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泣ける歌

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エレカシとは「桜の花、舞い上がる道を」や「新しい季節へキミと」「おかみさん」のプロデューサーとして関わりのある亀田誠治氏。

昨日、おとといと、NHK教育テレビの「亀田音楽専門学校」という番組に出ていました。



「音楽プロデューサー・亀田誠治がJ−POPの構造を解剖する」という趣旨で、
おとといの3日は「泣ける歌・胸キュンコード学」。
クリシェというコード進行が紹介され、
ドリカムの「LOVE LOVE LOVE」やaikoの「カブトムシ」などがその例として流れました。
昨日は「泣ける歌・メラメラのメロディー学」。情念系の名曲ということで、中島みゆき「わかれうた」や椎名林檎「本能」が引き合いに出されました。

音楽の理屈を、身近な曲を例にわかりやすく解説してて面白い番組だったです。
なにより亀田さんの先生ぶりが! ほんとに専門学校の先生にいそう~という感じで、
なおかつたのしいレクチャーぶりでした。多才だなー、亀田さん。

で、エレカシで泣ける歌というと……
人によっていろいろだと思うけれど、きっとたくさんありますよね。

曲、メロディに今回は焦点をあてて、泣ける歌をさがしてみると、私の場合は……

偶成

いきなり「生活」からのマニアックな選曲ですが、
このイントロ、泣けます。
ポロンポロンとつまびかれるギターから、

ああ俺には何か足りないと
何が足りぬやらこの俺には
エレファントカシマシ ”偶成” 詞/宮本浩次

という歌の入り。
メロディがきれいで切なすぎる。
“明日への記憶”の

空青く 憂鬱なくらい涯しなく…
エレファントカシマシ “明日への記憶” 詞/宮本浩次

から

鳥が影落とし目指してく
(同上)

このくだりで私は身がよじれます。内蔵に響きわたるというか。

覚醒(オマエに言った)

この曲は始終泣けますけども、

車が過ぎて
オレを通り越してゆく
タバコをふかすオレを
エレファントカシマシ ”覚醒(オマエに言った)” 詞/宮本浩次

から

汗さえ流れぬ町を行くオレ
(同上)

やっぱりここ。

OH YEAH!(ココロに花を)

ココロに花を
もどかしき今日の俺に捧げるのさ
エレファントカシマシ “OH YEAH!(ココロに花を)“ 詞/宮本浩次

の≪もーどーかーしきー≫の部分でぎゅっとつかまれます。
この曲は、この哀愁のあるパートと、

戦うため 生きてゆこう
(同上)

という突きぬけた前向きなパートが
交互に織りなしてて、それがいい。

サラリ サラ サラリ

ふらふら ほこりをかぶった人たちよ
エレファントカシマシ “サラリ サラ サラリ” 詞/宮本浩次

から

サラリ サラ サラリ
(同上)

のサビへの流れ。

ガストロンジャー

サビの

オーオーオーオーオ!
エレファントカシマシ “ガストロンジャー” 詞/宮本浩次

ちょっと泣ける歌、というくくりでは違うかもしれないけど、このオーオーオ、のメロディ(コード)はやっぱりたまらない。

シグナル

ベンチに座り、自分の影見つめてた。
エレファントカシマシ “シグナル” 詞/宮本浩次

の≪ベンチに座り≫のところでキュンとなり、
サビの

どの道俺は道半ばに命燃やし尽くす
(同上)

の≪いーのちーもやーしつくす≫

のところでまたぐーっときて。
終わりに近い

悲しみの月日があらたな歴史のシグナル
いまからはじまる未来のあなたのシグナル
(同上)

は、
メロディは一音でほぼまっすぐ進むけど(コードは裏で動いてる)、
かえってそのまっすぐさが曲の中ではドラマチックで感情を揺さぶられます。

ほかにもいろいろあるけれど、思いつくまま挙げてみました。
なんとなく和の匂いがする……

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