広島は雲ひとつない良いお天気。
川べりのホール。風が吹くので、きらきらと水面がきれいでした。
・メンバーの登場に沸き立つ拍手。宮本さん黒ジャケ、白シャツ。
・1曲目「歴史」で、高まる期待感のあらわれか曲に合わせて手拍子。
・「今は上野学園ホールが真ん中だぜ!」(字余り気味に)
・「ハロ〜〜」と裏声で色っぽく歌ってから「ハロー人生!! 」
・「最大動員更新中!」「こんな大きなホールで……ほぼ満員という状況でやっております!」(うれしそう)
・「デーデ」。
「この曲でデビューしました。プラスチックのドーナツ盤。EP盤。普遍的なバラード!(歪んだ顔つきで)」
トミのカウベルから宮本さんのギターリフ(安定)。どっしりしたテンポで”普遍的なバラード”、間奏も皆手が上がり盛り上がる。
・「悲しみの果て」
「4社レコード会社が変わった。エピックソニーには7年いたが売れなかった。”奴隷天国”っていう曲とかやってましたから…(ニカッと笑う)
95年?94年?94年に契約が切れて。その頃に作った曲が次の曲。下北沢っていう町のライブハウスでやってた。”悲しみの果て”とか”四月の風”とか”Baby自転車”とか」
・「戦う男」
「97年の曲で、なんとタイアップで。缶コーヒーのCMで野茂が出てくる…知ってますか? イチローよりも松井よりも、それこそ前田よりも前に大リーグに行って」(律儀に広島ネタ=前田を盛り込む総合司会)
・「翳りゆく部屋」
「人に言われて気づくことってあるんですね(舞台前まで出てきて同意を求める)
“翳りゆく部屋”は、大好きで自分の部屋で勝手に歌ったりしてて。
東芝をクビになり、ユニバーサルの10こ上のディレクターに『宮本くん、カバーやろうよ!』(モノマネ入る)と言われて。ならばこの”翳りゆく部屋”をぜひやりたいと」
・「今宵の月のように」
「何言おうとしたんだっけ…」(しばし硬直)(客、じっと待つ)「結構集中してるんで…ま、いっか」
「ストーンズが大好きで、見てると衣装も60年代、70年代…かっこよくて。こんな感じで(膝から足首に向け、ベルボトムのラインを作るしぐさ)あんな風になると思ってたんだけど……一番ヒットしたのは”今宵の月のように”。アコギで作って。エレカシのスタイルを確立した曲なんです」
・「風に吹かれて」
「(自ら手のひらを振って見せる)風が吹いてるみたいだった。よくできました」
「曲が突然表情をかえることがあるんですね」
「もちろん自信を持って作った曲なんだけど…『明日に向かって走れ』のアルバムをずっと聴いてたら、なんていい曲なんだ!(驚きの顔つき←寸劇入る)、と思って」
・「桜の花、舞い上がる道を」
歌係、サビで2階に向かってこぶし突き上げ、あおる。
「この曲は結構人気があって…」
「クリスマスソングや桜ソングを自分からは作ろうとしない。そこは渋い」
「桜の花は好きじゃないんです。みんな好きなの?好きじゃないよね?(同意を求める)」
「好きじゃないことも含めて歌にしたら、いい曲になりました!」
・「ハナウタ~遠い昔からの物語~」
歌い終わり、再びサビをしみじみと歌いなおす。ピンスポあたる。きれいなメロディが際立って名曲の名曲たる所以を知らされる。
・「3210」
アコギかき鳴らしながら、メロディに乗せて、「広島ベイベー」「いい顔してるぜ〜見えないけど〜」「熱いぜ」「ロック好きだなー」などと織り込む
・「RAINBOW」
歌の人の腹筋はどうなってるんだろうと思う。それくらい毎回すごい。歌の最後、客席に「(どりゃ!)」となる時、歌で出し尽くし過ぎて、自ら飛んでってしまうんじゃないかと思う。今回も客席は圧倒されまくり長い熱い拍手。
・「ガストロンジャー」
広島ベイベー(連呼)
上野学園ホール(連呼。字余り)
・「やさしさ」
「ポプコンの甲信越大会、準決勝みたいなので勝ち抜いた曲。中野サンプラザで」
マイクを強く握りしめた両手。しばらくずっと下を向いて歌う。
・「俺たちの明日」の前
「旅芸人みたいに各地をまわるのが夢だったんで……”届いた”と思います」(←歌がちゃんと届けられた、というニュアンス)
Aメロで舞台前に出てきて、右へ左へゆっくり歩きながら歌うのがとてもいい。お客さんの一人一人に語りかけるように。
・今夜もぶっちぎりの「生命賛歌」。
