「the Covers」宮本浩次第2夜を見ました。
この放送のあと、続々とカバーアルバムリリース情報が出て、「ROMANCE」リリースまであと1か月、いろいろにぎやかになってまいりました。
番組の内容と演奏曲
昭和の歌姫SP 宮本浩次ナイト第2夜
中島みゆき「化粧」カバー
小林武史トーク
ペドロ&カプリシャス「ジョニィへの伝言」カバー
高橋一生「きみに会いたい-Dance with you-」セルフカバー
バンドメンバー
Arr&Pf:小林武史
Dr:玉田豊夢
Ba:キタダマキ
Gt:名越由貴夫
Str:沖洋子ストリングス
小林武史氏登場
トークゲストに小林さんが登場です。
宮本さんと小林さんの対談は、
ECO RESO TALK/ap bank fes’10 Special Talk 宮本浩次(エレファントカシマシ)
http://archive.eco-reso.jp/talk/miyamoto/
というので見たことがあったんですけど、テレビで見るのは初めてに近い?です。私はたぶん。
宮本さんについて小林さんは、
小林武史「すごいアーティストって、自分の表現したいことと、人からどう見られてるかっていうところ、紙一重みたいなところをちゃんとわかってるっていうか。それが最近になって特にすごいアグレッシブになってきたなっていう感じがすごいしますけどね」
2020.10.11 「the Covers」
アグレッシブになっているそうです。紙一重感。宮本さんは思っているよりももっと、世間というものを敏感に感じ取っているのかもしれないなあ、とこの小林さんの言葉で思ったり。
小林さん、「化粧」については、
小林「(宮本浩次は)内面を吐露していくということに関して、ピュアっていうよりも純というか、そういう思いをどっかですごく持ってるから。”化粧”とかも、ジョン・レノンの”Mother”ってあるでしょ。自分の内面をすごい吐露していく、中島さんの歌詞とともに吐露していく……宮本が歌ってたデモテープを聴いて、これはジョン・レノンへのオマージュというか、そういう曲になりえるなっていう」
(同上)
ピュアよりも純!
中島みゆきからジョン・レノンってすごく意外な気がしたけど、それを思わせるまでにさせた宮本さんのデモテープの歌唱ということなんですね。 カバーズの歌をきいたあとではわかるような気がします。
宮本さんが、小林さんトークを聴くさまが、照れくさいのか「(うぉ?)」みたいな反応してるのがおもしろかった(笑)
「ロマンス」は、宮本さんに中性的な魅力を感じて、デビッド・ボウイとかグラムロックのアプローチをしたんだそうです。
「ジョニィへの伝言」は、旅立ちの歌なので、ロックで無頼だけどファンタジック、ドリーミーなアレンジが必要だと感じたとのこと。
こういう話を聞くのはおもしろいです。「ジョニィへの伝言」は、確かにファンタジックだった。間奏のオルガンとかよかったなー
司会のリリーさんは、原曲での主人公はあまり幸せになる感じはしないけど、宮本版はその編曲のせいか、妖精になると言ってました。妖精(笑)
感想
カバーズの冒頭に原曲の、中島みゆきや高橋真梨子の映像が流れたのですが、彼女らは大らかな笑顔さえたたえていて、過去を振り返りながら、俯瞰して歌うようなたたずまい。
それに比べると、宮本版カバーはオンタイムというか直接的というか。いろんな意味ですごく”近い”感じ。
「化粧」
流れるな涙 バスが出るまで
「化粧」詞:中島みゆき
宮本さんは、割れそうなガラスを抱きしめるように歌う。
「あたし」の分身の涙。
表面張力ぎりぎりで震えている涙。宮本さんの歌は、詞の情景を生々しく想起させる。
終盤、ひざを抱えるようにしゃがみこむ。
照明の落ちたスタジオが夜のバス道に見えてくる。
失恋ソングと言えばエレカシでは「お前の夢を見た(ふられた男)」。
この曲を思い出します。
その痛みの”近さ”が、この「お前の夢を見た(ふられた男)」に通じるような気がしました。
宮本さんの「化粧」は、痛みのさなかでまだ「悲しい」という感情にもいききってないヒリヒリ感が果てしなく切ないカバーでした。
でも救いがあるのは、やっぱり男性が歌ってるからなんだろうなあ。
宮本さんは自分のことを「包容力はない」と言っていたけれど。歌は包みこむやさしさがありましたよね。
