エレカシはやっぱり川だな、海というよりは川だな……
ということを、ぼんやりと考えていました。
≪シーサイドストーリー≫と歌う“sweet memory”もあるし、
“遠い浜辺”という曲もあるけれど、
やっぱりエレカシは川という気がする。
普段の風景というか、日常の中の”水”というのがエレカシっぽい。
セカンド1曲目の“優しい川”。
優しい川の流れる岸辺には
光をあびて輝く姿あり
エレファントカシマシ “優しい川” 詞/宮本浩次
私の勤務先の近くにも川があり、
その川の上にどーんと高速道路が通ってて、
コンクリートの護岸がごっついし、薄暗くて風情も何もあったもんじゃないんですけど、
それでも、水面が反射して光ってるのを見たりすると、
少しほぅっとするというか、どこかいやされる感じがするもので。
“優しい川”の優しい、はこういう浅い話ではないと思うんですけど、
まあでも、最初このタイトルを目にしたときは、びっくりしました。
蔦谷さんがラジオで、宮本さんの詞にはコピーライター的資質がある、
みたいなことを言ってましたが、
この“優しい川”もものすごいコピーだと思います。一度耳にしたら忘れられないインパクト。
“どこへ?”にも川の風景が出てきます。
でも、それは≪人工の川≫で、上流をたどって歩くけれども、≪ゴミだめの悪臭≫を放っている。
この曲の詞は私には少し難しく・・・
とにかく≪帰ろうよ≫という言葉が繰り返されて、
感覚的にだけれどすごく響いてくる。最後≪どこへ?≫と疑問符で終わるのもなんとなく切ない。
”どこへ?”の川とは違うかもしれないけれど、
自選集の特設ページのインタビューでも、
本に出てきた綾瀬川に行ったらドブ川でショックだったと語っていました。
武蔵野の川の向こう 乾いた土
そう 幻 そんなこたねえか…
エレファントカシマシ “武蔵野” 詞/宮本浩次
“武蔵野”の詞にも川。
川の水面のキラキラを見ていると、
どこか郷愁を誘うというか、懐かしい何かをかきたてられる気がします。
水の匂いと一緒になって、本能的な部分で刺激されるんでしょうか。
うーむ。
エレカシの川は、
その奥に潜んでいるテーマがちょっと大きすぎ、深すぎました。
今日はこのへんにして……また出直してきます。
でも、エレカシの川の曲はいい。
わからない詞が出てきても、わからなさも含めて好きです。
むしろそれぐらいの方がじわじわと好きになる。
君と歩く 月の夜に
いつもの川の道を
エレファントカシマシ “月夜の散歩” 詞/宮本浩次
で始まる“月夜の散歩”。
この川べり感もいいですね。おまけに月の夜。
“今宵の月のように”のPVも、バンド演奏のシーンが川べり、荒川土手です。
“土手”という曲もありました。これもセカンド。トミの曲ですね。
鍵コメさま
こちらこそありがとうございます。なんかうれしいです。新しいトピックがないので古い話ばかり、しかも最近は同じことばかり言っているような気がしますが(笑)、新しいトピックについて嬉々としてここで書けるようになるのを祈りつつ、マイペースでやっておりますので、ときどきお越しいただけたら幸いです♪