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エレカシと打楽器

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前回、ドラムのことを書いたので、芋づる式に今回は打楽器の話。
ドラムも打楽器なんですけど、今回はそれ以外ということで。
また例によってオチはないんですけど、
あれこれ思い出しながら並べてみたいと思います。

まずタンバリン。
ライブでは突然登場しますね。
歌係の人は、ひとしきり情熱的にワ~~っと叩くんだけど、
飽きたの? っていうくらい、あっさり床に投げちゃう。目が離せません。

音源でタンバリンが入っているのは、例えば“せいので飛び出せ!(”ダンディーブラザーズ作=宮本&高緑)(アルバム「明日に向って走れ-月夜の歌-」収録)。サビにタンバリンが入っています。

それから“ココロをノックしてくれ”(アルバム「MASTERPIECE」収録)。

ゆったりしたテンポのメロディと合わさって、ほんとうに心地いい。
わりと重いテーマの曲だと思うけど、そんな中のタンバリン。軽妙さ。
だから余計に焦燥感みたいなテーマが際立ってくるような気もする。
いいんですよね、ほんとにこの曲のタンバリン。切なくて。明る切ない感じ。

”化ケモノ青年”(アルバム「扉」収録)のタッタッタタタッ。
楽器じゃないですけど、これは手拍子。かっちょよく言うとハンドクラップ?
ライブで、いっしょにタッタッタタタッ、てやるのがいつもたのしい。

“甘い夢さえ”の間奏の手拍子。
エコーかかって、ぱーん!と。ギターソロと絡み合って。
アルバム「東京の空」、これでエピックとの契約は終わるわけですが、
ちっとも暗い感じがしない。
こんなアレンジひとつとっても、あくまで音は前向き。
新しいことやってやるぜ、みたいな気概も垣間見えるような。

でもやっぱりあれです、
“おかみさん”(アルバム「昇れる太陽」収録)の「カァーーーッ」がツボです。
《おかみさーん》の《さ》で入る「カァーーーッ」というあれですね。
「コォーーーッ」というか「ギィーーーッ」というか。
“東京の空”のイントロでも効果的に入ってるあの楽器。

調べてみたら、キハーダとかヴィブラスラップとかいう楽器らしいです。
キハーダというのは、馬やロバの顎の骨でできたもので、
歯が高速に震えてカッという音がでるそうです。
でもそうそう馬の骨も使えないし耐久性もないので、
代用品として生まれたのが木と金属でできたヴィブラスラップ。だそうです。(ぐぐった)

ロバの歯を、最初に楽器にしようなんて思いついた人、すごいな。
だってロバの歯ですよ。打楽器の世界は奥深そうです。

サブちゃんの“与作”にもでてきたり(←古い)、
時代劇に使われてたり、
コントの緊迫した場面(?)の効果音だったり、バラエティ番組でも聴いたことあるし、
ぐぐってたら、ユーミンの“中央フリーウェイ”にも出てくるという。

クロマニヨンズの曲にもこの「カァーーーッ」があったな、と思ってタイトルを探すと、
ありました。“ライオンとサンシャイン”。
かなりかっこいい。土埃が舞ってきそう。アウトロは「カァーーーッ」の連打。

しかしこの「カァーーーッ」、まったくもって絶妙です。
そこはかとない笑いのセンスも感じさせるギリギリのバランスで、
泥臭い、ザ・男の世界みたいなロックサウンドにびたーっとはまる。すばらしい。

最後にカウベル。
“デーデ”(アルバム「THE ELEPHANT KASHIMASHI 」収録)のイントロでおなじみの、あとは“日曜日(調子はどうだ)”(アルバム「奴隷天国」収録)、
”ラスト・ゲーム”(アルバム「俺の道」収録)などに登場する「コンコン」の音。

去年のタワレコ渋谷でのイベント「戦う男の25周年展」で、
メンバーの機材も展示されたのですが、その時、カウベルを間近で見ることができました。

ガムテープでぐるぐる巻きなんです。サビついてぼろぼろなんです。
ガムテープはミュート、音色を変えるためらしいけど、
その使い込まれよう、ぼろぼろ加減が本当に生々しくて、
これを何百回、何千回叩いて“デーデ”をやってきたんだろう。
なんて思ってちょっとじーんとしてしまいました。
男椅子と同じくらい、このカウベルにもエレカシの歴史が詰まってるんだろうなあ。
……とまた勝手に一人もりあがり感激していた去年の夏でした。

—-
去年、「戦う男の25周年展」に行った日も異様な暑さだったけど、
今年も暑いです。
「溝鹿」
http://nara.keizai.biz/headline/882/
奈良の鹿も暑いらしい。けどかわいい。そしてシュール。
溝の土がきっとひんやりするんだね。
台風が近づいてます。皆さまお気をつけください。
10日のロッキン、天気はどうなるんだろう。台風が微妙な進路&タイミングです。

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POSTED COMMENT

  1. ぬー より:

    打楽器大好き!なんですけど、さっぱり詳しくないので、侘助さんがこうしていろいろ書いてくださって嬉しいです!
    「化ケモノ青年」の手拍子、家で聴いてるときは必ず、流し片づけてる最中でも、少し前からわざわざ手を拭いて、一緒に手拍子します←バカ。
    カウベルの音もいいですよね~。
    あのカウベル、生でご覧になったんですね、羨ましい…。
    「おかみさん」の、カァーーーッ、覚えてないや。
    家帰ったら確認します!
    ひゃあ~、改めて聴く楽しみができました。
    ありがとうございます!!

  2. 侘助 より:

    ぬーさん、こんにちは。
    打楽器、いいですよねー。
    ちっとも詳しくないんですけど、私も大好きなんですよー
    「化ケモノ青年」の手拍子、手を拭いてスタンバって……その感じわかりますよ~!
    私もこの曲のときは、くる、くる、きた~!ってな感じで
    一人で盛り上がってます(笑)
    「おかみさん」のカァーーーッ、も渋くて大好き。
    タイトルもそうだし曲自体もそうだし絶妙に入るカァーーーッもそうだし、
    ほんとにエレカシ節炸裂って感じがします♪
    カウベル、見たときは感激しました!
    他の楽器も見れてうれしかったけど、
    カウベルの年季入った感じに、結構ぐっとくるものがありました…
    エレカシの打楽器ソング、ほかにもいろいろありそうですね~♪

  3. ぬー より:

    だいぶん日にちが経ってしまいました。
    「おかみさん」のカァーーーッ、あれ、打楽器なんですね。
    そのことにビックリです!
    いやはや、世の中まだまだ知らないことばっかりですわ…。

  4. 侘助 より:

    ぬーさん、こんばんはー
    カァーーーッ、そうなんです、一応打楽器の類みたいです。
    ぶるぶる震えるって感じ??
    楽器の世界は奥深いですねえ…
    この間たまたま見に行ったお芝居でも、効果音でこのカァーーーッが登場して、
    ハッとしました!
    テレビでも結構出てきて、「あ、おかみさんだ!」と
    過剰に反応してしまいます^^

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