トミのドラムはいいですね。突然ですが。
ドラムのことは詳しくないので、漠然としたことしか言えないんですけど。
骨太で厚みがあって、歌に寄りそう情緒がある感じがする。
“奴隷天国”。
お正月のさいたま公演の2曲目を飾ったこの曲。
イントロ、あのドラムがはじけ飛びだすと、もう、体が自然に反応して、
もろ手を挙げてひゃ~っとなる。
ひゃ~っとなると言えば、“花男”。
これもスイッチを押すのは、あたまのドラム。
バスドラ→スネア(多分)の2音だけで「きた!」とはしゃいでしまう、最強の出だし。
こまかいところで言うと、“地元のダンナ”。
前奏のギターリフが始まって、4小節目3拍目ウラ、ハイハットの「チッ」。
わたくし的にはもうここがツボでツボで、大好きです。
そもそもこの曲のギターリフが大好きなんですけど、
この「チッ」がほんとにいいスパイスだなあと。これでごはん3杯おかわりいける。続く怒涛のドラムもすばらしい。屈指の名イントロ。
「めんどくせえ」、これもドラムかっこいいっすね。ドカドカ、手かずが多くて。
トミ、汗だくです。
http://youtu.be/rPCy2KB4Et4 ※リンク切れ
映像で言うと、
DVD「ROCK’N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011」のDisc2の“good-bye-mama”。
1999年の赤坂BLITZ。
イベントで、1曲目がgood-by-mama。トミのドラムソロで始まるんです。
ばーんとスポットライト浴びて、トミが髪を振り乱し叩きまくる。めちゃくちゃかっこいい。
2009年野音の2日目の“凡人―散歩き―”。
やっぱりこの曲はリズムが超かっこいい。キメとブレイク。
トミのドラムのかっこよさが存分に堪能できること請け合い。
後半の静かになるとこ、宮本さんのギターがぎゅいんぎゅいんした後の、トミのスネアのツクツク、クレッシェンド。大好物!
ところで、ドラマーの人というのは、
なんとなくにこにこしているイメージがあるのです。
トミもそうだけど、ミスチルのドラムの人も、テレビで見てると、桜井さんと一緒にしゃべって楽しそうだし、
前に民生のサポートをやっていた、しーたかさん(古田たかし)という人も、
もうデフォルト笑顔です!ぐらい、いつもにこにこしてました。
5月にVIVA LA ROCKに行ったときに、BASE BALL BEARを見てたら、
スクリーンに小出さんが、まあボーカルだからメインで映りますね。
その後ろにドラムの人が一緒に映り込んで、その人が異様ににこにこ楽しそうにしてるのです。
私はボーカルよりそのドラムの人にくぎ付けになり、
なんか、この人、引っ掛かるな、なんかあったよな……ともやもやしてたら、
思い出しました。
山崎さんブログ 2010.4.12「死闘編全バンド打ち上げ参加!」
http://ro69.jp/blog/yamazaki/33269
ベボベのドラマー、堀之内さんという方でした。
山崎さんのブログを読んだ当時は、エレカシ打ち上げ出るんだなぁ、と思って意外だったのと、
あとは、山崎さんの書きっぷり(「勇気ある!」)から、
やはり、そういう場でのエレカシは、そういう空気を放っているのだなと、妙に納得したりもしたりして。
しかし、すごいですね、エレカシのテーブルに突入。メンバー相手に話を盛り上げる。
こちらは、同じ日の堀之内さんのブログ。
Base Ball Bear公式ブログ 「ボクブロ」
2010年04月12日「山崎死闘編!!」
http://bono0911.blog.fc2.com/blog-entry-310.html
みなさんとても素敵な笑顔です。
ドラマーの人というのは、何か、あるのでしょうか。
みんながみんな、にこにこってな感じでもないんでしょうけど、
(私がたまたまそういう人を強烈に覚えてるだけなんですけど)
もともとそういう気質の人がドラマーになるのか、
ドラムという楽器をやり、バンドを続けていくとそうなるのか。
でも、フロントのメンバーを後ろからこう、見守ってるっていう感じはしますよね。
ドキュメンタリー「the fighting men’s chronicle」の、
スタジオシーンの最後のブロックで、
「今の30倍ぐらい気合入ってないと歌えないんですよ、ほんとに。俺がリードする形になっちゃうんだよ」
と宮本さんが、トミに向かって言っていました。
この時、「歌えない」と言っていたのがすごく印象的で。
そこにはいろんな意味がこもってるんでしょうけど、
ドラムの音そのものが歌に影響することって、実はすごく大きいんだろうな、
と思ったりもしました。
もちろんギターやベースの音だって同じくらい影響するんだろうけど、
ドラムというのは、また違った角度から、歌唱、歌心に響き作用する楽器なんじゃないのかなあと。
一打、一打が歌を左右する。
そこにこめられた気迫、その熱量も含め、ダイレクトに歌に反響するというか。
宮本さんにとって、ことドラム、リズムに関しては、
今までいろんな紆余曲折があったんだろうと思う。
アルバム「good morning」の頃は打ち込みもやってたし。
音と同じくらい確固たる「これ!」という理想のリズムが頭の中にあって、
それをバンドで再現することのむずかしさと超えた時の喜びを
何度も何度も繰り返してきたんだと思う。
シングル「Distiny」の特典DVDの“明日を行け”ドキュメントでの
「どんなに合わしても、その人のタイミングって残るんだよね、不思議なもんで。トミのタイミングで」
という宮本さんの言葉。
合わして、というのは、ドンカマとか、機械のリズムのことなのかな。
その残っちゃうタイミングがいいことなのか悪いことなのかは
わからないけど、
でも「トミのタイミング」ってわかっちゃうのがすごいなーと思ったし、
それに対して愛着があるような感じにも、なんとなーく見えました。