瞬時にステージが荒野になる。絶妙な中腰でステージをゆっくり行きつ戻りつ、「トチ」の人になりきる歌の人。
・「TEKUMAKUMAYAKON」
間奏、わーっはっは、わーはっはっ、と劇画チックに高らかに笑うシーンあり。
・「夢を追う旅人」
「”Mellow & Shout”の最後を飾る曲!」
舞台サイドに突き出た花道に飛び出して行き盛り上げる。
・「ファイティングマン」
ゆっくりとアニバーサリーの幕が降りてくる。
舞台脇の花道で手拍子あおる。
ベイベーファイティングマン!のブレイクのところの歓声、すてきでした。1曲まるごと会場ごとかっこよかった!
・メンバー紹介、ストーンズ風の挨拶、ゆっくり長めに。
少し下手寄り(向かって左側)の立ち位置だったのを、おじぎしたまま上手側にとことことこ、と横歩きで位置を直してたのがかわいかったです。
・アンコール「花男」
ミッキーの後方、ずーーーっと後ろの壁際ギリギリまで行って、佇む歌の人。ものすごい遠近感を醸し出す。《遠くを歩いてる》のあたり?
・20:20終わり
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例によって、MCうろ覚えで部分的、かなりの大意です。もっといろいろあったような気がするのですが、メモしてみました。
GWで6日のライブ。
近年、ワンマンでこんなに詰まった日程はなかっただろうし、今回の全国ツアーでも一番ハードなスケジュールだと思うので、体調やノドは大丈夫だろうかとちょっと心配していました。
最初の方は、声がちょっと出てないかなーと部分的に思うところもあったけど、完璧な「悲しみの果て」が演奏され、それはMCも含めて見事なもので(上のメモではそれが伝わりませんが、「悲しみの果て」が生まれるまでのエピソードがユーモアも交えつつ語られいいMCだった)、それ以降は歌、演奏ともに絶好調だったと思います。
個人的には今回「風に吹かれて」→「翳りゆく部屋」の流れにぐっときまして……
「風に吹かれて」で、ミヤジがギターの6弦をドゥーンとグリッサンドするとき、「翳りゆく部屋」で村山さんのオルガンの和音が鳴るとき、じわ~と泣きのツボが押されてしまった。
一曲終わるごとに長い拍手があって、特に「桜の花、舞い上がる道を」は拍手が長かった。
ミヤジは一曲終わるごとに「どうもありがとう」と言って、ていねいに長めのおじぎ。その度にまた拍手が起こる。二段階の拍手。
第1部は、ていねいなMCとそれを一生懸命聞くお客さんと、30年のエレカシの歴史を分かち合いながらじっくり進めていく雰囲気がとってもよかったです。
「悲しみの果て」「桜の花~」のMCはすごくキレがあっていいMCでした。エレカシにまとまったMCは全然求めてないけど(笑)、いいMCというのはその場がいい空気になるんだなあと思って(お客さんの拍手もあたたかかった)
「桜の花、舞い上がる道を」は、ほんと、桜に「背を向けて」きた男が歌うから感動するんですよね(言われてあらためてじーん)
2部は対照的に、MC入れず次々にやるという感じ。
広島はこぶし上げ率が結構すごかったと思います。
「3210」で「熱い」「ロック好き!」などと歌の人に言われたりするのもわかるような……確かに、「ハロー人生!!」、「奴隷天国」、「コールアンドレスポンス」等々のごつい曲ですごーく盛り上がっていました。
宮本さん、両手の人差し指を客席に猛スピードでさしまくる例のポーズを、結構やってました。
広島、いいライブでした。日程的にヘビーだっただろうに、それを感じさせない渾身のステージでした。
歌もバンドも今、すごくいい状態なんだろうなあ……
「俺たちの明日」の前にしみじみとつぶやいた「旅芸人みたいに…」というコメント。詰まったスケジュールをこなしたからこそついて出た言葉かもしれない。疲れた身体で実感を持って出た言葉で、その疲れさえ心地いいんじゃないかという感じがしました。
「旅芸人…」と言う時、すごくいい顔してたんです。シンプルに音楽だけに向き合える。日々自分たちの歌を届けられる。届いたという手応えがある。それがこの上なく幸せ……と言っているように聞こえました。
ツアーが始まってちょうど一か月。ちょうど10本終了(大阪入れると11本)。
これからの展開がとても楽しみです。
次は福井!
