「SONGS」、観ました。
前回この番組に出たのが2015年1月25日なので、約2年半ぶりの登場。
2017.07.13「SONGS」
ゲストは爆笑問題の太田光。
ほんとに、なんてステキな人選なんでしょうか。
以下、画面のテロップを並べてみました。ほんとに並べただけですが、トークはこんな内容だったということで。
- 同期の二人が30年を振り返る
- 太田が驚いた宮本の行動とは?
- 初対面で太田が感じた宮本の魅力
- デビュー半年のライブ ステージで爆発した不満
- 太田が自ら語る若き日の爆笑問題
- 「このままでは売れない」宮本のターニングポイント
- とがっていた若手時代 メジャーとどう向き合うか
- テレビから流れた自分の歌 そのとき宮本は?
- 「今宵の月のように」演奏
- 周囲の声から生まれる 新たな可能性
- 太田が捨てたこだわり
- 太田がうらやむ音楽の魅力
- 30年歌い続けて代表曲に “ファイティングマン”
- 「ファイティングマン」演奏
- 太田光が語るエレカシの魅力とは?
- 「風と共に」演奏
- 最後に告白! 宮本の一番の願い
トークコーナーで先に待っていたのは宮本さん。そこに太田さんを迎え入れるわけなのですが、みなさま、その時の宮本さんの笑顔をご覧になったでしょうか。あの100%心を許し切った目じり下げまくりの笑顔。心許し度合で言うと、ここ最近のMAXじゃなかったかなーと思うような笑顔で。
冒頭は、エレカシの簡単な紹介VTRが流れ(ナレーションは渡邊佐和子アナウンサー)、いよいよ二人のトークがスタート。
かっこいい曲を書こうとするが周囲には”ドーンと行こうぜ”を期待される(15種類くらいの”ドーンと行こうぜ”、例えばレゲエの”ドーンと行こうぜ”)の話や、
合宿に行った時、コンビニでハブラシを買っていたら「奴隷天国」が流れてきて、こりゃ売れないなと思ったとか、
太田さんの方からは、音楽のことを羨ましく思うのは、名曲は聴けば聴くほど良くなる、お笑いのネタはそうもいかない、という話などなど、
お二人のお話がひとつひとつ面白かった。
とがっていた二人が、それぞれ大衆に向き合うようになる話も興味深かったです。
「(大衆を相手にしないと)面白くないでしょ」という宮本さんの言葉、その言い方も含めてほんとにかっこよかった。
かつてあったNHKの音楽番組「ポップジャム」での二人の出会いの話があって、VTRで「はじまりは今」が流れていたので1998年だと思うのですが、
この番組で、呼んでもいないのにMC席に乱入してきて、太田さんはそれが予定調和じゃないのが面白くて、毎回、来い!来い!と思って待ち構えていたそうです。
それを、じーっと目をつむって聞いている宮本さんがなんとも言えない表情で。
太田さん、「ポップジャム」の頃はそんなふうにエレカシのことを見てたんだなあ。いい話だ。
曲は「今宵の月のように」、「ファイティングマン」、「風と共に」の3曲を披露。
「ファイティングマン」を地上波でやるのは珍しかったですね。四方を破れた金網で囲まれた、けっこう作りこまれたセットでした。
そして、番組の終盤に語られた「太田光が語るエレカシの魅力とは?」。
太田光「エレカシの曲ってこう……何て言うんだろうね…歩いている感じがすんだよね。ちょっと変な表現かもしんないけど。 30年間、ちょっとずつちょっとずつみんなで歩いてきたっていう。エレファントカシマシって、時には立ち止まったり、途方に暮れたりしながらもでも一歩一歩歩いている……リズムなのかな。
それが、俺らも、こうポーン!と行けないタイプだから。たまにほら、それこそスーパースターみたいにデビューした時からパーンと行っちゃう人いるじゃん、マッハのスピードで。
でも、(宮本さん指して)違ったんでしょ。おそらく俺らもブランクがあったり、トラブルがあったりしながらも、ちょっとずつ歩いてきてるっていうそのテンポが、こういう曲を聴いてるとすごく元気づけられるし、『よし、俺のやってることは間違ってないんだ』ってそういうふうに思える曲ですよね。そういうところが好きですね」
2017.07.13 NHK「SONGS」
「歩いている感じ」と表現した太田さん。エレカシのことをこのように言った人はあんまりいなかったんじゃなかろうか。そしてこれほど言い得た人もいないかもしれません。
私は太田さんの話を聞きながら、泣けてしようがなく、太田さんそんなこと言ったら宮本さん泣いちゃうと思いながら画面見てたんですけど、「時には立ち止まったり」のあたりで、カメラがちょっとずつ宮本さんにクローズアップしていって、目をつむって神妙に耳を傾ける宮本さんの表情を見ると、さらに泣けて泣けて、
太田さん、さっきまであんなに笑かしといて、今さらそんな感動的なこと言うの反則だーーと思いながら、太田さんの一言一言をかみしめるように聞いたのでした。
過去にすがらず、現役でい続けること。新曲を出し、シングルを出し続けること。
ライブを続けること。歌い続けること。途切れなくやり続けること。
コンサートで見るエレカシのステージは、ものすごい疾走感だけど、
俯瞰して振り返った時、その来し方、粘り強くやってきたひとつひとつの積み重ねは、時間をかけないとなし得ないすごいことなんだなあと……30周年を迎えて重々わかったつもりでいたんだけれども、今回のこの太田さんの「歩く」という言葉によって、本当に尊く、重みのあることなんだとあらためて気づかされた次第でございます。
番組Twitter。
【#SONGS 】デビュー30年、エレファントカシマシが出演決定!ボーカル宮本さんと対談したのは、爆笑問題太田光さん!デビューから今まで、2人はどんな苦労や葛藤を乗り越えてきたのか。本音だらけの熱いトークをお楽しみに。7月13日放送!https://t.co/iYBEHJsotd
— NHK SONGS (@nhk_songs) June 29, 2017
今回の「SONGS」も、本当によかった。
50過ぎの男二人の対談。ご両人とも本当にチャーミングで、それぞれ豊かな人間力が溢れかえっていました。
ロッキングオンのサイトにもこんな記事。
rockin’on.com/エレカシ・宮本×爆笑問題・太田の対談を観た。ふたりの共通点と揺るぎない哲学とは?
https://rockinon.com/news/detail/163811
2017.07.18「うたコン」
7月18日の「うたコン」も見ました。
この番組は初めて見たんですけど、最初のあの時代劇の寸劇コーナーに、もしや出てきたりするのか?! と一抹の不安がよぎりながら、不安といいつつ浪人役だったらかっこいいけど、とあらぬ想像が一人歩きしてるうちに寸劇は終わり、出演者がステージに一堂に会し、エレカシは一番左側の司会者(谷原章介さん)に近い立ち位置でした。
演奏は4人だけで、宮本さんはハンドマイク。
身をよじらせ全力の歌唱で、全力過ぎてそのNHK然としたコンサバな番組の空気とは明らかに異質なモノを放ってました。SPICEのインタビューで、この曲のことを「キレイキレイにはしたくない」と語っていた宮本さんでしたが、それが際立つ「風と共に」だったような気がします。
追記。番組blog/エレカシがやってきた!
http://www.nhk.or.jp/utacon-blog/400/276118.html
侘助さん
おはようございます。
SONGSほんとに笑わせて、そして泣かされてと最高でしたね!
確かにイメージ的に「走り続ける」的な表現になりがちなところを
「歩いてる」と言ったくだりは、太田さん根っこでわかってくれてるんだなとじーんとしてしまいました。
今のエレカシって、結果的に地道な積み重ねと継続力で形成されてますものね・・・
草の匂いの土手バンドから巨大地層的バンドへの変貌(表現下手くそか)。
個人的に笑わせてもらったのは「13種類のドーンと行け!」でした(笑)
あと51歳のカメラ目線ww。まったく、かわいいが止まりません。
うたコンは生放送だけに事前緊張でお腹が痛くなる始末。
先生力みすぎて赤鬼みたいな顔でしたね。なぜかこんな時に限って声が・・
でも、全身全霊で歌う姿はあの特殊空間でもきっと届いた気がします。
エビバデもエレカシも紅白のリハだったと結論させました(笑)
まるみやさん、こんにちは。
SONGS、よかったですね!
笑って泣いて、寅さんか!っていうくらいの笑い泣きでした…
太田さんの最後の言葉はほんとうに根っこのところでわかってらっしゃる…
カメラのクローズアップもまさにここ!というタイミングで表情を捉えてたし
ほんとうにエレカシ愛満載の番組でしたねぇ。
“ドーンと行け!”の種類がたくさんありました♪
ジャンルもレゲエまで幅広く(笑)
そしてあのカメラ目線も! 太田さんのレクチャーをやってみせる宮本さん。ほんとにかわいいが止まらないですね〜
「うたコン」、宮本さんの力の入りようはすごかったです。テレビだからこれくらい…などというさじ加減はまるでなかったですねぇ
紅白のリハ!!
紅白…そんな…そんなことが実現したらもう…はあ…泣いてまう!