2016.09.18 日比谷野外音楽堂 セットリスト
■第一部
1. ズレてる方がいい
2. 歴史
3. ゴッドファーザー
4. 浮き草
5. 道
6. おれのともだち
7. 土手
8. サラリ サラ サラリ
9. 風に吹かれて
10. いつものとおり
11. 月の夜
12 珍奇男
13. 武蔵野
14. 流れ星のやうな人生
15. 昔の侍
16. 流されてゆこう
17. Baby自転車
18. 悲しみの果て
19. うれしけりゃとんでゆけよ
20. so many people
21. 四月の風
■第二部
22. 友達がいるのさ
23. i am hungry
24. 今宵の月のように
25. 涙
26. コールアンドレスポンス
27. RAINBOW
28. FLYER
■第三部
29. 星の降るような夜に
30. 夢を追う旅人
31. ガストロンジャー
32. ファイティングマン
■アンコール
33. この世は最高
34. 待つ男
・お天気もつかなどうかな大丈夫かな…とかなり微妙な空模様のもと、しずしずとメンバーがあらわれ野音2日目がスタート。
先生白シャツに黒ジャケ。髪が短い(もみあげができるくらい短い)。 石くんは短パンに赤いビーサン。
・サポートはキーボードの細海魚さんとヒラマミキオさん。
・1曲目は「ズレてる方がいい」という意外な選曲。でも全然はまってた。この曲はどの位置でやってもかっこいい。揺るぎないかっこよさ。もはやエレカシの代表曲。2012年、休止前の野音での初披露を思い出す。この4年でこの曲も大きくなったなあとしみじみ。
・2曲目は「歴史」で、JAPANの記事で晩年の森鴎外について触れていたのを思い出す。《ただの男になって死に様を見つけた》の歌詞が刺さる。このあと「道」をやっていたけど、この曲にも《死にざまだろうが男はよ》という詞が出てくる。「今一番やりたい曲を精選してきた」と言っていたけれど、冒頭のこのあたりの曲にはとりわけ思いがあるような気がして胸に迫る。
・「ゴッドファーザー」。DATのチキチキ打ち込みが裏で流れるやつ。「歴史」、「ゴッドファーザー」、「道」…前半のこのあたり。エレカシ曲のかっこよさテイスト違う3種類。惜しみなく続々と。
・「道」、なんとまあかっこいい曲なんだと改めてほれぼれ。後半、ダーダッっというあたりのキメの感じ、バンド万歳!という感じで演奏もごりごりのグルーヴ感、最高でした。
・宮本さんがアコギのかき鳴らしながら「おれのともだち」。いい曲。きれいなメロディだなあとまた聴きほれる。ここらあたりで、野音だなあ、野音っぽいなあと、その場にいれる喜びかみしめる。
・トミのスネアがコツコツと。「土手」。歌の人、ハンドマイクのコードを体に巻きつけながら歌の入りを待っている。トミの曲なんですよね。トミの作詞作曲、というそれだけで毎回感動してしまう。体を「く」の字にして歌う宮本さんと、粛々とドラムを叩くトミを同じ視野に入れて、うっとり、しみじみ聴き入りました。
・丹下さんがギターを持ってきたけど、宮本さんが何やら言って、丹下さん慌てて袖に引き返し、アコギを持って戻ってくる。他のメンバーも楽器を持ち替えたりして、急きょ決まったような曲らしく「すみませんねえ、どんどん曲が増えちゃって」「銀座で文学散歩をしていた頃の曲」などと言って、「サラリ サラ サラリ」。セトリT(←売切れてて買いそびれたが)にも書いてて、二重線引かれてないな、と思ってちょっと期待してました。急に歌いたくなっちゃったんですね。「土手」からの2ndつながり。いい曲だ。まったくいい曲だ。歌がほんとにびっくりするくらいよかった。
