エレカシ・宮本ソロ_キーワード

映画監督とエレカシ

映画が好きです。
今年になって観た映画は、

さがす
(公式HPより引用)

「ちょっと思い出しただけ」
(公式HPより引用)

「さがす」は、評判を聞きつけて観に行ったのですが、いやーすごかった。すごい話だった。えぐい場面もあったけど、気持ちがキュッと切なくなるシーンもあり、そのふり幅に驚かされてしまった。見終わった後はしばし呆然となり・・自分の感受性の許容量を超えるというか。。衝撃だったことだけは間違いない。
キャストは皆よかったけど伊東蒼ちゃんがとても印象的でした。これから大活躍なんだろうな。清水尋也くんの演技には目がくぎづけに。見終わったあと、どこかで見た顔だなと思って調べたら、「おかえりモネ」東京編で百音ちゃんの同僚役だったことがわかってびっくり。これまたすごいふり幅。

「ちょっと思い出しただけ」、これも本当によかった。
ジャンルとしては恋愛ものだと思うのですが、そんな狭いところにカテゴライズするともったいないような味わい深い仕上がりで。泣きます。永瀬正敏が出てくるのですが、しびれます。

で、この「ちょっと思い出しただけ」の監督は松居大悟という人なのですが、私が注目するきっかけになったのは、この方がエレカシを好きだと言っていたからなのです。

松居大悟監督

「ちょっと思い出しただけ」関連で伊藤沙莉ちゃんとトークの中でも、エレカシの「俺たちの明日」を挙げています。

JWAVE NEWS/伊藤沙莉が「何度もNGを出された」シーンとは? 松居大悟監督、こだわりの“とある動作”を明かす’
https://news.j-wave.co.jp/2022/02/post-9138.html

「バイプレーヤーズ」で一緒にやった松重さんのラジオに出た時は「今宵の月のように」をリクエストしていました。

深夜の音楽食堂/【第223回】松重豊×松居大悟監督
https://www.fmyokohama.jp/yashoku/2021/01/223.html

***

2014年頃、私がエレ活とは別にクリープハイプとか池松壮亮にもきゃあきゃあしていた頃、松居監督の存在に行きつきました。

せめてゴマドレッシングをかけてくれ。/エレファントカシマシが好きというだけの日記
http://blog.livedoor.jp/daradaradayo/archives/50952762.html

その時期にたしかこの↑ブログにたどり着き……松居さんもエレカシ好きなんだと、私の心のエレカシ棚に格納されまして。
松居監督、新春に招待されたんですね。2010年のCCレモンホール。渋公。2daysあって、私は2日間行ったのかな。でも、この頃もうすでにチケットはかなり取りづらくなっていたと思います。「すまねえ魂」やったんですね。監督の文章、MCのところとか面白い(笑) わかるー
監督が主宰している劇団「ゴジゲン」の客だしがエレカシだそうで、曲を一覧してあるのですが、それを見るだけでにやにやしてしまいます。ほんとにエレカシ好きなんだなあ~ってわかる選曲です。

松居監督で好きな作品は、一番は最新作の「ちょっと思い出しただけ」ですが、過去作だと

私たちのハァハァ(三浦透子が切ない)

自分の事ばかりで情けなくなるよ(池松壮亮xクリープハイプ)

是枝裕和監督

エレカシと映画監督、ということでいうと「扉の向こう」の是枝裕和監督です。

エレファントカシマシ ドキュメンタリーフィルム 「扉の向こう」(2004年)

この作品をプロデュースしたのが是枝監督です。
「扉の向こう」はエレカシのアルバム「扉」のレコーディング風景を追ったドキュメンタリー。もともとテレビで放送されたもので、その後劇場用に再編集して公開されました。

NONFIX/扉の向こう ~エレファントカシマシ・宮本浩次という生き方~https://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2004/415.html

2004年当時、是枝監督の作品は好きで「幻の光」「ワンダフルライフ」「Distance」を観ていたので、好きな監督がエレカシのドキュメンタリーに関わるということでとても興味深かった。「興味深かった」と妙にあっさりしているのは、当時の私のエレカシ熱が低めだったからです(笑)

エレファントカシマシ「扉」(2004年)

でも、「扉の向こう」はエレカシで初めてのドキュメンタリーだったし、映画館でエレカシを見るのも初めてだったし、低空飛行だった私もその時ばかりはテンションが上がりました。

是枝作品、いろいろ好きですが中でも・・・

幻の光(縁側のシーン)

奇跡(まえだまえだxくるり)

石井裕也監督

石井監督については、友達に誘われて「川の底からこんにちは」を観に行きそれと前後して、

HMV&BOOKS online/『川の底からこんにちは』 石井裕也監督 インタビューhttps://www.hmv.co.jp/news/article/1004230049/

・・・このサイトを見つけたんです。エレカシきっかけでネットで見つけたのかな?
”好きな音楽”としてエレファントカシマシ「俺の道」が挙がっています。

エレファントカシマシ「俺の道」(2003年)

妻夫木聡主演の「バンクーバーの朝日」の時は、「友達がいるのさ」を聴いていたそうです。
石井監督はエレカシのことがなくても好きな監督ですが、それでもこうしてエレカシ聴いてるんだとわかると、ますます応援したくなるのです。

石井裕也作品で好きなのは、

夜空はいつでも最高密度の青色だ(池松壮亮x石橋静河)

茜色に焼かれる(尾野真千子のとびげりが最高)

山下敦弘監督

山下敦弘監督は、「リアリズムの宿」を観て好きになり後追いで過去作「ばかのはこ船」「どんてん生活」を観たりけっこうリアルタイムで追ってきた監督です。
2008年、「papyrus」という雑誌で、エレカシファン著名人による誌上カラオケ大会という企画があり、そこに山下敦弘監督がいてエレカシファンということを知った次第。

