昨日(14日)、東京はものすごい雪でした。
今日は晴れたのですが、きゅっと冷え込んで、
道の端っこやビルの陰に、とけない雪がまだまだこんもりしています。
エレカシに雪の曲ってあったっけ、と考えてみたけれど……思いつかない。
冬の曲は多いのです。
寒き日に 寒き日に 古き地図を持って出かけゆく
寒き日に俺は 古き地図を持って町へ出て行く
エレファントカシマシ “寒き夜” 詞/宮本浩次
これは“寒き夜”。
1997年12月「タモリ倶楽部」に宮本さんが出演したとき、
王子の料理屋さんで弾き語りで歌った曲です。
冬のにおいと北風の中
かたい地面枯れ葉ふんで 家についた
エレファントカシマシ “冬の夜” 詞/宮本浩次
ほかにも”明日に向かって走れ”、“傷だらけの夜明け”、“真冬のロマンチック”、“冬の朝”、“ふたりの冬”などなど、
エレカシの冬の曲はほんとにたくさんあるけれど、
どこか乾いた冬って感じがします。
“冬の夜”の≪かたい地面枯れ葉ふんで≫とか。
雪のイメージがあんまりない。
アルバム「DEAD OR ALIVE」に出てくる冬の曲。
冷たい空気 切り裂き車で 輝く空 真冬の山まで きらりまぶたに涙が光って
エレファントカシマシ “DEAD OR ALIVE” 詞/宮本浩次
突き刺す真冬の風 この東京で
オレ一体何を見てたんだろう?
でも停滞と病を経て今
オレは堕ちてゆく我が身を端から見ている
エレファントカシマシ “未来の生命体” 詞/宮本浩次
全編打ち込みの「good morning」、
小林武史プロデュースの「ライフ」を経て、
それまで頻繁に出ていたテレビにも、
この「DEAD OR ALIVE」の頃からほとんど出なくなり、
気持ちを音楽と文章に分散させたくないからと、
宮本さんは雑誌の連載を一切やめてしまいます。
数年ぶりにバンド回帰したこのミニアルバムに入っている「冬」のフレーズからは、
腰をすえて音楽一本に力を注ぐことを決意した、
凛とした覚悟が痛いほど伝わってくるようです。
アルバム「DEAD OR ALIVE」