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エレカシ低い声が魅力的な3曲

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エレカシのボーカル宮本さんと言えば、とんでもない歌唱力(今さらですが)で、
その神がかった歌声は、ときにかすれ野太く、ときに透明感を持ち、ときになまめかしく、
七色の声色で聴く者のココロをむんずとわしづかみにしてしまいます。



で、普段聴いていて、やっぱり高音ボイスが印象的な先生ですが、
低音部分もとても魅力的で胸にくるものがあるなあ、と今さらながら思ったりします。

たとえば、『町を見下ろす丘』に入っている“シグナル”は、すごく音域の広い曲で(音感はよくないので、詳しいことはわからないんですけど)、
最初のところはすごく低い声です。≪月青く≫の部分などはかなりぎりぎり、それがまた艶っぽくていい声。
サビに向かって、どんどんメロディが展開して、ハイトーンになっていく。
サビ自体の低→高音の高低差もものすごくて、
美しいメロディと歌声にあれよあれよと巻き込まれて、一気に持ってかれてしまうのであります。

“人生の午後に”、とても激渋な曲なんですけど、
Aメロが低めで、だんだん盛り上ってサビでパーーンと高音。
冒頭のしぶい、低い音域で憂鬱げにさまようようなメロディと、
突き抜けるようなサビが対照的でとても胸に残る1曲です。

それから、低い声の歌というと、“真夏の星空は少しブルー”。『愛と夢』の6曲目です。
口笛から始まる歌。
この曲は、全般的に低い。サビに向けてとか後半に向けてとか、音域が高くなってドラマチックにたたみかける、という感じじゃないのです。
なのに、どうしてこの曲はこうもえぐられるように迫ってくるんだろうと思います。
感情をどこかに置いてきたような乾いた声で、極めて淡々と歌われているように感じます。
だからこそぐっときてしまうのかもしれません。
音感よくないので、実は高かったりするのかもしれないんですけど…
この曲はなんかちょっと違うな、他の曲と違うな、と思ってたんですけど、
低い声の魅力もあったのですね。
遅ればせながらわかって、ちょっとうれしい。
しかし、ほんとに奇跡のノドですねえ…

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