ライブ関連 PR

2014.9.12 エレカシ Zepp DiverCity(ツアー初日)

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ツアー初日に行ってきました。
いまだ興奮さめやらず。
以下、すみません、ネタバレするので、これから楽しみにされている方はスルーしてください。

2014.9.12 Zepp DiverCity セトリ (EKDBさんより)

1. 俺の道
2. この世は最高!
3. 地元のダンナ
4. 悲しみの果て
5. 甘い夢さえ
6. さらば青春
7. デーデ
8. パワー・イン・ザ・ワールド
9. 化ケモノ青年
10.ハロー人生!!
11.星の砂
12.珍奇男
13.武蔵野
14.飛べない俺
15.笑顔の未来へ
16.あなたへ
17.新しい季節へキミと
18.ズレてる方がいい
19.ガストロンジャー
20.明日を行け
21.Destiny
en.1
22.今宵の月のように
23.シグナル
24.ファイティングマン
en2.
25.待つ男

・暗転し、ステージ下手からメンバー登場。サポートはギターのみ。サポートの人が誰だかわからず、だいぶ経ってからヒラマさんだと確認。髪型のせい?雰囲気が違ってました。

・1曲目は「俺の道」。ツーツーッツッ、ツーツーッツッ、単音のギターリフに会場が沸き立つ。
イントロを聴きながら待つ、うつむき加減で頭頂部をかきむしる歌の人。
≪満たされないまま 引きずりまわして歩け≫
はぁ~、いい声してるな~~。と今まで何百回思ったかしれないことを、この冒頭でしみじみ思う。

・宮本さんのギターリフで、あ、あの曲だ! と体が反応した次なる曲は「この世は最高!」。
≪殺られるまではくたばりゃしねえぜ≫という詞を、エピック時代末期、契約が切れるか切れないかという時期に叫び上げていたエレカシ。すばらしい。この曲はいつ聴いても痛快。
≪最高、最高≫のコーラスは石くんと成ちゃん。ばっちり決まってました!

・聴いたことのないドラムのフレーズをトミが鳴らす。スポットライトが当たる中、髪の毛を振り乱し、タム回しする姿は見とれるほどかっこいい。なんだなんだ、何の曲やるんだ??とワクワクしてたら、宮本さんのギターリフが炸裂し「地元のダンナ」!
大好きな「地元のダンナ」、この日もかっこよかった。絶対こんな歌、エレカシ以外に歌えない。≪地元のおじさん、地元のおばさん、地元のおじょうさん≫なんて歌ってましたね。
ここらへんで、今日はいつもと違う感触のライブになりそうだ、という予感が。

・「甘い夢さえ」。始まる前、石くんのTシャツの襟ぐりを指で引っ張り「アンタから始まるんだよ」って言ってたのはこの曲だっけ。これ、すごく聴きたかったのでうれしかったです。ギターソロは石くん。リバーブが効いて、めっちゃかっこよかった。

・アコギをかき鳴らして、アドリブでア~ウ~と歌う宮本さん。曲が始まる前に、こんな感じで自由に歌ってるの、すっごく好きなんですけど、今回、結構それやっててよかったなあ。
ギター弾きつつ「思い出はなんであんなに美しいんでしょうね」とぼそっとつぶやいて始まったのは「さらば青春」でした。

・「パワー・イン・ザ・ワールド」。
今年のさいたまでも、去年の大阪城野音2日目でもやってましたけど、最近のこの曲のアレンジがもう大好きで。
もともと原曲もかっこいいけど、ライブだと、よりリズムというかノリが強調されて、強弱・静と動のメリハリもすごくって、セトリにこの曲があると本当にビシッ!とライブがしまる。
≪パワー・イン・ザ・ワールド!≫の絶叫&連呼がハコいっぱいに轟きわたり、観客も固い握りこぶし突き上げ怒涛の盛り上がり。≪一輪の花≫でみんな一本指にするのが好きです。

