ライブ関連

2019.01.16, 18 《エレカシ新春》日本武道館(ライブレポ)

エレファントカシマシ、新春コンサート@武道館に行ってきました。

水・金という、なぜかあいだに1日あけた2days、両日参加してきました。
ライブ久し振りだなあ~と思って数えてみたら、フジロック以来約半年ぶり。

day1 – 2019.01.16

今、エレカシDBさんからいただいたセットリストをしみじみと見ています。
WOWOW中継は録画したのをまだ見てません。
中盤、ミドルテンポが続いた「リッスントゥザミュージック」「昔の侍」「大地のシンフォニー」「絆」のあたりは圧巻だったし、
久し振りの「マボロシ」(!)からのちゃぶ台返し「悪魔メフィスト」の流れもすごかった。
ああ「マボロシ」、「マボロシ」よ・・・いい曲、いい歌声でしたなあ。

透き通るやさしさだけ
俺にくれよ

(エレファントカシマシ「マボロシ」)

「透き通るやさしさ」ってすごいですね。
今回はこの部分がココロに飛び込んできました。
今さらながらぐっときております……
 
「too fine life」は選曲にびっくり。よかったーー
1日目はミヤジが石くんをヘッドロックしてたし、
2日目は二人で肩組んでステージを右へ左へ駆け回っていたし、
なんたって石くんの曲ですもんね。ギターリフとか、めっちゃかっこよかったー
 
「かけだす男」はめちゃくちゃ好きな曲なので、
ギターの試し弾き? 始まる前のじゃらーんの音だけで「!!!」と大喜び。
たぶん「雨」をイメージした照明がとてもきれいで。天と地からのまっすぐな白い筋。
今回のライブは全体的に照明がとても凝っててかっこよかった。
簡単なメンバー紹介くらいで、ほぼMCはなし。
47都道府県ツアーを除いては、基本MC少な目なエレカシですが、ここまでなかったのも、久し振りなんじゃないかなーーと思ったけど、
わたくし去年のツアーも野音も行ってない(外聴き)ので、ちょっとわかりません。
しかし
あれだけ休まないでよく歌えたり演奏できたりするものだなあと改めて感心。

頭によぎるソロ活動

多くのファンの方がそうであっただろうと想像するのですが、
去年末にJAPANの宮本浩次ソロ活動始動のインタビュー記事を読みましたので、
どうしてもそのことが頭に残り、
何かにつけそこに結び付けて見てしまいました。
 
「風に吹かれて」はストリングス、村山さん、ヒラマさんと、「マボロシ」はストリングスと。このへんはバンドでやらなかった。
別に、コンサートでバンドでやらないことなんて今まであったし、
今さらとりたてて言うこともないんだけど、やっぱり、あのソロ活動の記事を読んだあとでは、
ああ、やっぱり……そうなんだねえ……
という感じで、少し寂しいというかなんというか
私は、どちらかと言えば、ソロ活動は楽しみにしている方なのです。宮本浩次の場合、エレカシありきの活動だと思っているし、本人もそう言っていたと思うし、
そうなんですけど、やっぱりちょっと寂しいなあって思っちゃいました。
ファン心理はフクザツですね(笑)

day2 – 2019.01.18

2日目の18日は、久しぶりにハラハラドキドキ気を揉むライブ。

始まってわりとすぐにミヤジのギタートラブル。タンゲマンストラトをミヤジがばーーーんと床に落とす(叩き付けるまでいかないけど、かなり上空から投げていた……)
それ以降タンゲマンは登場することなく、サブのギターでしのいでいたのですが、
「珍奇男」のアコギ→エレキ持ち替えでまたトラブル。エレキの音がでない。
ミヤジ、石くんのギブソンを取り上げようとしてまたやめて(汗)、
諦めてハンドマイクで歌おうとするも、どうにも落ち着かない歌係……
--この間、私ふくめ固唾をのんで見守っている武道館満員の観客--
ようやくミヤジが後ろを向いて、ストップの合図を出し、ゆるゆると演奏が止まる。
代わりのギターをミヤジが持って、「珍奇男」やり直し。
会場からなんと手拍子が!
 
