小学校の時、巻き舌が出来る人を、妙にかっこいいと思って、
巻き舌をひたすら練習していたことがあります。
学校の帰り道とかにすごく練習したけど、結局出来ませんでした。
ドキュメンタリー「扉の向こう」には、
レコーディング中「すっとこどっこい」と言う有名なシーンがあるけれど、
そのあと、トミに向かって言う「シンバル、シンバル!」、この「ル」が巻き舌です。
日常会話中のナチュラル巻き舌。
エレカシの巻き舌と言えば、“奴隷天国”。
太陽の下おぼろげなるまま
エレファントカシマシ “奴隷天国” 詞/宮本浩次
という冒頭、いきなり巻き舌の連打です。
後半の≪おめえだよ オラ≫も見事な巻き舌、
あとは≪オロオロ≫とか≪つらいつらい≫とか、この曲はラリルレロが多いのです。
巻き舌で歌うために作詞されたんじゃないかと邪推してしまうくらいです。
“愛の日々”の
黄昏 空を行き交う鳥たちのように
エレファントカシマシ “愛の日々” 詞/宮本浩次
の、
≪鳥≫が軽く巻き舌となってます。
“愛の日々”はタイトル通りのド直球のラブソングだけど、
この巻き舌がかえって際立つように響いてきます。
そういうのもあってか、愛を歌ってもどこか硬派な匂いのするエレカシらしい名曲。
”愛の日々”が入っている「ココロに花を」。
巻き舌をなぜか練習していた、今思うとあほな小学生でしたが、
どうしてあの頃あんなに巻き舌に憧れたのか……
答えはエレカシの中にありました。三つ子の魂百まで。
根っこはあんまり変わらないものなんですね。
しかし先生の巻き舌はかっこいい。
他にも巻き舌してる曲、いろいろあると思いますが、今日はこのへんで。
楽器シングル『ワインディングロード /東京からまんまで宇宙』の特典
Tour Digest Movieの冒頭にはリハーサル風景が映っていて...