ライブ関連

2014.10.19 《エレカシ野音》日比谷野外大音楽堂(ライブレポ)

2014.10.19 日比谷野外大音楽堂 セトリ

1. おはよう こんにちは
2. 悲しみの果て
3. 浮世の姿
4. ひまつぶし人生
5. お前の夢を見た(ふられた男)
6. 化ケモノ青年
7. 星の砂
8. 太陽ギラギラ
9. 見果てぬ夢
10. 珍奇男
11. きみの面影だけ
12. 真夏の星空は少しブルー
13. 月の夜
14. 東京の空
15. It’s my life
16. Tonight
17. starting over
18. 笑顔の未来へ
19. 俺たちの明日
20. ズレてる方がいい
21. 明日を行け
22. Destiny
(en1)
23. 友達がいるのさ
24. I am happy
25. ガストロンジャー
26. 世界伝統のマスター馬鹿
27. ハナウタ~遠い昔からの物語~
28. 今宵の月のように
29. 月夜の散歩
30. 朝
31. 悪魔メフィスト
32. ファイティングマン
(en2)
33. 男は行く
(EKDBさんより)

・開演前17:25。ざわめいていた客席がすっかり静かになる。シーンとして、音出しのギターとSEの音楽だけが響く。虫の音がする。まだ少し明るいんだなあ、と思っていたら、あっという間に暮れた。日比谷公園の森の中。ビルには灯り。

・17:30ほぼ定刻に開演。宮本さんは白シャツに黒ジャケをはおり、メンバー、ヒラマさんと共に登場。石くんのいいテンポ感の歪んだギターリフで「おはようこんにちは」が始まる。沸き立つ客席。≪おはよう~こんにちは~≫、いきなりばーんと張ってくる宮本さんの声が日比谷の森に轟きわたる。

・「悲しみの果て」に続いて演奏されたのは「浮世の姿」と「ひまつぶし人生」。「浮世の姿」、私は生で初聴きでした! 5枚目とか6枚目の曲が出てくると、ぐっと野音っぽくなりますね。≪つれえのなんの。≫の「ひまつぶし人生」もやってくれてうれしかった。

・どこかのMC「たくさん曲を用意してたんだけど、削りこんで、いや、絞り込んで、曲をたくさんたくさん用意してきました!」

・「お前の夢を見た(ふられた男)」。これもあんまりやらないので驚いた選曲。イントロのギター、不穏なギターの響きだけで涙腺をつつかれる。
≪テレビをみてたらお前の夢を見た≫
ナマ感がすさまじい。日常の中に顔を出す絶望というか。闇に響き渡るエンディングの絶叫は、その絶望を露わにして、本当に切なかった。

・「化ケモノ青年」をハンドマイクで。ツアーでもやっていたけど、野音でやるとまた雰囲気が違う。アウトロ、ざくっと突然終わって、短すぎて笑ってしまうぐらい。でもびしっと合ってた。バンドの阿吽の呼吸ってすごい。

・何かの曲で盛り上がった総合司会、なぜか石くんの後ろへ走って行き、転んだのか、わざとなのか、背中からひっくり返っていた。すぐ起き上がり、トミの近くに行き、また真ん中に戻ってくる。床のコードがからみあい、それがかなり重症だったようで、丹下さんほか2人がかりで直してました。

・「シングルの考え方が違うからアレだけど、“おはようこんにちは”をシングルにするなんて」と曲間にぼそっと。

・「去年からずっとやりたかった」というMCで曲に。トミのカンカンとドラムのリムを叩くリズムに、客席からわぁ~っと歓声が上がる。「太陽ギラギラ」だ。みんな大好きなのね。私もわぁ~ってなりました! もともと好きな曲だったけど、活動休止中に改めて聴き込んでより好きになったので、聴けて嬉しかった。宮本さんの声量はとんでもなくすごくて、そんな中にもはかなさがあって、ちょっと泣きそうになった。

・「根津神社でビデオを撮って」と曲の前に言ったので、「見果てぬ夢」だとわかる。サビのところで、ベンチに座りじっと動かない宮本さんがずっと映ってるあの映像。そして、2012年の日比谷野音では弾き語りでやっていた。

・「古いんだけど新しい。佐久間さんとやった曲」と言って、「きみの面影だけ」。2009年の野音でもやってましたね。その野音で初聴きだったけど、その頃よりもっとこの曲を好きになった。曲と自分との距離感もその時々で変わるんだなと思う。

・「イントロに口笛が出てくる曲」と言って、「真夏の星空は少しブルー」。すばらしい。やっぱりこの曲は野音で聴きたいのです。この曲はなんといっても低い声。抑制された低い歌声のあの艶はなんでしょうね。反則ですね。すばらしい。

・「珍奇男」。アレンジを変えてきた。変えたな、と思うと、見ているこちらまで緊張が走る。緊張するけど、そのスリルがたまらなくもある。「珍奇男」の醍醐味。最後「うまくいきました」と総合司会。かっこよかったです。

・宮本さんは、ジャケットを脱いだりはおったりまた脱いだり。19日の日比谷の夜は、思ったほど寒くはなかった(冷え込んでたのかもしれないけど盛り上がっているので多分そんなに感じてない)。どこかで客席に向かって「みんなも覚悟を決めて、着たり脱いだりしてますね!」と話しかける。

