エレカシにも縁のある、それから近々公開の映画『のぼうの城』の舞台にもなっているさきたま古墳群に行ってきました。
JR熊谷駅から、秩父電鉄に乗り換え、行田市駅で下車。
さきたま古墳群に行く道順としては、JR行田駅から行くのが王道だと思うのですが、
もろもろあってこのルートに。
秩父鉄道はパスモもスイカも使えない、風情あふれるローカル線。
古いたたずまいの改札やホームは旅情たっぷりです。鉄道好きの方にはおすすめです。
駅からてくてく歩いてすぐに、第一の観光ポイント、住所「行田市宮本」
地図好きの友達が事前に調べてくれていて、
電信柱の緑の看板を見ては「宮本1だ!」「こっちは宮本2!」などと、いちいち騒いでおりました。
次に訪れたのは、「十万石まんじゅう」本店。
http://www.jumangoku.co.jp/index.html
埼玉の方にはなじみの菓子店らしいですね。
立派な店構えで、『のぼうの城』のポスターもどーんと貼ってあり。
店内に入ると、いきなり試食のどらやきとお茶でもてなされ、思わぬところでしばしの一休み。
看板商品の「十万石まんじゅう」はもちろん、
創作和菓子や洋菓子まで、いろんなお菓子がところせましと陳列されていて、嬉しい悲鳴。
たくさん買いました~。
「十万石まんじゅう」はいわゆる薯蕷(じょうよ)饅頭(山芋でできた皮のおまんじゅう)で、
甘さ控えめのこしあんで美味でした。
古墳にちなんだ「はにわさぶれ」。ゆるさにひかれて、思わず購入。
しょっぱいものも欲しいと、黒大豆のはいったせんべい「まめたび」も。
行田は足袋の名産地でもあるらしい。
次は行田名物「フライ」を食しに、「深町」へ。
また食べ物か!って感じなのですが、これはこれで旅にはずせない大事なポイントで(笑)。
http://tabelog.com/saitama/A1104/A110403/11005370/
焼きそばフライにしようと思っていたら、焼きそばは既になく、
明日お休みなので、あんまり用意してなかったの、ごめんね~、とおかみ。
フライは大・中・小とあって、大・中は玉子入りだったので、「中」を注文。
ゼリーフライ(じゃがいもフライ)を想像していたら、お好み焼きみたいなのが出てきてびっくりしました。
フライとゼリーフライは別物なんですねえ。
生地がもちもちっとしてて、ねぎたっぷり、豚肉も入ってて、なかなかボリューム満点。
大満足でした。
しょうゆとソースを選べて、私たちは迷わずソースを頼んだのですが、
しょうゆも結構イケるそうです。
「しょうゆをおすすめしたかったのに、『ソース!』のオーダーがあんまり勢い良すぎて、おすすめしそびれたわ」
とおかみががっかりしてたくらいなので(笑)。
しょうゆ味に、お酢と練りカラシが美味しいのだそうです。
お店は、奥に地元の常連の方の席があり、世間話に花が咲いているようでしたが、
ちゃんと私たち一見にもおかみは親切に対応してくれ、気持ちのよいお店でした。
地元で長い間愛されてるお店なんだろうなあ。
ここで、『のぼうの城』のポスターを発見、
見慣れてるバージョンの他に、
見慣れないポスターが並べて貼ってあり、その公開年度が「2012」に修正されているのに気づきました。
ああ、震災で延期になったからねえ、なんて思いながら、
そのポスターのクレジットの部分をじろじろ見ていたら、
こっちには「主題歌:エレファントカシマシ」がない!
当初の公開はいつだったかと調べてみたら、『のぼうの城』の久保田修プロデューサーのブログに
2011年9月17日と書いてありました。
延期が決定し、改めて公開日が2012年11月2日、エレカシが主題歌だと発表されたのが2012年5月9日。
恐らく、震災の前に既にこの2011年9月公開バージョンのポスターが作られ、
縁のあるいろんなところに配布されて、
主題歌はエレカシです!と発表するところで震災が起きたのか、
エレカシとも決まっていなかったのか、
そのあたりは想像するしかないのですが、
2011年バージョンのポスターにエレカシと印刷されていなかったのが、
時期的に、今思えば当たり前なのですが……なんだかすごく気になって
どんな経緯でエレカシ主題歌になったんだろうなあ、なんて思ってしまいました。
それから数分歩いて忍城に。
小さいけれど、堂々としたいいお城でした。
そこからお城のそばにある行田市郷土博物館に行ったところ、
また『のぼうの城』のポスターが。
今度は、のぼう様の2011年バージョン。ガラス越しで撮ったので、写りが悪くすいません。
写真ではよくわかりませんが、やっぱり「2011」を「2012」に直してありました。
時間がなくなってきたので、レンタサイクルを飛ばして本来の目的のさきたま古墳群へ。
※レンタサイクルは保険証、免許証などの身分証明を提示すれば無料で貸し出してくれ、
さきたま古墳の「はにわの館」で返却ができました。
忍城からさきたま古墳群までは、バスもあるらしいのですが、
時間のなかった私たちは最後の手段のレンタサイクルで。
20分こぎまくり、スマホで地図確認しながら、ようやく古墳群に到着。
忍城攻めの際、石田三成が本陣を敷いたという、丸墓山古墳の丘の上に登ってみました。
忍城をのぞむ景色。写真ではちっとも見えませんが、忍城が遠くにぽつんと見えました。
古墳の上に登るとこんな感じ。平べったくなってて、まんまるです。
いい風が吹いてました。古墳に風は良く合うのです!
風が吹いてた。荒野の感じがした。におい立つ
真夏の草の果てにある オマエは正しく、ウチュウ。
“生命賛歌”
今日は大阪野音だった日。
本当は今頃開演だったんだよな。時計を見ながら、
丸墓山古墳の上で、そんなことを思いました。
風が本当に気持ちよくて、しばらくここに立ってぼうっと景色を見るともなくみていました。風に救われました。
古墳から下って、丸墓山古墳をのぞむ景色。逆光でしたが、暮れ始めた空と相まっていい眺めでした。
自転車を返却した「はにわの館」のはにわたち。たまらん。
埼玉県立さきたま史跡の博物館にある国宝の鉄剣は時間切れで見る事ができず。
またリベンジしたいと思います。
帰りは赤羽に寄って、お寿司を食べて、
せっかくだからと一番街、すずらん通りを散歩しました。
エレカシファンには有名な「純喫茶デア」。今日は店内には入りませんでした。
古墳レポートというより、すっかり食レポになってしまいました。
大体私の旅はこんな感じです。