・「風に吹かれて」、このあたりから徐々に暮れはじめ、青い照明のなんと美しかったこと。「毎朝腹筋背筋とか体操してて、みんなあるでしょ、いつもやってること」みたいなMCから「いつものとおり」。イントロの単音ギターリフ、ミヤジ一生懸命。
・「月の夜」。最後の「つつみたまえーーーーーーーー」。歌の余韻。しばらくの間があって炸裂する拍手。もう、圧倒されて拍手すら忘れちゃう感じ。この曲はいつもすごいけど、今回もほんとにすごかった。
・「珍奇男」。冒頭のブレイクで、宮本さんアコギの弦を叩き切るように弾く。「珍奇男」が憑依し、狂気が顔を出す。エンディングは、いつものごとくアレンジが変わり、ノリノリのバンドのみなさん。たのしい。かっこいい。
・金属のような硬質のギターリフが始まり「なつかしい匂いがしてくるだろ?」と言って「武蔵野」。イントロのトミのドラムのたたみかけが終わってギターコードがジャーンとなるところで(←なんのこっちゃ。わかっていただけますか)、いつも涙腺がゆるむ。
照明は一面緑色。「俺だけ俺だけ知ってる」のところ、両手をクロスし胸にじっとあてて目をつむる。ああ、武蔵野。何回この日比谷で聴いただろう。別格の名曲は何度聴いてもますます色濃く、胸に残る。
・「流れ星のやうな人生」。「武蔵野」からこの曲に行くなんて反則か。私は生で聴くのが久々。大好きな、ひたすら大好きな曲なので本当に泣きそうになった。この曲のちょっと三枚目なところ。三枚目なところが説得力があるんです。じーん。本当に、この曲にどれだけ救われたことでしょう。
・「流れ星…」だったか、宮本さんタンバリンを手に。タンバリンタイムはいつも短いので、今日もその例にもれないかとじっとその動向を見守る。結果、今回はものすごーく長かった。今までで最長レベル。長い…今日は長い…! と妙にツボにはまり、そのステージングを見ておりました。
・「昔の侍」あたりから雨がぽつぽつと。「流されてゆこう」「Baby自転車」「悲しみの果て」「うれしけりゃとんでゆけよ」と、アルバム「ココロに花を」から続けて選曲。「うれしけりゃ…」、うれしかったな。大好きな曲。
「Baby自転車」の前には、「新しいことをやろうとして、Babyとかたくさん英語使って、自転車とか…下北沢でやっていた頃の曲」と、当時の思い出話を。
・「so many people」「四月の風」で第一部終わり。このへんで客席のみなさんカッパ装着。
・二部の1曲目は「友達がいるのさ」。野音に欠かせないこの曲を歌い終えると、「みんなこの曲好きだよね。ありがとう!」と歌の人。はい、大好きですとも!
・「涙」の前に、アコギで即興の歌。ギターをかき鳴らしながら、「9月18日~」「ベイベー~」などと、ほとんど歌詞はなかったけど、結構長く歌ってくれました。
・降る、やむを繰り返していた雨も、「コールアンドレスポンス」で結構な振りになってきまして。曲が嵐を呼ぶのか? 雨の中の死刑宣告。2000年の野音、すごい雨になったことがあって、稲光とか「演出か!」というくらいすさまじい天候で、びしょぬれになりながらその時も死刑宣告を受けたなあ、ということを思い出しました。
・「ついてこさせてやるぜ!」と頼もしいMCのあと、「RAINBOW」「FLYER」で第二部終了。宮本さん、細海さんの腕を引っ張って前へ誘導。ステージ前に出てメンバー全員で並んでおじぎ。ミヤジ、石くんのハットをはずすと、赤毛の三つ編み、手品みたいに中からビロローンと出てくる。会場、(笑)とともに沸く。
・どこかの曲間で宮本さん「雨、大丈夫?」と客席に気遣いを。