・ハンドマイクで「化ケモノ青年」。
なんかこの曲って戯曲っぽいじゃないですか、歌詞が。「父」になったり「母」になったり「青年」になったり、≪テレビを消しとくれ≫のところは腕ではらいのける仕草をしたり、役者宮本、詞に沿って演じまくってた。
そしてやりたくてウズウズしていた手拍子。タッタッタッタタタッ! そらやりました。もう、そのタイミングのだいぶ前から、前のめり気味で両腕スタンバイで。
曲が終わってから「変な曲」なんて言っていた宮本先生、「(この曲を)3日前に見つけて……」とも言ってました。結構ギリギリに曲を決めるものなんだなあ。

・「武蔵野」
野音でやってほしいなと思ってたけど、この曲はどこでやっても「武蔵野」。(当たり前だけど)
イントロの、宮本さんの硬質なギターのカッティングで、ぐぐっとあの世界に引き込まれる。
≪俺だけ俺だけ知ってる≫
懐かしく優しい、武蔵野大地の鬱蒼とした緑がぶわぁっと頭に広がってくるような。幻のような美しい景色。
「さらば青春」の曲前の「思い出はなんで美しいんでしょうね」の言葉がオーバラップする。

・開演前、舞台上に、妙にこざっぱりとキーボードが置いてあるなあとは思ってたんです。
キーボードの周りって普通は装置とかいろいろあるものだけど、この日は、キーボード1台、それだけが置いてあるなあと思って。
結果、「飛べない俺」のためのものでした。「飛べない俺」!
MASTERPIECEツアーを彷彿とさせる。というか、あの時も「飛べない俺」を宮本さんピアノを弾いて歌ったのです。あの時のことを思い出してしまった。トミの病気で延期になった2012年のZepp Tokyo。
「蔦谷さんとかサニーさんが使ってるのを弾くのは緊張します」みたいな感じで、歌に入る前に言ってたかな。
≪俺の魂がしみ込む街≫の”東京”で「飛べない俺」を歌う宮本さん。
キーボードのコードを押さえながら、時折マイクを両手で握りしめ、体をよじらせながらの熱唱。
この流れでこの曲は反則だ、と感動にむせびながら聴きました。
次にやった曲は「笑顔の未来へ」。この曲の前に「飛べない俺」を配置するのが憎すぎます。

・「あなたへ」
すごーくすごーくよかった。同行した2人とも感想が一致。
レベルアップというかスケールアップというか、一段と歌が良くなってた。
前の「あなたへ」は、繊細な感じが良かったんだけど、今回のは、繊細さもたたえつつ、力強さが一層増してた。裏声だったところを地声で歌ってたりして、そういうのも新鮮でよかった。
エレカシの静かな歌モノって、ステージでもんのすごい歌を見せつけられると、客席が感激してるのが手に取るようにわかるというか、もう、シーンとしちゃうんです。拍手はするんですよ。するんですけど、その前後、拍手するのも忘れちゃうくらい圧倒されるというか。あ、拍手しなきゃ! 慌ててパチパチパチ! みたいな。で、その後もしばし放心して、次の曲に行く前が結構静かだったりします。

・最近、いい意味で熟成され堂々たる存在感の「ズレてる方がいい」、今回も終盤のいい位置での披露。
最後の≪ズレてる方がいい!≫、歌だけになって≪いいーーー!!≫と伸ばすところ、声のパワーがすごすぎて、音が割れるんじゃないか、マイクが壊れるんじゃないかというくらいのド迫力。
終演後、ハッと気がついたんですけど、今回は「俺たちの明日」をやらなかった。この曲がリリースされてから、ライブでやらなかったことってあったっけ?っていうくらい、毎回やっていた曲を、今回はずしていたことにびっくりしました。

・なにかの曲前、宮本さんが、メガネのフチを持ち上げるしぐさをしたんだけど、
(俺、今、メガネしてないんだった!)とハッと我に返る、という珍事あり。会場は大爆笑。普段クセのようにやってる仕草なんですかね。

