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Rolling Stone と relations.

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雑誌「Rolling Stone」とフリーペーパーの「relations.」を読みました。
(以下ネタばれあります)

「relations.」は、映画がテーマのフリーペーパーで、
「のぼうの城」のW監督である犬堂一心、樋口慎嗣の両監督のインタビューも載っていました。
その次のページが宮本さん。
インタビューが1ページに、写真が1ページ。
やはり映画にからめた話。
「浮雲男」も「化ケモノ青年」もズレてる人の歌、スタッフも感じたままどうぞと言ってくれたから、「ズレてる方がいい」はエレカシらしさを大事に書いたと。

やっぱりねぇ、自分のために物事やったほうがいいんだよ。それこそ難しいことなんだけど。本当は自分のために何かをやるべき。なるべく変化球を投げないほうがいいです
「relations.」No.18

インターネットは見なくていい発言もありました。
これにはハッとさせられました。
宮本さんに言われると非常に説得力が……
紙の方が安心する、雑誌を捲ってるとくつろげる、という話から

紙を触ってる方が空を見上げている感じに近いんだよね
(同上)

いい言葉だなあと思いました。
http://re-lations.co.jp/

「Rolling Stone」は宮本さんの表紙で、巻頭1万字インタビュー。
取材は野音の4日後だったとのこと。

耳の病気の話とか、広島でマラソンした話とか、
やっぱりまだ読みながら緊張してしまいます。

でも、今回のインタビュアーの方、そういうことだけでなく、わりと幅広く話題を展開してて、
例えば、おじいちゃんちに行ったら文学全集があったとか、
小学6年生の時に池袋の高野書店にお城の本を買いに行ったら、
店のおばちゃんに追い返されたとか、そういう話もありました。
最初に買った古本は『日本の城』だそうです。
おじいちゃんは父、母、どっち方なんだろうと、ふと思い、
家にルパンがあったのは、父親が持ってたから、って言ってたから、
父方なんだろうか、
お母様は歌が上手で、父親の筋は文学だったか……DNAレベルでエレカシ宮本誕生の準備は整ってたんだな~と
とりとめもなく思ったりしました。

 

46歳になって病気して10代の感覚に戻ると、密度が濃くなって。そういう意味で、今面白いんですよ

普段とはまた違った感性のスイッチが入った自分、それを「面白い」と言える。
明るい予感のする言葉で、少し安心しました。

インタビュアーの方の話の振り方がすごいなと思ったのですが、
iPS細胞からエレカシの「歴史」の≪死に様こそ生き様だ≫の詞に話がおよんで、永井荷風に寄せた話もあったり。

エレカシが曲の中で伝え続けてきたことの核心となるような内容だった気もする。

……「Rolling Stone」の1万字、読み応えありました。
今回は深い哲学のような話にまでなっていたような気がします。
休むこと、これからの活動のテンポ感について、
宮本さんが最近の生活の中から少しずつ発見した気づきを
ひとつひとつ確認するように話しているような印象がありました。

音を出さないのが訓練。なんかこれ、すごい域に行ってる気がする。逆に楽しみになってきました。

しばらく歌わなかったら、声がちゃんと通るようになったり、
ぜんぜん練習しないのになぜかギターがうまくなったりした、とも先生言ってました。
抜く時間、溜める時間こそ大事。
そうです、先生、コロンボのDVDを見ましょう(笑)。

落語に一緒に行ったり、インタビュアーの方、仲のいい人なのかな、と思って
TEXTのクレジットを見たら、ジョー横溝さんでした。
アルバムの「悪魔のささやき」リリース時、
InterFMの番組に宮本さんと蔦谷さんがゲスト出演した時のパーソナリティが、
このジョー横溝さんでした。

あと、「relations.」の方も、「Jhe Yokomizo」となっていたけど、
多分ジョー横溝さんだと思います。
どちらもいいインタビューでした。ありがとうございました。

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