当日は終日雨が降ったりやんだりのあいにくのお天気。しかし会場前は入場を待ち構えたファンの人だかりで大混雑! 熱気と湿気でたいへんなことに。。ソロの客層は女性がより多い気がしてましたが、今回はさらにさらに女性が多い印象でした。

しかし、月曜日にとんでもないライブを観てしまうと、その後の平日がなかなか大変。現世に戻ってこれない(笑)

サポートメンバー

事前に公式ページで

得意の弾き語りを始め、宮本浩次が一人で、
いわば「独演会」形式で
全身を使った渾身のパフォーマンスをお届け致します。

とアナウンスがありました。

実際のステージもずっとひとりで、ゲストの登場もありませんでした。

SNSなど

宮本浩次インスタグラム


公式Twitter

この投稿、2004年の「生きている証」の動画があります。必見。しびれます。

感想

結果から言うと、今までのバースデーライブの中で一番よかった。なんでだろうな。最初のリキッドルームはチケットとれなくて参加していないし、無観客配信、弾き語り、バンド編成いろいろあるから簡単に比べられないけれど、今回のライブはほんとに最高だった。

ひとつにはセットリスト。今回はエレカシの曲もけっこうやって、そのチョイスが絶妙ですばらしい。なんたって1曲目が「通りを越え行く」! 《見慣れた部屋のなつかしき》と歌われて、もうなんかうっとりしちゃいました。というのも私は、「my room」というサブタイトルを冠しているから「部屋」で始まるのかな♪と安易に予想していたので(笑) 見事に意表をつかれて冒頭からすっかりやられてしまったのでした。

2曲目が「部屋」でした。これはとにかく大好きな歌で「コンビニ24時間」「アパートの5階」と並ぶ数字にいつもきゅんとなるワタクシなのです。「孤独な旅人」もよかった。これは2020年の@作業場の時にもやってたなあ、とふと思い出したり。弾き語りで歌いたくなるのかな。かっこいいですよね、弾き語りで「孤独な旅人」。かっこよすぎる。「OH YEAH!(ココロに花を)」は最初のギターで、ひあぁ。。と小さく黄色い声をあげてしまった私です。私はほんとうに久しぶりにライブでききました。メロウな入りからサビで力強くなるのが好き。すごく弾き語りに合ってる選曲だった。「やさしさ」はいつもより速いテンポで今までにない軽やかさで始まったけれど、しかし後半はどっこい。終わり際の恒例「ヤー!」の魂の叫び。ほんとかっこよかった。会場中の客1万個の心臓をわしづかみしていきました。

第2部の最初は、サイドモニターに楽屋?のソファに寝ころびギターを抱えたミヤジが大映しに。なんですか先生それは何か芸当でも始めるのですかといわんばかりに会場がクスクスとなったところへ「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」。レアな選曲!・・・と驚かされたのはもう1曲あって「君はここにいる」。なかなかライブでやってくれないだけで、本当に名曲がたくさんあるだなあ・・・としみじみした次第。

とエレカシ曲のことばかり書きましたけど、ソロ界隈のアクトもとてもよかったです。カバーは宇多田ヒカルや「二人でお酒を」とか「翳りゆく部屋」など数曲ありましたが、「恋におちて -Fall in love-」がとてもよかった。「ハレルヤ」「sha・la・la・la」「昇る太陽」が大好きなので、このあたりが連投された2部の終盤は最高の流れ。特に「獣ゆく細道」「昇る太陽」など、ロックっぽい曲をアコギを打楽器みたいにかき鳴らしギリギリのテンションで歌い上げる感じ、ほんとたまらなかったです。独演会ならではだし、まさに宮本浩次唯一無二。会場もすごく盛り上がって場の温度が一気に上がりました。

冬の花」などは、最初弾き語りで、いつのまにかオケ(音源)が入っていくる、というスタイル。自然だったのであまり気にならなかったです。「rain -愛だけを信じて-」とか、何曲かは最初からカラオケで、という感じだったです・・・とは言え、全部弾き語りで聴いてみたかった気がしないでもないです・・・欲張りですね(笑)

「my room」というテーマのせいか、いろいろ演出が凝っていたのが今回のライブ。楽屋のソファに座っている宮本さんが、弾き語りで歌いながらスマホで自撮り撮影しながら(これがサイドスクリーンに映される)移動して、そのままステージに現れる、というオープニング。宮本さんが変なところ押しちゃったか、何か技術トラブルのせいか、一瞬スマホの警告メッセージみたいなのが大きくスクリーンに映し出されるという珍事もありつつ、なかなかチャレンジングな演出で面白かったです。エンディングも呼応するように、袖にはけていく宮本さんにカメラが密着、ずっとサイドスクリーンに映し出されました。カメラマンの岡田さんの横でポーズを決めたり、スタッフに愛嬌を振りまいたり、階段をかけあがったり。かけあがる後ろポケットにはバラを一輪突っ込んで! なんという! 笑っちゃうくらい似合うんですけど!(笑)