みんな、いかんともしがたい感じだったんでしょうかねぇ
気まずさというか、そのなんとも言えない空気感が。
「珍奇男」で手拍子、さすがにうーん、と思っていると
総合司会が手を、制するように左右に振って、手拍子鳴りやみ……
エレカシのライブで、やり直しというのはわりとあると思うんだけど
ここまで曲をやってやり直したのは初めてかもしれないです。
しかも「珍奇男」!
はー。なかなか見れないものを見ました。荒れに荒れた「珍奇男」。
 

「風と共に」で涙

18日は「風と共に」をやったんですね。
そこから「風」という流れ。
「風と共に」はぐっとくる。生理現象として、鼻の奥がつんとなる。
悲しいわけではないのに泣きたい気持ちになる。
単にメロディに反応するのか
懐かしさとかそういうことなのか、なんだろうなあ
……などと思っていたら、歌係りの様子がおかしい。
あれ?あれ?
と思っていたら、やっぱり泣いている。
結構ぐじゃぐじゃに泣いてました。腕で顔をごしごしするほど。
宮本さんがステージで泣くのはそんなに珍しいことではないのだけど
やはり目の当たりにすると、
その泣いている理由はわからないにせよ
つられてほろりときてしまうもので。
 

宮本浩次「自由ってものがやっぱり大事なテーマだったんですよね、すごく。」
ROCKING ON JAPAN 2017年8月号

「風と共に」リリース時のインタビューでしきりに「自由」ということを言っていたのを思い出しました。
この記事を読んだ時に、この部分が、観念的な言葉なので深く理解した、というわけではなかったけど、妙に印象に残りました。ちょっと引っかかるというか。
でも、当時2017年は30周年イヤーの真っ只中で私もキャーキャーやっていたので、それ以上は深読みもしなかった。
 

宮本浩次「俺たちは、もう50歳でさ。そうするとやっぱりいろんな悩みがもちろんあるわけでさ。自分の音楽ってなんだろうって、日夜思うわけ。自分ってなんだろうってみんな思うのと同じように、その、自由ってなんだろうって。自分がたとえばひとりで歌ってたらどうなんだろうとか……まあ考える
わけよ。そういう思いみたいなことですよね、”風と共に”っていうのは。もしかすると、たとえば勇気を持ってれば、本当に自分のやりたいこととかってあるんじゃないかなとか、自分のいる場所ってここでいいのかな? とか、僕はそういうことをよく思うわけ。そういうことをそのまま、思いをそのまま作ったんですけど。」
ROCKING ON JAPAN 2017年8月号

この頃にすでに「ひとりで歌ってたら」とか言ってますね。全然ノーマークでした。
「勇気を持ってれば」
この文脈で勇気という言葉を使うのか、とちょっとぐっときてしまった。
さらに「風と共に」で号泣していた宮本さんを思い出して泣けてきてしまった。

 

30周年を大成功に終え、世間的な認知度も得て、
これからはエレファントカシマシという屋号を守りながら、アルバムを作りライブ活動をしていくんだろうなあ、安泰だなあ……
という一ファン(←私)のぬるい予想は見事に裏切られることになった。
 

そりゃそうですねえ。守るとか、安泰、なんて言葉、一番似つかわしくない人たちなのに。私がほんとにぬるかった(笑)

期待と寂しさ半々、いや期待が若干多めの2019年がはじまりました。
今年1年、果たしてどうなるのやら!
 

https://wabisuke-zakki.com/archives/15782395.html

2019/01/18(金) 日本武道館 セットリスト

-第1部-
01.脱コミュニケーション
02.Wake Up
03.新しい季節へキミと
04.星の砂
05.悲しみの果て
06.ワインディングロード
07.リッスントゥザミュージック
08.昔の侍
09.大地のシンフォニー
10.絆
11.too fine life
12.珍奇男
13.今をかきならせ
14.風に吹かれて
15.桜の花、舞い上がる道を
16.笑顔の未来へ
17.ズレてる方がいい
18.俺たちの明日
19.マボロシ
20.朝
21.悪魔メフィスト
-第2部-
22.Easy Go
23.デーデ
24.かけだす男
25.旅立ちの朝
26.風と共に
27.風
28.四月の風
29.so many people
30.今宵の月のように
31.ファイティングマン(アンコール1)
(エレカシDBさんより)
※1/16は、「風と共に」がなく、ラストが「ファイティングマン」→「今宵の月のように」→「ゴクロウサン」
「後妻業」見ました。
「冬の花」!!!
前にも後にも何もつかない「宮本浩次」のクレジット。
きゃー。
目が慣れません。

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