・「山中湖にレコーディングに行って。『生活』の頃。夜2時くらいに、月がきれいで。みんな寝てるんだけど」というMCで「月の夜」。聴きながら、なぜか呼吸の回数が少なくなる。一音一音、歌詞のぜんぶを聴き逃すまいと思わせる曲。歌と一緒に、虫の音がよく聴こえました。≪弱くやさしき光もて/我をつつみたまえ≫で青いライトひとつ、ピンスポだけだった照明が、徐々に光を落して闇になる、というラスト。孤独感。祈り。時を経てを変わらない真実を歌った歌だな、と思ってぐっと胸にくる。

・続くは「東京の空」。この日の野音の、「月の夜」、「東京の空」の流れは圧巻でした。この純度の高い、というか密度の濃い2曲を並べた迫力たるや。ホールとかでも聴いたことはあるけど、この曲たちほど野音にふさわしい曲もないなあと思う。ここまで終わった時点で、「選曲100点!」と心の中で叫びました。

・前半のクライマックスが終わったところでメンバー紹介があり、「It’s my life」「Tonight」「starting over」と英語タイトル3曲続けて。どの曲も盛り上がっていたし、すごくいい転換だった。アルバム「STARTING OVER」が出た時、この「starting over」が一番好きだったので、聴けて嬉しい。歌も演奏もよくていいバンド感がむんむん出てた。ボーカリストの弾くギターはいい、と言っていたのはロッキングオンの山崎さんだっけ。歌から引き続きギターソロを弾く宮本浩次。声帯の代わりにギターの弦を震わせ、チョーキングを入れながらフレーズを歌うように弾く。あーかっこよかった。「starting over」はやっぱりかっこいい。

・「笑顔の未来へ」から「Destiny」までは、ツアーの終盤と同じような流れ。野音の、エピック曲が印象的なこの日のセットリストの最後に聴く「Destiny」はまた違った輝きを見せる。なんてきれいなメロディなんだろう。今までの紆余曲折、積み重ねたライブを全部濾して抽出したような透明感と美しさがあると思った。

・アンコール1曲目は「友達がいるのさ」。出てきて、わりとあっさり始めた。心の準備ができていないところに、「おい。おい」と言って始まってびっくりした。でも、みんなが好きな曲を、もったいぶらないで、さらっと始めちゃうところが、エレカシのいいところですね(笑)。もう曲が破格にすばらしいので、どんな始まりだって、すばらしいものはすばらしい。野音でみんなで大好きな「友達がいるのさ」を聴くのは、この上なく嬉しいものです。

・アンコールは他に「I am happy」や「世界伝統のマスター馬鹿」も。弾き語りの「月夜の散歩」は、なかなかうまくいかなくて、途中でやめてしまう。「歌詞がどうしても覚えられなくて。これでもよくできた方なんです」と言いながら、また再開。すずめちゃんのSE「朝」からの「悪魔メフィスト」、「ファイティングマン」でアンコール終わり。アンコールというか、第2部、というくらいの曲数。

・最後に演奏された「男は行く」。「待つ男」「花男」に並んでエレファントカシマシというバンドの看板なのだろうし、ここぞというところに配置して、何かを確認するように、大事なものを忘れないよう心に刻みながら演奏している曲なのだろうと思う。席の少し前の男性が腕を胸元まで上げて、固く拳を握りしめていた姿が忘れられない。

——
エレカシ野音に行ってきたのでざっとメモしました。
(順不同なところもあり、MCもだいたい、大意という感じです…)

17:30から3時間、33曲! いっぱい曲をやってくれました。すごい。
去年の復活の野音は、王道の選曲がされたということで、
いつもの野音とはちょっと違う、野音っぽくない感じだったんだけど、
今年はとても野音らしい選曲で、「東京の空」までのくだりなど特に。

さっきも書いたけど、「見果てぬ夢」は、
2012年の、活動休止直前の日比谷野音でもやってて。弾き語りで。
この曲は、入りはわりと静かに始まるんだけど、
サビがものすごい絶叫になるので、
一体、弾き語りで、どう歌うのだろうと内心ドキドキしていました。
やっぱり、万全の状態ではないので、いつもの感じではなかった。
でも、100%パーンと声を張るという感じではなかったけど、
そのギリギリのところに向かい歌っていく様に胸を打たれた。
結局1コーラスだけ歌って。
2年ぶりの今回の「見果てぬ夢」は、
サビの絶叫も悲しみとぬくもりを帯びつつ野音の空に響き渡って、
首の血管が切れちゃうんじゃないかというくらい、本当にすごかった。
「月の夜」もそう言えば2012年にやってました。
この2012年野音後のインタビューで宮本さんは、
自然に歌いたい曲を選んだら、青年時代の家の中に引き籠もってる時の精神状態の歌が多かった、
と語っていたけど、今回はどんな思いでこの曲たちを選んだんだろう。

ちょっと、2012年のことを思い出しながら
今回の日比谷ではこの2曲を聴いたのでした。
あの時のことを思い出しながら聴くのはちょっと無粋なのかな、
でも、思い出してしまった。
この2曲があまりにすばらしく、泣けてきたのは、
2012年のこともちょっとあったのかもしれません。

来年も無事つつがなく野音が開催されますように。

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渋谷さんのブログ
2014.10.19「エレカシの野音、終演しました」
http://ro69.jp/blog/shibuya/111910

2014.10.19「ソロ・ショット、その1」
http://ro69.jp/blog/shibuya/111911
(その6まで。石くん!)

山崎さんのブログ
2014.10.19「エレカシ、野音3時間のセットリスト」
http://ro69.jp/blog/yamazaki/111909

RO69 ライブレポ
http://ro69.jp/live/detail/111954

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ブラフマンとの対バン、そして下北沢Queのライブが決まったそうです。
武道館の前に下北沢Que! すごい展開ですね。

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