ステージ上にはソファや椅子、サイドテーブルには水とコップが置いてあって、曲間に水を注いでは飲んでいました。テーブルの花瓶にバラの花。ドラムセット?も置いてありましたが、終盤の盛り上がりの流れでスネアやシンバルをドコドコ叩く、という感じ。

そうそう、序盤、「二人でお酒を」の時に手拍子が沸き起ったのですが、数小節歌ったのち演奏をぴたりとやめて「手拍子やめてもらっていいですか」と客席に言う一幕がありました。会場が広いので、音が遅れて届きやりにくいと。語調としてはとても気を遣いながら言っていたと思います。自分の言っていることが「圧がない?大丈夫?」みたいに確認していたので(笑) かなりやりづらかったんでしょうね。手拍子については昔もなにやら不機嫌そうに言ってたことあったなぁと思いつつ、今回はとても「大人」の対応だったのでほっと一安心。場が凍り付くとかでは全然なく(笑) 盛り上がるような曲では歌係本人が拍手を先導する場面もあったので、そういう時はみんな手拍子をして会場全体で大盛り上がり。

「佐久間さんにオルガンを入れてもらった」という宮本さんのMCから「月夜の散歩」。スクリーン映像のアングルが宮本さんの後ろ姿だったんです。これがたまらなかったなあ。後ろからゆっくり、ゆっくり、前に移動するカメラ。素敵なカメラワークでした。少し猫背気味の後ろ姿。シャツのシワさえかっこよく見えました。

衣装についても少し。第1部は、黒い革のパンツに光沢のある黒シャツ。光沢×光沢! 攻めてるな。シャツはビロードみたいなベロアみたいなテロンとした光沢感のあるシャツ。エレカシの「ガストロンジャー」PV幻Ver.が革のパンツのいでたちでそれを思い出しました。黒黒光沢コーデも悔しいことに(笑)似合っていたけれど、私はやはり第2部の白シャツに黒パンツに細ネクタイスタイルが好み。最後、アンコールが終わってはける時には前をぶちぶちやってボタンをキラキラ飛ばしてました。

アンコール、終わりごろのMCで、宮本さんニカっと破顔。宮本さん、ああいう笑顔はなかなかライブさなかには見せてくれない。自分の中のルールでもあるんだろうか。でもいつもライブの終わりに本当にすばらしい笑顔を見せてくれる。それまでの緊張から解き放たれたようにリラックスしてなんともいい顔をするんですよ。WOWOWで8月にOAされるそうですが、ここもあらためて観たいシーンのひとつです。

ソロ、エレカシ、カバー曲をほぼ弾き語りで楽しませてくれた今年のバースデーライブ。弾き語りってやっぱりいいなとしみじみ。余計なフィルターなしでまっすぐ、ど直球で宮本浩次の歌。約2時間半、心の底から堪能させていただきました。

宮本浩次のギター

今回は弾き語り中心のアクトだったわけですが、ギターについて言うと、アコギの他にレスポールが登場しました。

  • 孤独な旅人
  • 悲しみの果て
  • OH YEAH!(ココロに花を)
  • こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい

このへん、レスポールのギターでした(他にもあると思います)。

この映像↓などを見ると、宮本さんはフェンダーをメインで使っていてですね

たま~にレスポールは使っていたけど、ほんとにメインはフェンダーのギターで(ちょっと前はタンゲマンのカスタムのストラト。最近はあまり登場してない?)しかし今回のバースデーライブはエレキギターはレスポール! だから何やねん、て話なんですけど、このレスポールが弾き語りにとってもよかったんです。レスポールのしっかり歪んだサスティンのきいた音色が、「悲しみの果て」とか「OH YEAH!(ココロに花を)」にぴったりはまって、きゅんと切ないロックバラードに仕上がってたと思うのです、ギターのこと詳しくないのに何をえらそうにって感じですが(笑)。とにかくよかった。

5月17日にアップされたTwitterにレスポールが写ってました。

宮本さんも昔はレスポールをよく使っていてたとえば「普通の日々」MV

「普通の日々」もめちゃいい曲だな。ライブでまたききたいです。

2023.06.12 《宮本浩次 Birthday Concert 「my room」》2023.6.12 at ぴあアリーナMM セットリスト

第1部
01.通りを越え行く
02.部屋
03.解き放て、我らが新時代
04.孤独な旅人
05.きみに会いたい -Dance with you-
06.悲しみの果て
07.やさしさ
08.翳りゆく部屋
09.二人でお酒を
10.夜明けのうた
11.OH YEAH!(ココロに花を)
12.冬の花
13.First Love
第2部
14.こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい
15.赤い薔薇
16.この道の先で
17.月夜の散歩
18.獣ゆく細道
19.恋におちて -Fall in love-
20.rain -愛だけを信じて-
21.君がここにいる
22.sha・la・la・la
23.passion
24.昇る太陽
25.ハレルヤ
アンコール
26.涙
27.冬の夜
28.P.S. I love you
EKDBさんより)

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