エレカシのライブで、宮本さんがメンバー紹介するとき、
決まって成ちゃん、トミ、石くん、の順番で、自分のことは最後に「総合司会の宮本です」と言います。
(自分の紹介を忘れることもある)
この「総合司会」、いつから言ってるんだろう。
私の場合、気が付いたらもうすでに「総合司会」でした。
DVD『桜の花舞い上がる武道館』を見てると、
総合司会ぶりも板についてきたところで、みたいな感じで宮本さんが言ってます。
ストリングスチームを呼び入れ紹介するところだったか……
確かにあの武道館、見てる側からしてもそうだったというか、MCも含めわりと安心して見れたような気がします。 チェロの人の名前はなかなか覚えられなかったみたいですが(笑)
この武道館とか、2011年のJAPAN JAMとかは、
ステージ上の段取りめいたいろんなことがたくさんあって、
特にJAPAN JAMは、
CHABOさんと(バンドで一緒の)初の共演だったし、それだけじゃなくて、
泉谷さんも一緒だったので、暴れがちな泉谷さんを軽くたしなめたりしつつ、
総合司会はあれやこれやとても忙しそうな感じでした。
すっかり総合司会ぶりが板についた宮本先生ですが、
EMIのある時期は、MCをほとんどせず、総合司会ぶりが影をひそめていたときがあったような気がします。
ライブの曲数もそんなに多くなかったりして、ただひたすら歌う、演奏する、というとてもストイックな感じでした。
ほとんどメディアに露出してない頃で、とにかく音楽一本でやっていくのだ、
というぎりぎりの覚悟が歌と演奏にあらわれているような。
それが自然伝わるので、ライブは異様に盛り上ってました。会場も小さめのハコが多かったというのもあったし。
それからしばらく経って、あるとき「総合司会が戻ってきた」と思ったライブがありました。
いつぐらいだったか、詳しい時期は忘れてしまいましたが……
2006年ぐらいだったかなあ。
総合司会じゃなかった時期のライブもすごくよかったですけど、
総合司会の復活はなんとなくうれしかった気がします。
MCをたくさんしてほしいというのともまた違うんですよね。
総合司会ぶり……なんというんだろうな。絶妙なニュアンスなんですけど……
かっこいいだけじゃない何かがエレカシのライブにはある気がするんです。かっこいい一本やりだけじゃない方が、逆にかっこよさが増すというか。笑いとかそういうことかもしれないんですが。違うかな。むずかしいな。
MASTERPIECEツアーはほとんどMCがなくて、
総合司会は封印していた感じだったかな。
去年の10月の野音はトークが冴えわたり見事な総合司会ぶりでした。
次は総合司会、どう出てくるんだろう。
それにしても自分のことを「総合司会」というロック歌手。
慣れ過ぎてなんとも思わなかったけど、あらためて考えると相当センスいい気がします(笑)
