アルバム「DEAD OR ALIVE」のジャケットを見ていると、
ある切ないライブの記憶がよみがえります。
2008年、夏の終わり。
新潟で開催された「音楽と髭達」というイベントに行きました。
公式HPは閉じちゃってますが、ナタリーの記事がありました。
http://natalie.mu/music/news/7155
フェスで遠出するのは久しぶりで、
友達とあれやこれや計画を立てながら、遠足気分でわくわくしながら新潟入りしたのでした。
横並びの2ステージ制で、ほぼインターバルなしのステージ進行。
天気は小雨が降ったりやんだりでした。
サンボマスターや奥田民生で盛り上がったり、合間にごはんを食べたりしながら、
久しぶりのフェスを楽しんでいました。
ところが山崎まさよしの頃だったか、雨がひどくなってですね……
次のPIECE4LINEというバンドのときは、立っているのもやっとというか、もう豪雨でした。
でも、次こそがエレカシだったので、
天よ、どうにかエレカシまでもってくれ、と祈るような思いでした。
雷雨の中のPIECE4LINEのステージが終わり、
カッパがもうカッパの意味をなしてないほど、びしょぬれになりながら、
じっとエレカシのステージが始まるのを待っていました。
足元は水びたしで泥まみれでした。
もはや、1曲でいいから出てきて歌ってくれ、と念じていたそのとき。
薄暗い空を切り裂くように、稲妻が走ったのです。
おぉー。「DEAD OR ALIVE」のジャケットそのものじゃないか。
なんという演出かと思いました。いっそのこと、“DEAD OR ALIVE”やってくれ。なんて思ってました。
雨にぬれるのも寒いのも、もう麻痺してました。
結局、エレカシの直前でそのイベントは中止になりました。
稲光を見て「DEAD OR ALIVE」とか悠長に思ってる場合でなく、実はかなり危険な状態だったんですね。
中止とアナウンスされたときは、全身から力が抜けて、泥んこの地面につっぷすかと思いました。
まあ、仕方ないです。あんな天気では。ステージの方も危険だし。
ただエレカシの直前で中止、というのが……ダメージが大きかった。
救いだったのは、一瞬宮本さんがステージに出てきてくれたんですね。
まだ中止とアナウンスされる前、ステージ前で客が雨に降られながらじーっと待ってるときに、
宮本さんが上半身裸で突然、袖から出てきて、
ステージを右へ左へ走りまわり、投げキッスをして、また袖に去っていきました。
何が起きたんだ?と思ってびっくりしました。
あのときは、まだ中止ということが決まってなかったのかなあ。
やる、やらないって裏でモメてる真っ最中だったのかもしれません。よくわかりませんけど。
雨の中待っている客への宮本さんの気遣いだったのかな。
あとからそう思って、ちょっと泣けました。
あの日はほんとにひどい雨で、足元がぐじゃぐじゃで、
でも、もう靴はすっかり泥んこになってしまっていたので、
水たまりにずぶずぶはまりながら歩くのが妙に楽しかった。
結局しばらくすると雨はやんでました。ゲリラ豪雨だったみたいです。
いきなり中止だったので、シャトルバスもなかなか来ず、
バスがようやく来てもなかなか乗れず、本当に大変な一日でした。
帰り道、疲れ果て「DEAD OR ALIVE、DEAD OR ALIVE」とうわごとのような私のつぶやきを
友達が失笑しながら横で聞いていました。
ミニアルバム「DEAD OR ALIVE」のジャケットです。2002年。
私もそこに居ました!
本当に凄まじい雷雨でしたね〜。
エレカシを楽しみに行ったのに、残念なんてもんじゃありませんでした。
でもステージに出てきてくれましたよね!
次の年は晴天でした。
今ではいい思い出です!
みつみつさん、はじめまして♪
あの場にいらしたんですね!
いやーすごかったです。私の中のエレカシ史上、1、2を争う衝撃体験でした。
なんせ直前で中止でしたからねえ。
でも、みつみつさんおっしゃるように、もろもろ含めて、今は良い思い出です。
一瞬だけどステージに出てきてくれましたもんね! やさしいですね。
あれはほんとにうれしかったです。
次の年は行かなかったんですけど、
晴れて無事開催されたみたいでほんとによかったです♪