ハンコはもみじにカープに宮島ともりだくさん。
広島の素晴らしい感動が文章から伝わってきます。
胸が熱くなりました。
たくさんの人が侘助さんのブログを読んで、自分の街にやって来るエレカシを夢見て胸ときめかせるのでしょう。
11ヶ所終わってしまったのですね。なんだかすごい速さで駆け抜けている感じがします。
こんばんは^^広島行かれたんですね〜。
貴重なレポありがとうございます!!
広島ベイベー連呼、うらやましい。
トチ感出されるとやっぱり嬉しいですよね。
GW中キツそうな日程だったし、先生のノドが・・
とちょっぴり心配でしたが。結局出る(笑)
気合いで出せる歌係、もう尊敬しかない!
話題のテクマク「劇画調笑い」早く聴きたいです。
7月まで参戦できぬ身としては
飽きずにいてほしいのですが、どうなるやら。
それにしても、各地のはんことTシャツが
こんなに楽しみになるとは思わなんだ。
何気に、古い古いお城いっぱいツアーですし。
日本てこんなに城だらけを再認識中です。
広島の直球カープTシャツ、最高最高!!
侘助さん、購入されたのかしら。。
追伸:96年・・人生バイオリズムが御同輩(笑)
あの頃、破滅へと力強く歩もうとしてました(遠い目)
そして「悲しみの果て」との遭遇→命拾い、ああデスティニー。
悲しみの果てのポスター初めて見ましたが
あの素朴さ激ツボです。
なんともエレカシらしいと腑に落ちる何かがある。
いいもの見せていただきありがとうございました!
うる様
箇条書きで書いちゃってすみません~でも伝わってよかった……(ライブのことを書くのは苦手で……)
最初は心配してたけど、そんなこと忘れちゃうような熱いライブでした。
はやくも11公演終わったなんて、ちょっと信じられませんけど、これからも「自分の街」に続々とエレカシご一行様はいらっしゃいます!
その土地土地で、忘れられない夢を見せてくれると思います♪
まるみやさん
広島行ってきましたー
ベイベー連呼、盛り上がりましたよ! とってもいいコンサートでした。
万全のケアをしてるんでしょうけど本当にすごいノドをお持ちです……
メンバーのみなさん、またゆっくり休んで次の公演にそなえてほしいです。
「劇画調笑い」は、斬新でしたよ笑。
Tシャツは買わなかったけど、各地のハンコとTシャツの色合わせは毎回とても楽しみです。ハンコはかわいすぎるので、今後レギュラー化してほしいし、グッズ作ってほしいです
96年は”果て”にいらしたんですねご同輩。
のぼりくだりのエブリデイですね…しかしだからエレカシに出会えたということは、結果よかったってことですね^^
あの写真は雑誌の広告なのですが、あまりに素朴なのが私も衝撃でした。写真のトーンがまた激シブです。そして「悲しみの果て」という言葉の強さ……