宮本さんは本当にこの曲に入れ込んだそうで、「3時間くらい中島みゆきを好きになった。かわいい。」と言ってましたね。立ち上がって。
「ジョニィへの伝言」
気がつけば さびしげな町ね この町は
「ジョニィへの伝言」作詞:阿久悠
宮本さんはここが大好きらしく(「大好きなシーン」と言っていた)、旅立っていく未来を見据えてる開放感を感じたのだそうです。
宮本さんの指摘でなるほどなーと。そうか。我に返ってるというか。諦めの先の希望が見えてる。
今回宮本さんの歌でじっくり聴いて、この曲のイメージが変わりました。ただの悲しいだけの曲じゃなかったんだな。気づくの遅いですけど。すごい歌だなー。
阿久悠は自分で作詞した作品で一番好きなのはこの「ジョニィへの伝言」だと言っていたそうです。
宮本版「ジョニィへの伝言」もすごくよかったです。アレンジもよかったし、宮本さんの歌もすごく力強かった。
「きみに会いたい」は、イントロからピアノだけの伴奏で、しばらく歌とピアノだけ、というスペシャルアレンジ。途中からバンドが入ってくるときはゾクゾクしたなー。かっこよかった。
両方とも「バス」が
偶然なんでしょうか、「化粧」も「ジョニィへの伝言」にもバスが出てきます。
歌に乗り物が出てくるとどきどきします。
とりわけバスはどきどき感がはげしいです。ぶわ~っと情景が浮かびます。
くるりの「ばらの花」にも「最終バス」が出てきますが、これもどきどきします。
エレカシにバスの曲あったっけ。。電車の曲はありますね。
バスx宮本浩次にどきどきしまくった2曲のカバーでした。
しかし、「化粧」はなー。たまらなかったな。
私はユーミンも中島みゆきも有名な曲しか知らないけど、人前でユーミン聴いてます、は言えるけど、中島みゆきはどこか言うのが恥ずかしい。こっそり聴いてこっそり泣きます。
宮本さんが中島みゆきのことを3時間くらい好きになって(笑)、かわいい、と言ったそのかわいい部分というのは、同性からすると恥ずかしいところなのかもしれない。恥ずかしく、と同時に浄化され、歌ってくれてありがとうと思う部分なのかもしれません。
「化粧」「ジョニィへの伝言」は来月発売の宮本浩次カバー集「ROMANCE」に収録されています。
【Amazon.co.jp限定】ROMANCE(初回限定盤)(2CD)(特典:メガジャケ付)
【Amazon.co.jp限定】ROMANCE(通常盤)(特典:メガジャケ付)
後半のThe Covesは、切ない感覚のイメージでした。
*化粧
少女から大人の女性になっていく様な、切ない想いが印象的でした。
*ジョニィへの伝言
背伸びした女性の切なさ。
そして怒られそうですが(;ω;)歌を聴くたび、
歌の世界が次々進むにつれて新たな発見
「人生ゲーム」みたいな展開で面白いなぁ〜と。
阿久悠さん、自分で作詞した作品で1番好きなのは
「ジョニィへの伝言」初めて知りました。
*きみに会いたい-Dance with you-
大人の切なさと嘆き。おしゃれバージョンでしたね。
凄くカッコいい。後半メリーゴーランドみたい‼️
スタジオって、こんなに広い所なんだ( ^ω^ )って。
小動物、おしりぺんぺん可愛かったですね。
匿名子さん、こんにちは!
カバーズ第二夜、よかったですねえ。
化粧はほんとに切なかった…(泣)
ジョニィは人生ゲーム!
ドラマチックですよね。みやじ解説&歌唱でますますいい曲だと思いました。
きみに会いたいは、おしゃれでした!小林ピアノがごりごりかっこよかったですね。
小動物&おしりぺんぺんも笑っちゃいました(^^)
カバーアルバムがますます楽しみになってきました(^o^)
エレカシでバスが出てくる曲は 町を見下ろす丘の中の、雨の日に···がありますね。バスがゆく、僕の目の前通り過ぎて。と曲の中ほどで歌われ、最後の方で バスに乗り、揺られてゆくよ。と歌われてます。
あと、曲では無いですが、エレカシ本の「風に吹かれて」の中にある宮本さんがバスに乗ってる笑顔の写真が好きです。
iriyaさん
「雨の日に…」、そうでした。大事な曲を忘れてました!
いいですよね。大好きです。エレカシのバスは「雨の日に…」。なんだかぐっときます。
「風に吹かれて」のバス写真、あらためて見てきました。いいですね。いい笑顔ですね。いい写真思い出せました。ありがとうこざいます!