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続・エレカシと数字

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昨日に引き続き数字の話。

”時間”の詞はけっこうあって、
「昇れる太陽」の車に乗る歌“It’s my life”には

午前0時過ぎ首都高ドライブ
エレファントカシマシ “It’s my life” 詞/宮本浩次

という詞。



午前零時一人の孤独な俺に去来する今日一日の出来事 チクタク
エレファントカシマシ “明日への記憶” 詞/宮本浩次

と、これも≪午前零時≫。

もっと時間を進めると、

真夏の東京、午前三時
エレファントカシマシ “夜と朝のあいだに・・・” 詞/宮本浩次

これは「風」に入っている“夜と朝のあいだに・・・”の一節です。

同じ夜でも具体的な数字だとよりイメージが際立つ気がします。
“ハローNew York!”は

朝七時俺起床で
エレファントカシマシ “ハローNew York!” 詞/宮本浩次

……と成田Expressで空港に向かってる。
アルバム「ライフ」のレコーディングでNYへ行ったときのことを歌った歌みたいです。
「ライフ」には入ってないけど、「エレカシ自選作品集 EMI胎動期」に入っている曲。

「DEAD OR ALIVE」の“漂う人の性”には

さあ出かけよう 五分先へ行こう
エレファントカシマシ “漂う人の性” 詞/宮本浩次

という名フレーズ。
これはのびやかなメロディとあわさって、≪五分先≫がほんとに耳に残る。

“ハナウタ~遠い昔からの物語”の

こうして365日の音を集めて
エレファントカシマシ “ハナウタ~遠い昔からの物語” 詞/宮本浩次

というサビも印象的でした。

「俺の道」に入っている“覚醒(オマエに言った)”、
すごく好きな曲なんですけど、

三十七なり。オレの青春は終わったけれど
エレファントカシマシ “覚醒(オマエに言った)” 詞/宮本浩次

とここは年齢。
ライブでは、その時の年齢に言い替えて歌われることもありました。

「ライフ」の“真夏の革命”にも年齢。

俺は独身でそう年齢は危うき35歳
エレファントカシマシ “真夏の革命” 詞/宮本浩次

この≪そう≫の歌いっぷり、声のかすれ具合、最高です。

ああ 思えばそう精神荒くれの十代
孤独と懊悩 二十代
生命延長 勝敗無き今 俺三十代
(同上)

“真夏の革命”にはこんなふうにも年齢を歌っていて。
時代を俯瞰している歌詞というと、“俺たちの明日”を思い出します。

10代憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り
20代悲しみを知って 目を背けたくって 町を彷徨い歩き
30代愛する人のためのこの命だってことに あぁ 気付いたな
エレファントカシマシ “俺たちの明日” 詞/宮本浩次

“真夏の革命”が35歳。“俺たちの明日”は2007年リリースで、40過ぎ。
30代の描かれ方が違ってます。
≪愛する人のためのこの命≫というふうに、年齢を経て変わってるんだなあ、と感じられ、なんとなくしみじみします。
“真夏の革命”の30代もたぶん当時のリアルな言葉であり、
でも、きっといろんな出来事や出会いを経て、
“俺たちの明日”のフレーズが生まれたんだろうなあ……
そう思うとこの変化がぐっとくるというか、とても素敵だなあと思うのでした。

エレカシと数字今日はエレカシと数字について。 別に売り上げがどうのということではありません。 “あの風のように”を聴いていたら、 一、二、三...

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