・「星の降るような夜に」。ミヤジ、石くんをヘッドロック。セリフは「雨降っちゃったなぁ。しょうがねえなぁ」と雨バージョンで。この曲じゃなかったかもしれないけど、宮本さん、マイク持ったままステージをぐるっと回ってトミの横にすたすた行くので、コード大丈夫?と思ったら、丹下さんもしっかりそれを目で追っていて、さすが丹下さん!と感心してしまった。最後、せいちゃんのベースと歌だけになるところ、二人を同じ画角に入れてしみじみと聴きほれたのでした。
・「夢を追う旅人」。「さあ! さあ!」と宮本さんが客席をあおって、弾けるように曲がスタート。この曲ライブで初めてだったんだけど、こんなに楽しいなんて。こんなに盛り上がるなんて! もう自然に体が反応するわけですよ。すごいなあ。私、びっくりしました。「i am hungry」もそうだし「RAINBOW」もそうだけど、新曲が一番盛り上がってる30年選手って一体?? と茫然としてしまった。よかったなあ。ほんとによかったなあ(しみじみ)
・「ガストロンジャー」「ファイティングマン」で第三部締め。「ガストロンジャー」は、間奏でミヤジと歌おう(奏でよう)のコーナー。→ミヤジがデタラメに歌うと細海さんがキーボードで応える、ミッキーが応える。
「ファイティングマン」、宮本さん、ステージを右へ左へ駆け回り、いなくなったと思ったらモニターの陰からひょっこり姿を現し、客席端のみなさんに来たよ!アピール。雨ですべりそうになるも、ギリのところで持ちこたえ。「1stアルバムの1曲目」と言っていたのが誇らしげでした。いやほんと、すごい。ほぼ30年前の曲が最高の鮮度でライブの締め曲として演奏されるなんて。
・アンコールは「この世は最高」と「待つ男」。「この世は最高」は、「最高、最高」と石くんとせいちゃんの野太いコーラス。「くたばりゃしねえぜ」が耳に残ってます。くたばりゃしねえぜ!
——
日比谷の野音(2日目)に行ってきました。
去年ははずれしてしまって外聴きだったので、2年ぶりの中でした。
今年は中に入れてよかった…
天気持つかなーと思ったけど、途中から結構降ってきて、
しかも「コールアンドレスポンス」から雨が激しくなるあたり、演出か!と思うほどでした。
しかし、雨も吹き飛ぶほどのエレカシのステージでして、その熱気で少々の雨はすぐに揮発~~という感じで
すばらしい野音でした。宮本さんの声も歌もものすごかった。
セトリは「good morning」あたりまでの古い曲が多かったですかね。
そんな中の「夢を追う旅人」「i am hungry」「RAINBOW」がひときわ輝いていて、会場もすごく盛り上がってました。
新曲が一番盛り上がる30年選手ってほんとにすごい。
細海さんサポートのステージは私は初めてでしたけど、すごくよかった。
オルガンがいい音で…メインボーカルを上回らんかというほどのノリノリな感じもとてもすてきなのでした。
ココロに残る一曲は「月の夜」。
歌う前のMCで「細海さんとレコーディングして。一発録りで。たしか、ソニーの信濃町のスタジオでした。オリジナル…」と、
MCの途中、全然終わりきらないうちに「うーー♪」といきなり歌に入ったところ。
なんていうんでしょうか。
神がかっているというとちょっと大げさだけど、
制御不能な何かが働くというか、すぽっとゾーンに入るというのか…
曲の世界がそうさせるんでしょうか。
こういうのを見ると天性の歌うたいだなあと思ってしまう。
歌ってるんだけど、何かに歌わされてるというのかな。不思議なでも感動的な感じ。
「土手」の次に「サラリ サラ サラリ」を急に歌ったのもよかったな。
歌いながら、あの頃、あの頃の自分に引き戻されてしまう感じもあるのかな。
野音はやっぱりいいですね。
緑の森とビルに囲まれた音楽堂。
時折風が吹き抜けて、虫が鳴いて。
そんな舞台に、あの4人が立ち、
エレカシの名曲の数々が演奏される。
もうあの4人の立ち姿だけでぐっときちゃいますねえ。
