エレカシ・宮本ソロ_キーワード

ギターの話

ロッキンオンの山崎さんが、ボーカリストが弾くギターはいい、
と言っていたことがあって、なんとなくそれはわかるような気がします。
チョーキングの加減、タメを作る塩梅、
ボーカリスト特有の歌心が入って、情緒のあるギターのフレーズになるのかなあと、詳しくはよくわからないけど思ったりします。



ライブで見てると、先生のギターを弾く右手、ストロークする手が、
少し独特だなと思います。マニアックな話ですみません。
ギターを弾くとき、ストロークする振り下ろしたり上げたりする手首は、
普通はもっと上下にしなる感じだと思うんですけど、
先生の手首はちょっと硬めです。下手とか言ってるわけではなくて、
石くんの弾き方と比べてみるとよくわかるんですけど……
だからなんだって話なんですが、あの弾き方、妙に印象的なのです。

「so many people」のライブ映像を見てるとよく思うのですが、
手首が比較的固定されているから、手先だけじゃなくて肘下全体を振り下ろしてストロークしてる、
より「弾いてるぞ」感が、見た目にもすごいのです。
なかなか伝わりづらい話をしてしまいました……

宮本さんは、エピックの初期、途中から突然ギターを弾き始めたそうです。

エレファントカシマシ EPIC映像作品集 1988-1994

これに収録の「珍奇男」、この頃が弾き始めぐらいだったんじゃないかなと思います。

アルバム「風」のときは、実験的に自分がギターをやめて、「歌係」に専念したこともあったけど、
自分のギターがエレカシのサウンドにとって重要な要素なんだとあらためて気づいて、
次の「町を見下ろす丘」では、どんな形でも絶対にギターを弾くことに決めた、と昔のMUSICAで言っていました。

ギターエピソードでけっこう好きなのは、
泉谷さんの番組「翼なき野郎ども」に出たとき、
宮本さんがギターを弾こうとして、泉谷さんに「ピック使わないの」ときかれ、
「あれば使います」と答えた件。
このとき、先生は泉谷さんの「春夏秋冬」を歌うということで頭がいっぱいで、
ピックとかそれどころではない感じだったんでしょうが、
あんまりそういうことにこだわらないところがまたいいですね。

2009年の武道館の「男は行く」、これは先生と石くんのギターバトルが忘れられません。

さっき、映像で見ましたが、ああ、もう、これは何度見てもやっぱりすごい。
武道館という華やかなステージに、こんなコアな選曲、
でも決して浮くことなく、バンド演奏の炸裂加減にむしろ客席は圧倒されて、曲終わりの歓声がほんとにすごい。
この「男は行く」、先生と石くんのギターがたくさん堪能できます。

今日はギターにまつわる話でお届けしてみました。

楽器シングル『ワインディングロード /東京からまんまで宇宙』の特典 Tour Digest Movieの冒頭にはリハーサル風景が映っていて...

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