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2017.01.06 《エレカシ新春》 日本武道館(ライブレポ)

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2017.01.06  日本武道館 セットリスト

(第1部)
01.夢のちまた
02.今はここが真ん中さ!
03.新しい季節へキミと
04.悲しみの果て
05.デーデ
06.星の砂
07.真冬のロマンチック
08.珍奇男
09.愛すべき今日
10.はじまりは今
11.翳りゆく部屋
12.桜の花、舞い上がる道を
13.笑顔の未来へ
14.ハナウタ~遠い昔からの物語~
15.夢を追う旅人
16.俺たちの明日
17.RAINBOW
18.ガストロンジャー
(第2部)
19.大地のシンフォニー
20.ズレてる方がいい
21.東京ジェラシィ
22.i am hungry
23.so many people
24.ファイティングマン
(アンコール)
25.涙
26.今宵の月のように
27.待つ男
(エレカシDBさんより)

武道館に行ってきました。
席はアリーナの真ん中よりちょっと前?くらいのほどよい席で鑑賞。
宮本さんは黒ジャケットに白シャツ、
トミはダンガリー?っぽいシャツ、
石くんは長い(ギターの下からもはみだすぐらいの)謎の赤いマフラーを首に。
サポートはサニーさんとヒラマさん。

いつも通り何もないシンプルな舞台に
いつも通りしずしずと現れたメンバーが定位置につき、
始まった1曲目。
石くんの単音リフが切なくはかない
「夢のちまた」でした。
宮本さんの歌声が
まだ冷たい武道館の空気の中に響き渡って
青白く澄んだ声の輪郭が目に見えるようでした。

続いてトミのフィルインで「今はここが真ん中さ!」。
「夢のちまた」で圧倒され
ほうぅ~っと放心していた私も
はっと我に返り、もろ手を上げてワーとなる。
やっぱり、エレカシの華やいだライブではこの曲がなくちゃ。
この曲でギアが一気に入る。
宮本さんは最初ギターかけてたけど
客席をあおるのとか忙しくって
結局ほとんど弾いてなかった(笑)

「デーデ」~「星の砂」は久々の連投で大喜び。
「デーデ」のイントロのギターリフをミヤジが弾いて、
なにか曲に行く前の”慣らし”なのかしらと思っていたら、
本当に「デーデ」が始まってびっくりしてしまいました。
宮本さんは途中でギターをはずしてましたが。
いろいろ試行錯誤しているんですね…

ロックンロールの小気味いいギターの刻みがはじまり
自然に体がリズムに乗っていく。
「音楽っていいよな」というMCから「真冬のロマンチック」。
イントロのギターリフから私は大喜びであります。
サニーさんの華やかなピアノが
ステージを鮮やかに彩ります。
《豆まき雛祭りこなりゃみんなで昇天さ》
新春で「真冬のロマンチック」を聴くのが大好物な私は
すっかりやられて昇天。あーたのしかった!

「愛すべき今日」は今回もミヤジギターVer.でした。
アウトロのコードの感じがとても好きで、
その祝祭感がお正月の武道館によく合ってて、
とてもよかった。ぐっときてしまった。
音にくるまれる感じ(くるまれて幸せな感じ)がするんですよね。この曲は。

「珍奇男」。
もう、1月6日の「珍奇男」は思い出すだにすごかった。
「くるっている」と私は見ながら思っていました。
下手から赤、上手から青の照明。
あやしくまざった二色が
ステージ中央の男をらぬらぬらと照らし、
時に歌詞にもなってない叫びを上げるその男は
狂っているようにしか見えず、
早くバンド入ってこないとこっちに戻ってこれない、やばい、
早くドラム入って!
……と思うくらい
狂気度数はMAXでした。
後奏のキメのところで、
東京! おめでと! お正月! ようこそ!
などとシャウトを入れつつ
盛り上がった後半は、
もう二度と出せないような奇跡のグルーヴで
観ているこっちが泣きたくなるほどかっこよかった。

