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エレカシと嘘

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嘘、という言葉で思い出すエレカシの曲といえば“夢のかけら”

君はネコで 俺は嘘つき
エレファントカシマシ “夢のかけら” 詞/宮本浩次

というフレーズがとっても印象的でした。
≪ネコ≫と≪嘘つき≫という並びが絶妙。

醒めてる君のまなざし
(同上)

という詞もあって、この詞の≪君≫はなかなかつれない感じです。



“夢のかけら”のPVはコインランドリー。
黄色い。映像がとにかく黄色い。自動販売機の灯り。テレビ。サイコロ。夜の電車。細部が凝っていていい映像でした。

あの雨の交差点 信号が点滅してたなんて嘘さ
エレファントカシマシ “幸せよ、この指にとまれ” 詞/宮本浩次

“幸せよ、この指にとまれ”、この信号のシーンはぱっと映像が浮かんで、すごく鮮烈でした。
信号の点滅って、なんとなくわかるんだけど、
あらためて交通ルールを調べてみたら(普段車に乗らないので)、
赤の点滅は車は一時停止、黄色は注意しながら進行できる、ということらしい。
完全にストップするような「赤」じゃなくて、≪点滅≫っていうところがいいなあと思います。
しかも≪嘘さ≫と否定する。
小さな何かのせいにしてどーんと行けない過去の自分。

置き去りの俺 迎えにゆけ
(同上)

という腹からの叫びにつながる前向きな≪嘘≫だという気がします。

“リッスントゥザミュージック”の、

君が僕のこと見つめる目には ひとつの嘘さえも決してなかったのに
エレファントカシマシ “リッスントゥザミュージック” 詞/宮本浩次

アルバム『STARTING OVER』が出た当初、繰り返しこの曲を聴きながら、
なんて強烈な1行なんだろうかと。
「あの頃」を甘酸っぱく歌った歌で、旋律は耳心地よく、
でも、かみそりのようなこのフレーズがじわり、じわりと、この曲尋常じゃないというか、
極上のポップなメロディで残酷な恋愛のリアルが歌われる……すごい曲だなーと思いました。

≪俺は嘘つき≫の“夢のかけら”や、
≪信号が点滅していた≫と自分に嘘をついていた“幸せよ、この指にとまれ”、
相手のくもりのない視線に我をかえりみる”リッスントゥザミュージック”。
人一倍「嘘をつきたくない」と思っているであろう書き手の
「嘘」にちなんだ一連の詞は、それだけにとことん切ない感じがします。
でもそうやってさらけ出すから、信用できるし、突き刺さり方がものすごいんだろうなあ、とも思いました。

今日4月1日はエイプリルフールということで、
嘘にちなんだエレカシの曲を思い出してみました。

今日から4月。週末の曇天からうって変わって、今日は気持ちのいい青空、
“四月の風”がぴったりの一日でした。
でも春のコートだとまだ寒いです……。

季節はずれの男昨日のことになりますが、生田斗真さんがラジオでエレカシの“季節はずれの男”をリクエストしたそうです。 私はこのラジオを聴いてないんです...

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