やる方も観る側も思い入れのある日比谷野音。
やっぱり野音は特別な場所で。
2010年のbridgeで、宮本さんが野音の2daysは大変と言っていて、その後しばらく1日開催が続いたけど(復活の野音除いて)、
今年は2日開催にしてくれて。こうなった経緯はわからないけど、いろんな思いを汲んでくれてのことなのでしょう。ほんとに感謝しかありません。
1曲歌っては、「ありがとうございます」と言い、ていねいにおじぎをする宮本さんの姿がありました。
1日目は外聴きだったけど、
最後の「夢のちまた」で泣いてましたね。
サビは声を張るからそれが表に出ないんだけど、Aメロではどうにもならなくて涙声。声にならない。
つられてほろりとてしまった。
何を思いめぐらし泣ちゃったんでしょうかねえ。
今年は中に入ってこうして観れる幸せをかみしめつつ、
いろんな感情が呼び起されたりしました。
日々いろいろあるけど、こんなごほうびもあるんだから、一日一日大切に過ごさないと。
ってちょっと思ったりしました。
—–
来年の新春公演が発表されました。
2017年1月6日、武道館!
鍵コメさま。
野音、終わってしまいましたね〜
結局雨降っちゃいました。カッパ持って行ってたけど、結局着ないでそのままみました。(←つわもの〜)
「うれしけりゃ」、2人分浮かれてくれてたんですね(^_^) 私はもうイントロドン、食い気味に正解、小躍りするくらいうれしかった〜
「月の夜」魚ver.、よかったですねえ。魚さん、プレイ、音色、ステージング、どれも魅力的だった♪ また登場してほしいですね〜
武蔵野、わかってくれてありがとう(笑)
野音の武蔵野は格別ですよね。頭の振りもそら合わせるでしょう!
私は「俺だけ俺だけ知ってる」のところでいつも体が硬直します、好きすぎて(笑)
三枚目。そうなんです。基本かっこいいんですけどね…ステージングも含めた全体的な匂いが。ほんと、ハートをかっさらいますよねぇ
雨の中の死刑宣告、はい、いただきました。もう雨でもなんでも盛り上がるんですけどね…「国家ー!」とか好きすぎて… 今ふと思い出したけど、こういう曲をすごくクールにあの方たちはやるんですよね! 最初のリフをすごーく冷静に弾く総合司会を思い出しました。
待つ男もよかったですねー
音量、外聞きレベルじゃなかったかー(笑)
ほんとに、最後の最後にあのパワーが残ってるってどういうことでしょうか
歓声があがったのは、たぶん、宮本さんが石くんのハットを取ったら、赤毛の長い三つ編みがしゅるしゅると出てきたときかな? 石くん、髪短くしたのかな、と思ったてたんだけど、しゅるしゅると出てきたときはウケました。
どうやら、仕込んでいたと思われます(笑)
月を見上げて泣いてたんですねえ。
そりゃつられて泣いちゃいますねえ。
野音、あの空間はやっぱり特別ですよね。ほんとになんなんでしょうねぇ。来年もお互い中に入れるといいですね♪
ほんと野音の1曲1曲をさかなに延々と語れますよね!
入江さんのブログ、読みました! ほんと、泣けることを書いてらっしゃる…
(その前あたりのブログの記事もいい話だったー。エレカシ関係ないけど…いやちらっと出てきたけど…入江さんの文章、すごい好きなんです。入江さんのお人柄ですねえ)
佗助さん、詳しい解説をありがとうございます。私はファン歴1年です。先日初めて野音に行って感激して帰ってきました。そして、佗助さんのブログを読んでまた、思い返しながらウォークマンで聴いています。
しょうたろーさん、こんにちは。
初めての野音だったんですね! 選曲もよかったし、本当にいいステージでしたね〜
2日目は雨も降りましたけど、それも含めてやっぱり野音はいいなあと改めて思いました!