・終盤、「あんまり喋ると緊張感がなくなっちゃうんで(どんどん曲やった)」と。確かにMCは少なめだったかも。

・これ以上歪ませるとハウります、いや、すでにハウりかけてるギリギリの轟音で宮本さんがギターをかき鳴らし、ミッキーと向き合ってジャムる感じだったんだけど、聴き覚えのあるフレーズを宮本さんが鳴らして、「明日を行け」だとようやくわかる。ライブで聴くのを待ちかねていた一曲。
CD聴いたときから期待してたけど想像以上で、ビリビリしたギターがからみあったど迫力のバンドサウンド、最高でした。

・本編最後は「Destiny」。「昔の曲から…ようやくここまできました」とMC。
最後にこの曲というのは意外だったけど、なんというか、この流れ、すごくよかったです。

・アンコール、「今宵の月のように」の最初、小さな声、少しためた感じで、間を置いてささやくように≪くだらねえと~≫のフレーズを歌ってから、あらためて、ばーんと通常の≪くだらねえと~≫の部分に入る。さりげないけどいいアレンジでした。

・「古いアルバムから」と言ってやった「シグナル」。
「横浜のランドマークのスタジオで、佐久間さんとやって。40過ぎくらいの曲」。
「シグナル」は何度聴いても名曲だなと思う。「悲しみの果て」もそうだけど、いい曲、骨格のしっかりした名曲というのは、いつの時代、どんなシチュエーションでやっても、その時々で違う輝き方をして、それがたまらなくいい。名著を読みなおすとまた違った良さに気がつく、みたいな。

・ダブルアンコールは「待つ男」。
演奏する様。歌う姿。堂々たる風格。三白眼で鬼気迫ったあとに一瞬醒めた表情、そのまたすぐあとに身をよじらせながらの絶叫。
≪何をあわててぶざまにこける/そらちょっと見りゃ富士に太陽ちゃんとある≫
人の、人生のゆるぎのない真実を、こうも堂々と、真っすぐに歌われた日にゃあ、もう泣くしかないと思いました。
2daysやる時は、今まで大体2日目の最後が「待つ男」だったので、この日やってくれるんだーと思って意外だけど嬉しかったです。

以上、断片メモでした。記憶が曖昧なところもあります、すみません。
久々のツアー。久々の平日ライブ。
当日、会社での仕事の打ち込みっぷり、無心にいそしむ様というのは、我ながら大したもんでした。なぜなら今夜はエレカシだから! 自分、やれるんだったら普段からこれくらい頑張ろうね、と自虐的に言いたくなるほどの張り切りようでした。
新木場で乗り換えた電車は、JR直通運転の「赤羽」行き。
もう、はしゃいでしまうのであります。会場へは一人移動だし、電車の中できゃっきゃしたりはしないけど、
「赤羽行きの電車に乗っている!」と一人もりあがり、、
エレカシファン以外にはなんの感慨もわかないささいなことに、異様にテンションがあがってしまうのでした。

やっぱり印象的だったのは、本編の最後が「Destiny」だったこと。
「Destiny」を最後にやると決めてから全体の構成を決めたのかな、という感じも受けた今回のセットリストでした。
前半のハードな選曲が効いてたなあと思う。
中盤の「さらば青春」や「飛べない俺」をすごく際立たせてるような気がしたし、
最近の曲である「あなたへ」や「Destiny」に至る道程というふうにも見えました。
言い方を変えれば、エピックや東芝時代の曲たちが「Destiny」のリアリティをさらに増幅していたと思うのです。
個人的に、例えば「ハロー人生!!」で《睥睨して歩め》と歌っていた人が、
《あなたに会いたいだけでよかった》(「Destiny」)と歌うようになる、そのストーリーにぐっときてしまうのです。

「俺の道」、「この世は最高!」、「ハロー人生」、「パワー・イン・ザ・ワールド」、「地元のダンナ」。
二十代、三十代と歳を重ねながら、その時々の暗澹たる思いも、焦燥も、怒りも虚無もさらけ出し、
人のある時代の、普遍的な真実を丁寧に描いてきたからこそ、
時を経て、「あなたへ」や「Destiny」という曲を、圧倒的なリアリティでもって生み出せるのだという気がする。
それは粘り強く、螺旋を描くように歩を進めてきた表現者だからこそできることなんだろう、とも思う。
一見、対極のように見えるエピックや東芝時代の曲と「あなたへ」や「Destiny」が実は地続きだったということが
ありありと表現されたドラマチックなコンサートでした。