2012年から2013年にかけて、宮本さんの耳の病気で活動休止した頃。
エレカシ25周年の企画が少しずつ発表になったのですが、その一つがエレカシのドキュメンタリー映画を山下監督で、というものでした。
これはうれしかった。好きな監督と好きなバンドがひとつの作品を作る。しかも活動休止のころ。久しぶりにエレカシメンバーが観られるのがその映画だということで本当にめちゃくちゃうれしいニュースでした。

「25 years of the fighting men’s chronicle 劇場版 エレファントカシマシ ディレクターズカット」(2013年)

2013年の7月、TOHOシネマなどで劇場公開されたのですが、公開を記念してタワーレコード渋谷で山下監督のトークイベントがありました。
撮影時のエピソードもたくさん話してくださったし、質問コーナーもあったりしてとても楽しいひとときだったのですが、監督がこの映画を撮ったことについて、やれてよかったとしみじみ感慨深そうにしていたのがとても印象的でした。

エレファントカシマシ「RAINBOW」(2015年)

アルバム「RAINBOW」は活動休止後第1作目のアルバムで、「25 years of the fighting men’s chronicle ・・」では「RAINBOW」収録曲のリハ風景を見ることもできます。

山下監督で好きな作品は・・

リンダリンダリンダ(ペ・ドゥナ最高&誰もいない下駄箱)

マイ・バック・ページ(妻夫木聡の男泣き)

大根仁監督

大根仁監督も、エレカシファンで有名な方ですね。
エレカシデビュー当時からファンで、かの伝説の客電つけっぱなし渋公にも行ったそうです。ここ↓の大根さんのコメント、まだ見れました。
otonano/エレファントカシマシ 伝説の1988年渋谷公会堂ライヴが、最新技術によるレストア・リマスターで完全に蘇る!

そもそも大根さんが映像の仕事に関わるきっかけがエレカシの曲だったらしく、

大根:友達も作らず2年間過ごして、最後に卒業制作で1本、プロモーションビデオ的なものを作ったんです。エレファントカシマシの「優しい川」という歌で。
燃え殻:いい曲ですよねぇ。
大根:その映像は今見ると超幼稚で稚拙なものなんだけど、それを学校のコンテスト的なものに出したら、審査員で来ていた堤の目にとまって「この作品は別になんてことないけど、何か引っかかるものがある」と、その場で「堤賞」というのをこしらえてくれたんです。
文春オンライン/大根仁と燃え殻が出会った“すごい人”の話 燃え殻さんが大根さんに聞いてみた。#2

文中の「堤」というのは映画監督の堤幸彦氏。大根さんの「優しい川」の映像、すごく気になります。「優しい川」を選ぶというのもしびれます。

大根監督は、山下監督の「25 years of the fighting men’s chronicle 劇場版 エレファントカシマシ」にもエレカシファンとして登場、しています。

さらにその後、大根監督は宮本浩次「ハレルヤ」のMVを撮ることになります。

このMVいいですね。好きです。マヨネーズぐりぐり。
その時の撮影の模様が書かれたコラムがこちら↓。ショーケンのイメージのようです。

note/中春スケッチブック~あるいはポップカルチャーレコメンドダイアリー~
2020年12月7日 2020年、オレがチェックしたあれやこれやTOP10(前編)【大根仁 12月号 連載】

2020年のエレカシ野音を観た大根監督↓

note/中春スケッチブック~あるいはポップカルチャーレコメンドダイアリー~
2020年10月7日「ガストロンジャー」と、ガタイの良い男【大根仁 10月号 連載】

大根監督といえば私は「モテキ」にはまりました。

真利子哲也監督

最後は真利子哲也監督です。「宮本から君へ」を撮った監督さんですね。

宮本浩次「真利子さんはどちらかというと寡黙でシャイな方で。内には熱いものを秘めてるんですけど、打ち合わせではたぶん相手をおもんぱかって、なかなかズバッとは言わないんですよ。でも不思議なもので、一緒にいると、彼がどういう楽曲を作ってほしいのか、俺にはすぐわかる。その意味ではすごく相性がいい。」
映画ナタリー/宮本浩次インタビュー “大人の青春”が生んだ主題歌「Do you remember?」を語る

「宮本から君へ」の公開前後、宮本さんは真利子監督について「相性がいい」などと好意的なコメントをよくしていたと思います。真利子監督、好きなタイプだったんだろうな。
昔、宮本さんが好きな人(男)というテーマで記事を書いたことがあるのですが、真利子監督も宮本さんのタイプだと思う(笑) 寡黙で激渋でまっすぐで。

テレビ版「宮本から君へ」

主題歌はエレファントカシマシ「Easy Go」(2018年)

 

劇場版「宮本から君へ」

主題歌は宮本浩次「Do you remember? 」(2019年)

 

 

・・・というわけで今日はエレカシと映画監督についてつらつら書いてみました。

映画監督でエレカシ好きな人、他にももっといそうな気がしますが、少なくともここに挙げたみなさんの共通点・・・あるとしたら、ユーモアのセンス。それぞれ、独特の笑いの感覚をお持ちだと思います。笑いとは何か。深いテーマですけれども。世の中や人間というものをどれだけ冷静に見ているか、本物と偽物のズレをどう感じているか、ということなんだろうか。

とにかく、エレカシを好きな監督の、この豪華な面々。すばらしい。毎回どんな映画か楽しみな人たちです。
しかしお笑い芸人さんもエレカシファンが多いですけど、映画監督も多そうですね。

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