「昔の歌なんだけど、引越したばかりの時に作った曲。
キラキラしてて、武道館にふさわしいんじゃないかと思って」みたいなMCから「はじまりは今」。
歌い終わってから、突然「歌いたくなっちゃうんだよねえ!」と言って、
《むかえーにゆーくよー》と宮本さんが1人で
サビを歌い始めました。
なんと自由な歌係の人よ…
ひとしきり歌ってだいぶ満足したのか
ちょこんとお辞儀をしていたのがちょっと微笑ましかったです。
この曲のおおらかで切ないメロディーは
歌いなおしたくなるほど気持ちいいんだろうなあ。

そこからの「翳りゆく部屋」がまたすごかった。
脱いでいたジャケットをこの曲の前に再び着用した先生。
赤い照明が黒い緞帳を下から照らして
深紅のビロードのよう。
無垢で重厚な歌声が会場を満たして
歌の世界に静かに運ばれてゆく。

爽やかな風の吹き抜ける「はじまりは今」から一転、
悲しみと絶望の湿度を持った「翳りゆく部屋」で、
一気に武道館の空気を変えた。
違う色、違う湿度、違う匂いの世界に
瞬時に連れていってくれるエレカシの歌は
本当にすごいとしか言いようがない。
この2曲の流れは「珍奇男」に並んで忘れがたい名場面でした。

「笑顔の未来へ」は、
チューニングをやり直したり、
やり直したかと思えば、
「ギター失格!」と言って(笑)
タンゲマンストラトを丹下さんに交換してもらってました。
交換された黄色(黄土色?キャメル?)のギターは、
もともとは石くんのもので、借りたのをそのまま使ってる
とか言ってましたか。
タンゲマンストラトはライフの頃から使ってるギターだと思うので
どうぞ大切にメンテしてもらって
末永くミヤジに弾かれてほしいなあ。

「夢を追う旅人」の前だったか
「ドドーンといこう!」と、「ドドーン」を連呼していた総合司会。
今年のドーン!は若干リズミカルになり「ドドーン!」のようです(笑)
パワーアップ感もあり縁起よさげでいい感じですねー

「RAINBOW」「ガストロンジャー」で第1部終了。
はける時に「1部終了です!また出てきます!」と
律儀に言っていた宮本さん。
「RAINBOW」はやはり圧巻でその後の拍手が長くて
なかなか鳴りやまなかった。
しかしさらにその上を行く「ガストロンジャー」の盛り上がり。
発表がそれぞれ2015年、2000年と15年離れている曲が
並んでコンサートのクライマックスを飾る。
さすが30年選手!と思わせるような層の厚さ。

第2部の1曲目は「大地のシンフォニー」。
宮本さんのまっすぐで力強い声が
この曲だとより増幅されて届いてくる。
歌の世界にあっという間に連れてかれて
大地の風が頬に当たるような気さえしてくる。
すばらしかったなー
この日のこの歌を思い出すと今でも泣けてきます。

しかし選曲で一番驚いたのは「東京ジェラシィ」でありました。
曲の前にギターを持った宮本さんが
ジャランと弾いたコードが
「まさか?」と思ってわわわ!となり、
「変わった曲なんです」などと言って
始まったのはなんと「東京ジェラシィ」なのでした。
「ぎゃああぁ」と叫びそうになりました。うれしかったなー
《ふるいふるい》の「る」の歌いっぷりは相変わらず。すばらしい。

「i am hungry」はもう理屈抜きで盛り上がりました。
四の五の言わせない迫力がもう
この曲には備わっていて
ただただ歌のグルーヴに身を任せるだけで楽しかった。
終わってから客席に「いいやつらだなあ」と宮本さん。

「ファイティングマン」で客電がついて
半狂乱の客席を映し出す。
ステージと客席が地続きになったような一体感。
どうか永遠にこの瞬間が続いてくださいと祈りたくような幸せ。
ミヤジさん、「よく見える」と客席を見ていました。

最後のストーンズ風のあいさつ。
トミの左手をとり、ミヤジが右手を組む。
付き合いたてのカップルか(笑)。
みな福々しい素敵な笑顔で肩くんでおじぎ。
本当にこれ見れるだけで縁起がいい。いい1年を迎えられる気がする。

アンコールは宮本さんが1人で出てきて
弾き語りで「涙」。
男椅子の背もたれに腰を下ろし、
座面に両足揃えて歌う。
足元は黒いスニーカー、爪先だけ少し重ねて。
ピンスポットの円錐のふもとで
歌われた「涙」の切なくもあたたかい歌声は
そのステージの全体の映像とともに
忘れられない記憶になりました。

最後は「待つ男」。
マイクのコードをわきにはさみ、
時にぐいっと引っ張りながら
ステージを右へ左へ、一歩一歩、
踏みしめるようにじりじりと歩きながら歌い上げる。
後奏の例のところで
「エレファントカシマシでしたーーーーー!」
とやっぱり叫んだ。
この曲の、この位置での、この叫びが恒例になっているのが
なんだかうれしくてにやにやしてしまう。
今年も新春で「待つ男」を聴けてこの雄叫びを聴けることの幸せよ。
としみじみ思ってしまった。

そのほか書ききれなかった小ネタなど。

・「晩秋の一夜」を1フレーズだけやった。あれはなんだったろう。でも聴けてうれしかった。

・武道館の衝立問題。
おととしの新春武道館で衝立(結構な高さ)に足を上げ
謎のアピールをされた先生でしたが、今年は衝立がおととしよりかなり高くなっており、
さすがに足上げはできないだろう、と安心していたら、
今回はよじのぼろうとしていらっしゃいました(笑)。あくまで試みだけ、一瞬(笑)。

・桜の時だったか、マイクのシールドがからまり乱れ、
いつものように丹下さんがしずしずと直して、
マイクスタンドをはけさせようとしたところ、
宮本さんが慌てて「持って行かないで!」ポーズをしていた(笑)。
そういうことしながらもしっかり歌唱していて、すごいなーと思った。

・何の曲の前だったか「いい人もいるしそうじゃない人もいる。
一人の中でもそうだから」みたいなMC。

・宮本先生、ガニ股で気張ってるシーン多し。

・ヴァアアアアア!の雄叫び多し。

『THE FIGHTING MAN』のベスト盤を意識したような
セットリストだったんでしょうか。
エレカシの名曲が惜しみなく続々と…
これだけ王道中の王道の選曲であれば
いつもなら、もっとレアなのコアなのちょうだい!
と欲しがる気持ちがむくむくと湧き上がったりもするのですが
今回はそんなこと思うことすらしゃらくさいような…
そんな気持ちは木っ端微塵に吹き飛ばされました。

弦もなくホーンもなく
シンプルな構成だからこそ、
曲の良さ歌のすごさがさらに際立った
圧倒的なライブでした。

これまで何度も繰り返し演奏された名曲たちの
ある完成した姿を見たような感動があったなあ。
どの曲もエレカシの歴史をまとって
本当にかっこよかった。

去年の末にはドラマ出演などあったりして
一体どうなることやらと思ったりしたけど
蓋を開けてみればとてもいいドラマだったと思うし
武道館の会場でも「ドラマ観たぞ~!」という
掛け声があったりして、
客席のファンがあたたかくステージをエレカシを
見守ってるなあという感じがひしひしとしました。

本当にいい空気感の
剛柔あわせもった力強い見事なライブで
30周年イヤーが幕を開けた気がします。

47都道府県のツアーも発表されて、
記念すべきこの1年が少しずつ具体的になってきましたね。
ツアー、ああツアー。
どうしよう。どうしましょう。
落ち着いて考えよう……
(うれしい悲鳴)

2015.01.03、01.04 《エレカシ新春》日本武道館(ライブレポ)あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 さてさて、楽しみにしていた武道館2daysに行ってまいりました。 ...

POSTED COMMENT

  1. 侘助 より:

    メッセージありがとうございます。こちらで返信させていただきますね。
    「東京ジェラシィ」、嬉しかったですよね!
    本当に最高のお年玉でした〜
    「晩秋の一夜」も…
    何かに触発されて突然歌いたくなっちゃったんですかね…
    「珍奇男」もすごかった!!
    ここのところ珍奇男はどうも様子が変だとは思っていたけど、今回は完全にリミッタがいかれてましたね
    私も映像でもう一度見たい…
    私は去年の新春の席が、「私はパオで取ったはずなのに…」とチーンとなるような、すごーく後ろの席だったんですよ
    仕方のないこととはいえ、結構すごい席が回ってきてびっくりすることがたまにあります…
    そしてツアーです。
    網羅されちゃいますね、ついに。
    私は今悩み過ぎてもう(はぁ…)
    体調に気をつけて全国を回ってほしいですね〜(^_^)

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