去年は復活劇でお祭り騒ぎだったし、年明けのたまアリも大成功したけど、
今一度、呼吸を整えて、地に足をつけ、また歩き出していく。
曲を生み出し、ひとつひとつ丁寧にコンサートをし、全身全霊で歌を届ける。
スペシャルな感じではなく(もちろんどんなライブだってスペシャルだけど)、
新春でも野音でもない、華やかな演出もない、剥きだし感満載の、ライブハウスのコンサート。
エレカシが本当に、本格的に戻ってきたなと思ってうれしかった。
そして「武蔵野」や「さらば青春」や、
「俺たちの明日」をやらなかったことももしかしてそうなのかな、
過去に対して一旦区切りをつけ、
新しいステージへ行こうとしている、今のエレカシのメッセージのようにも思えました。

そういえば「ガストロンジャー」で、
「一万回目の旅のはじまり~~!!」と絶叫していました。
エレカシはまた新しい「旅」に出かけようとしているのかなと思いました。
(絶叫だけじゃなくて「一万回目の旅のはじまり」の曲もぜひやってほしい)

そして、ツアーはまだまだ続きます。

俺と僕女性なら「私」「あたし」、男性なら「僕」「俺」とか、 四六時中気になっているわけではないけど、 自分のことをどう言うかなんとなく興味...

POSTED COMMENT

  1. ぬー より:

    侘助さん、こんにちは!
    レポありがとうございます!
    様子がわかってうれしいです!
    初日に行かれたんですね。
    私は2日目に行ったんですけど、やっぱりすごくよかったです…明日から仕事なのに未だ余韻がさめやらずです。
    「甘い夢さえ」本当にかっこよかったです!
    実はあんまり覚えてなかった曲なんですけど、すごく好きになりました。
    「あなたへ」は初めて聴いてからしばらくは、その良さがあんまりわからなかったんですけど、ツアー3週間くらい前から急に「あなたへ」いいじゃん!ってなった上で聴けました。
    力強くなってた、ですよね、ですよね!
    なんか、馬鹿みたいによかった!しか言えないのがもどかしいんですけど、本当によかった…。
    2日目アンコール2曲目も感激でしたよ~。
    ちょっと泣きました、私。
    でも初日と2日目でセットリスト随分変えてきたんですね。
    今日の新潟以降もどんどん変わって行くのかな~。
    セットリストチェックでも楽しめそうですね。
    私はりんかい線で行ったんですけど、電車内の路線図に赤羽って書いてあるのを見て、やっぱりひとりで勝手に心の中で盛り上がっていました(笑)。

  2. 侘助 より:

    ぬーさん、こんにちは!
    2日目に行かれたんですね♪
    私は初日だったんですけど、ほんと、結構セットリスト変えてきましたねえ。
    2日目アンコールの2曲目、私、常にベスト3に入ってる曲なので、
    セトリ知った時には、うわーやったんだーと思って、
    もう曲名見ただけで泣きそうになりました。
    泣いちゃいますよね、あれやられたらね。
    これからもアンコール2曲目は、これぞ名曲!的なのを持ってきそうな予感がします。
    といっても全部名曲なんですけどね^^
    「あなたへ」、ほんとよかったですね!
    この曲、なんというか懐が深いというかねえ
    Zeppでやったのは力強さが増していて、ほんとに胸にしみました。
    これからどんどん深くよくなっていく曲なんでしょうね
    「甘い夢さえ」、わたしも大好きです!
    「東京の空」の曲はやっぱりいいなあって思いました。
    ほんと、エレカシのライブはもうかっこよかった!すごかった!しか言えなくってもどかしいですね!
    私も会場へはりんかい線で行きました♪
    赤羽、盛り上がりますよね!(笑)
    今日は新潟なんですよね。盛り上がったのかな。もちろん盛り上がったんでしょうね!
    行かないところのセトリチェックも忙しい!
    どんどんいろんな曲やってほしいですね^^

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA