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2017.07.08 エレカシ まつもと市民芸術館(ライブレポ)

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松本に行ってきました。
少しですが、印象的だったシーンをメモします。

「新しい季節へ、キミと」

イントロで客席をあおる→ 2階3階を見上げて前髪の隙間から笑顔

 

デーデMC
《金があればいい》→「若い時は軽い気持ちで言ってた。だんだん重くなってくる」

どこかのMC
「(村山さんヒラマさんは)助さん格さんのように」

「桜の花、舞い上がる道を」MC
10個下のプロデューサーから
「宮本さん桜の曲を作ってくださいよ」
「いやいや、クリスマスとか桜とか、季節の歌なんて…」等々、
上手を向き、くるりと向きなおって下手を向き、宮本さん落語のように一人二役を大熱演。

ベスト盤の宣伝コーナー(舞台のぎりぎり前に出てきて)
「30周年30曲3000円プラス消費税さんぱにじゅうし」
「翳りゆく部屋を入れるのは反対されたけど…エレカシの曲でいい曲いっぱいあるじゃないか、と。会議にも出たりして私が選びました。」
「(ペンを握って、うーーん!とりきみながら、空を見つめて言葉を考える仕草しつつ)一曲ずつ私の解説が入ってるんです!」

「3210」
メロディーにのせて
「28年前に松本城を見に来ました
美しい美しいお城
芥川龍之介に憧れて河童橋にも行ったんだぜー」

短い静寂の後。一気に吸い込む息。「RAINBOW」。
ジャケットを脱ぎ、ネクタイ(細い)を緩め外そうとしながらの熱唱(なかなか外れず、首からよじれて垂れ下がったネクタイまでかっこよかった)
エンディング。鳴り止まない拍手の中、大の字で天を仰ぎストップモーション。息切れがとまらない。

「やさしさ」
最初のドラムに合わせて「ドンドンドン」と歌う。
ギターソロの時、アーアーアーとコードに合わせて歌う。抑えた、かすれたようなか細い声で。
曲終わり。ドラムセットの前、後ろ姿でそのまま動かない。
首を右にかしげ、しばらくじっとたたずむ。

「風と共に」MC
「加藤久仁生さんのアニメーションが素晴らしい。曲のグロテスクな部分も感じ取ってもらっていて」

「風と共に」
ていねいに、時に叫ぶように歌う。美しいメロディーを浴びて心が洗われるような錯覚。絵空事でなく、目の前の現実をちゃんと照らしてくれる歌だなあ(エレカシの歌はどれもそうだけど)と聴きながらあらためて思う。

「夢を追う旅人」
後半、入り込み、入り込み過ぎて感極まり?? 締めのタイミングを間違える。
持ち直そうとトミに掛け声かけてやり直すがうまくいかない。
袖に行って、アコギを手に取って、ギター一本で歌い直す…がコードがおぼつかない。
足元からくずれうなだれて「間違えてしまいました!」

第2部の最後あたり?MC
うつむき、指先を髪に差し込んだまま、じっと考え(長い長い間)……「いろんなことがありました。いろいろ思い出しました。密度の濃い時間になったと思います」

見上げて上の階のお客さんに手を振る総合司会。
うれしそうに何度も何度も。
かつてホールの2階席を埋められなかったエレカシ。2階も3階も4階もあふれるお客さんの姿がどれほどうれしかっただろう。

ストーンズ風の挨拶
宮本さんがメンバー一人一人の腕を上げて客席にアピールしながら舞台中央に呼び込む。
肩組んでお辞儀。
さらに舞台のぎりぎり前まで進んで再びお辞儀。会場からの割れるような拍手と歓声をじーっと浴びる6人のみなさん。

アンコール
出てきたミヤジにアコギが渡される。(なんと?なんと!?)
男椅子に座ってスタンバイ。
「おはようこんにちは」をワンフレーズ歌う。
それから少しコードを弾いて「弾き語りの歌です」
「涙」
コード迷って詰まる。
「練習してないんで…」と言ってコード練習して、再開。

「花男」
歌い終わって、去るとき、泣きそうな表情。笑顔でごまかそうとするけど、笑顔になりきれないぎりぎりの顔。

—–

「夢を追う旅人」のエンディングがグダグダで、本人は相当落ち込んでたけど、あれは、かなり歌、その世界に入ってたからじゃないかなあと思う。
思いというか魂というかそういうものが、現実の進行を超越してしまったというか
「涙」をやったのは、失敗しちゃったお詫びなのかな~とちょっとそんな感じもありました。
「涙」、聴けてうれしかったです。

曲と曲のちょっとした隙間に、ふと思いをめぐらす宮本さんの姿がありました。
過去の思い出ががよぎる瞬間も多かったんでしょうか。MCで伊作さんの話、佐久間さんの話もしていたし…
多分、松本公演がそうだったというわけじゃなく、このツアーはずっとそんな感じなんでしょうね。
最後の宮本さんの表情はかなりキテた感じがしたなあ。ぐっときちゃってた気がします。
松本公演……なんというか、素朴なあったかさがあったんです。ほのぼのするというか。そういうのも、きっと宮本さん感じとってた気がします。

以前は、MCをすると消耗するから、と言っていたのが嘘のような長尺のMCコーナー(しかもドカンドカンうける)、素敵な笑いのセンスで、エレカシというバンドのチャーミングが全開です。

本当にあの総合司会…しゅっと終わろうとすればしゅっと終わってただただかっこいいだけで終われるのに、絶妙な笑いを放り込んでくる(笑)
ガストロンジャーのご当地連呼、生命賛歌の後ろ歩き等々…
笑いを狙ってるわけでもないんでしょうけど、きっと「かっこいい」ということじゃなくて「全力でやる」ということが一番にあるからなのかな。
一生懸命→なぜか笑いにまみれる→結果ただの「かっこいい」を超える。
私の中ではこういう図式が成立しております。

翌日は八王子にも参加しましたが、この日も絶好調、エンターテナーぶりもますます磨かれて、すばらしいコンサートでした。
「八王子はお城を見に来たことがあって、熊の鳴き声かと思ったら、トラクターの音だった」というシュールなMCがあったり、快心のライブだったんでしょうか、最後宮本さんがご機嫌でニッコニコでした。ストーンズ風の挨拶の時にはトミと石くんの肩にぶらさがり、足を空中でぶらぶらさせて子供みたいでした。

エレカシが大好きで今まで見てきたけど、嗚呼こんなにもすばらしかったのか……と今更ながら驚いてしまうほどエレカシの魅力満載の今回のツアー。
着々とお客さんのココロを一つ、また一つとわしづかみにしていると思います。そりゃわしづかまれますよあんなすごいものを見せられたら。

野音のことも気になりますが……今はツアーが大盛況で嬉しい限り。
渋公上映会、SONGS、シングルリリースと、まだまだ話題の尽きない7月ですね。

※松本はとっても素敵な町でした。今度またゆっくり行きたいです。マサムラという洋菓子店のベビーシューがとっても美味しかったです。

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POSTED COMMENT

  1. ファンキーkaz より:

    まつもとの感動が蘇りました
    ありがとうございます!先生の息づかいが伝わり見えなかった
    先生の様子もそうだったんだ~と思いながら読ませていただきました
    ありがとうございます

  2. 侘助 より:

    ファンキーkazさん
    コメントありがとうございます。
    まつもと、行かれたのですね。
    比較的前の方の席だったので、先生の表情がよく見えたのですが、最後は結構感極まっていたように見えました。こらえる感じがまた良かったです。
    あったかい空気の本当にすばらしいコンサートで、舞台上も観客も感動でひとつになってたと思います♪
    忘れがたい一夜です!

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