番組の内容と演奏曲
昭和の歌姫SP 宮本浩次ナイト第1夜
太田裕美「木綿のハンカチーフ」カバー
岩崎宏美「ロマンス」カバー
昭和の歌姫映像(小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」、イルカ「なごり雪」、都はるみ「北の宿から」、渡辺真知子「迷い道」)
梓みちよ「二人でお酒を」カバー(弾き語り)
バンドメンバー
Arr&Pf:小林武史
Dr:玉田豊夢
Ba:キタダマキ
Gt:名越由貴夫
Str:沖洋子ストリングス
感想
「木綿のハンカチーフ」のカバーは、宮本さんが今年の4月の松本隆スペシャルに出た時に、番組内でこの曲を1フレーズ弾き語りしたのがきっかけだそうです。

池田エライザさんにカバーしてみて発見があったか?と問われて宮本さんは
- 子供の頃から慣れ親しんだ大好きな歌をバンドでやることで、すてきな気持ちになれた。
- 歌の中の女性には、理屈じゃないところで感情を揺さぶられる。「二人でお酒」も、歌詞の通り実際にあったらなんだそれって感じだけど、それが成立している歌の世界、昭和歌謡の魅力のすごさを感じる。
おおまかにはこんな感じで言っていて。なるほどなあと思う。歌詞は極端な描写だけど、メロディがつき歌になると、不思議な説得力があるんですよね。
「ロマンス」については、宮本さんは最初から”ロック”を感じていたらしい。乙女の強さはかっこいいと。好きになったら飛んででも、と言っている時の宮本さん、両手でかきわける仕草がよかったですね(笑)
「ロマンス」、完全ロックアレンジで、宮本さん、髪逆立ったりはげしいパフォーマンス。宮本x昭和歌謡が見事に化学変化を起こしていました。
「ロマンス」、こういう曲だったんだなあ。今さらながら。
A面に「ロマンス」を推した阿久悠と反対した筒美京平でもめて、岩崎宏美に判断がゆだねられて、岩崎宏美が「ロマンス」を選んだ。筒美京平が反対した理由が「歌詞が岩崎宏美には大人っぽすぎる」、しかし岩崎宏美は「私が歌うんだからそんなに色っぽくなることはない」と答えたと。おもしろい。
岩崎宏美のは背伸びしているかわいさよかったんだなきっと。
リリー・フランキー「これはヤバイですね。もとのロマンスにあった側面なんでしょうけど、そこの部分をむき身にした、一番いいところでブリティッシュロックのかっこいいキレというか」
202010.04 「The Covers」
むき身でしたねえ。宮本Verは激情が全面に出てる。つやっぽさもある。
しかし直感で”ロック”を感じた宮本さんすごい。
「ロマンス」をカバーした宮本さんの感想は、ハードルが高かった、男がただ歌ってるだけじゃなく女性の情熱をちゃんと歌にしないと。けど自分の良さも出したいみたいな、いろんなせめぎ合いがあって苦しみはあったと。
簡単にカバーしているように見えても、内面いろんな葛藤がある。曲の世界と真正面から向き合うからこそ生まれる苦しみなんだろうな。
リリーさんの「好きなことを伝えるのは苦手なんじゃないですか?」と問われた宮本さん、自分からリードするより、好き、飛んでいくって言われた方がのってくる、だそうです。珍しくはぐらかさず答えてました。
「二人でお酒を」。
これは弾き語りで。お母様が好きだった歌だそうです。もうこれだけで泣けてくる。
お母さんのことは、47都道府県ツアーの頃だったか、MCや雑誌で言い始めて、その時、お母様がすでに亡くなっていることを知りました。
婦人公論.jp/エレカシ・宮本浩次「『あなたは大器晩成型だもの』母の言葉が僕の歌を支えている」
https://fujinkoron.jp/articles/-/1678?page=4
NHKの児童合唱団に入れたのもお母様で、かなり歌がお好きな方だったようです。
この「二人でお酒を」、お母さんにも聴かせてあげたかったですね。
明るく、切なく、どこまでもやさしい宮本版「二人でお酒を」でした。
来週も宮本浩次ナイト。小林さんのモノマネ?がちょっと楽しみ(笑)
しかし、あんなゴリゴリの野音の直後、カバーズを見るにはなかなか気持ちの切り替えが大変でした。


「ロマンス」、反響がすごかったようで、先行で配信されるようです!
昨夜放送のNHK BSプレミアム「The Covers」でも披露した、11月18日発売カバーアルバム「ROMANCE」に収録の「ロマンス」を、10/12(月)より先行配信決定!https://t.co/HIxwEGw2xQ
— 宮本浩次Official (@miyamoto_sampo) October 5, 2020
【Amazon店舗限定先着特典つき】ROMANCE (初回限定盤 2CD+ボーナスCD付き) (特典内容未定)
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