2019.10.20「宮本から君へ」蒼井優トークイベント(最優秀エンディング賞)

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映画「宮本から君へ」(蒼井優×佐藤順子プロデューサートークイベント付き)を観てきました。
映画はもちろん、トークもとてもすてきな内容だったので、取り急ぎメモします。
(ネタばれあるかもしれません)
目次

トークショーでのコメント(概要)

急きょ、こういうトークショーがやりたいなと思って。急なのにこんなに集まってもらってありがとうございます。

公開までにいろいろあった映画。(蒼井さんが)関わるようになってから4年。

製作会社がいくつも変わった。

作り手の映画に対する熱量がすごすぎて、あちこちでケンカが起こった(笑)。みなそれぞれに「宮本像」があり、それでケンカになる。監督と池松君もよくぶつかっていた。

監督はもともと海外留学が決まっていて、その出発の前日に奇跡的に映画が完成した。

佐藤P曰く、靖子役に別の女優が候補に挙がることがあったが、池松さんが断固として靖子役は蒼井さんしかいないと主張した。

脚本、原作を読み、靖子役をやることになった時の感想。「なかなか面倒くさい役だ(笑)」しかし、真利子監督だし、池松くんだし・・・ということで受けることにしたそう。

新井さんの原作は、他者に対してでなく自分自身に刻み込むような言葉が並ぶ。

靖子が、例の事件後、うわべだけにしろ一時、裕二にいってしまう、心が揺らいでしまうのは、信頼できると思った(人物造形が信頼できるというニュアンス)。

(蒼井さん、トークショーの終盤で突然思い出したように)

アカデミー賞で、最優秀エンディング賞があったら、絶対「宮本から君へ」だと思う。宮本浩次さんの「Do you remember?」。最高ですよね。

海のシーンで、写真家の佐内さんが「踊るシーンを撮影したい」と言った。(エンディングやパンフで使われてる写真)
佐内さんが、音楽かけるから踊ってくれと。
そのような時蒼井さんは、池松くんがOKならOKだし、NGならNG。自分は助演なので主役の池松くんに従うのだそう。

この時は、池松くんがOKしたので、踊ることになった。池松くんは結構ノリノリで踊ってた。かけていた音楽はパルプフィクションとか。

進まなきゃいけないんだけど、心がついていかない時かある。体に気持ちが追いつかないような。ようやく心が付いてきた時のこととか、大事にしたいと思う。

「俺の人生、バラ色だから」とかのセリフも大好き。

プロポーズのシーンは素で泣いた。受けのシーンは珍しかったから、池松くんに、もう一回やって、とお願いしたりした。

「ジョーカー」と比べて感想を言われることがある。「ジョーカー」と「宮本から君へ」が同じ時期に公開されていることが面白い。血みどろの宮本がジョーカーに見えたりした。

いろんなことが起こってしまう作品だが、それだけ周りを巻き込んでしまう映画なんだと思う。誰に見せても恥ずかしくない映画ができた、参加させてもらったと思う。
—–

映画終了後、会場の拍手の中、キャメル色のコットンの、ギャザーたっぷりのロングワンピースで蒼井優さん登壇。

蒼井さん、自分の意見や考えを言う時、それがなかなかまとまらない場合に「なんでしょう」「なんだろ」と見上げたり首をかしげたりして、じっくり言葉を選ぶんですね。

その姿がほんとにすてきでした。いい加減な言葉じゃなく、自分の言葉でちゃんと伝えたい、というのがひしひしと感じられて。

映画の感想

重い内容なのに、なんとも言えない「笑い」も含んでるのがすごくよかった。
実際映画館でも笑いが起きてたし。私も何度も笑ってしまった。
電気ジャーで飯を食らうシーンや、靖子の会社に押しかけるシーン、非常階段のシーンや、拓馬を自転車に乗っけてくるところもなんだか笑ってしまった。

みんな悲壮でテンパってるんだけど、切羽詰まれば詰まるほどおかしみがにじみ出てくるという。

すばらしい。

プロポーズのシーンとラストシーンはほんとに泣けたなー
蒼井さんのスタイリングが絶妙でこれもすばらしかった。伊賀大介氏さいこう。

終盤に近い雪のシーン。あの靖子の白い帽子とぐるぐるまきのマフラー、ブーツ。思い出すだけで泣いちゃう。

蒼井さんの「最優秀エンディング賞があったら・・・」のコメントで、
ワタシその場では控えめにうなずきましたが、ほんとは劇画調にはげしくぶんぶん首を縦に振りたかったです(笑)
ほんとにエンディングすばらしかった。

私がエレカシ好き宮本好きというひいき目はあるにしろ・・・

なんせ、ラストの池松壮亮が最高なんです。なんとも言えない表情がじーっとアップになって・・・そこに《ご覧、ガードレールにうずくまる・・・》と歌が入る。しびれたー

海辺のダンスとか、佐内さんの写真も、その編集もすごくすてきだった。

柴犬のハナコ

あ、コメントで頂いた「柴犬のハナコは出ているのか」という質問に「出ていない」と答えてしまいましたが、ハナコしっかり出演しています! ここで訂正させていただきます!!

序盤、宮本の実家のシーンで、「ハナコちゃ~ん」と蒼井さんに呼ばれたりしています。

しかし、制作スタッフが、好きなあまり熱が入るあまりこぞってケンカをしてしまうっていう映画ってすごいですよね。
その原作誕生の一端を担った、創作に多大なる刺激を与えたのがエレカシ宮本浩次だという。
そして主題歌をつとめるという。

はー。今更ながらすごいことだなーと思ってしまった。

テレビ東京のドラマが終わったあと、原作の後半部分をぜひ映画でやってほしいと思ったけど
その時、当然(?)主題歌はエレカシにくるだろうし、
きたとして、「Easy Go」(ドラマ版の主題歌)以上の曲がありうるんだろうかと
(Easy Goが大好きなので・・・)

今思えば、かなり失礼な心配をしていたワタシですが(笑)

すみません、平に平に謝ります。

「Do you remember?」、とんでもない名曲です!

今、文化庁の助成金取り消しのことがニュースになっているけど、
そんなことより、一人でも多くの人にこの映画を観てほしい、
とプロデューサーの佐藤さんがおっしゃってました。
ほんとにそう。
そして蒼井さんも認める「最優秀エンディング賞」まちがいなしの
エンドロールも多くの人に見てほしいなと思います。
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よかったら(^^)
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