宮本さんがなんと、文化庁の芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞されました!
わたくしこの手の賞にはめっぽう疎く、いろんな「賞」がごっちゃになっております。紫綬褒章とか。。
エレカシ沼にはまっている者としては、「国宝」とか「無形文化財」とか勝手に認定していますが(笑)、正直、こういう賞とは遠いところにあるものと思っておりました。
がしかし。ここにきて。まー。びっくりしました。
Contents
令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞・新人賞
文化庁/令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/92861001.html
令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について(受賞者一覧、贈賞理由、先行経過)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92861001_01.pdf
文部科学大臣賞/大衆芸能部門 宮本浩次(贈賞理由)
ロック・バンド,エレファントカシマシの作詞,作曲,ボーカル担当の宮本浩次氏は,30年以上に及ぶバンド活動とは別個にソロ活動を開始。アルバム「宮本、独歩。」において幅広い音楽性に取り組んだ後,自身の音楽的なルーツでもある昭和歌謡の女性歌手曲を収録した「ROMANCE」を発表。同作において曲への深い洞察を見せ,巧みに心情を表現。音楽性こそ異なるがバンド活動における実直な歌唱同様,誠実で真摯な歌への取り組みが説得力をもたらし,見事な成果を生んだ。
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92861001_01.pdf
文部科学大臣賞/大衆芸能部門 (選考経過)
大衆芸能部門では,選考審査員及び推薦委員から,文部科学大臣賞候補者として9名,文部科学大臣新人賞候補として12名の推薦があった。第一次選考審査会では,文部科学大臣賞は4名に,文部科学大臣新人賞は7名に候補者を絞り込んだ。
第二次選考審査会では,コロナ禍という状況にも関わらず顕著な成果を上げた候補者について,選考審査員が深く掘り下げた議論を繰り広げた。その結果,文部科学大臣賞には,カバーアルバムと初のソロアルバムの2作品を発表し,大衆性や聴衆への説得力が評価された宮本浩次氏を選出した。
続いて,東京落語らしいおおらかで心地よい芸風を見せる柳亭市馬氏の充実ぶりを評価する意見が出され,文部科学大臣賞に決定した。ベテランの受賞が例年多い中で,今回は活躍がさらに期待される1960年代生まれ2氏の受賞となった。文部科学大臣新人賞の選考では,ブームとなった「パプリカ」のセルフカバーやロングセラーの「Lemon」などを収録したアルバムを出した米津玄師氏について,完成度の高さや,幅広い年代に支持されている点を推す声が強く、受賞が決まった。
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92861001_01.pdf
関連記事、SNS
NHK NEWS WEB/「芸術選奨文部科学大臣賞」ロック歌手の宮本浩次さんら18人に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210303/k10012895551000.html
朝日新聞デジタル/芸術選奨に宮本浩次さん、米津玄師さん、「鬼滅」作者ら
https://www.asahi.com/articles/ASP3354K6P31UCVL011.html
rockin’on.com/宮本浩次、令和2年度(第71回)芸術選奨 文部科学大臣賞 大衆芸能部門を受賞
https://rockinon.com/news/detail/197894
宮本浩次インスタグラム
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感想
芸術選奨。初めて意識して入力します。目や耳にしたことはあっても口にしたことは今までないです。げいじゅつせんしょう。
昭和25年から始まった賞だそうです。過去のリストを見るとそうそうたる面々。
芸術選奨歴代受賞者一覧昭和二十五年度(第一回)より令和元年度(第七十回)までhttps://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/geijutsuka/sensho/pdf/rekidai_jushosha.pdf
「大衆芸能」部門というのは、漫才師や落語家などの芸人さんや音楽系でもポップス系とか演歌とかジャズなどの方はこちらに入るようです。
過去には宇多田ヒカル氏、山下達郎氏、竹内まりや氏も受賞されたとのこと。
ロッキングオン界隈の人は、H20年度に椎名林檎が新人賞で受賞されているけれど、ロック畑のディストーション系はあまりいない。ロック畑かというとエレカシも最近はそうでもないか。。
宮本浩次が国勢調査の職業欄に「ロック歌手」と書いたのは有名な話で、
「5年前か? 俺いったい何処に住んでたっけ?」などと考えながら質問をこなしていくと最後の方に「勤め先、業種などの名称」という欄が出てきた。俺はここにバンド名である『エレファントカシマシ』と書き込むと、最後の質問である「本人の仕事の内容」欄には『ロック歌手』と記入し、この義務を全うしたわけである。
宮本浩次「明日に向かって歩け!」
過去のエッセイでこう書いています
この頃というのは「good morning」という自信作を出したものの、売上がよろしくなく、宮本さん自身、葛藤のただ中にいた時期。
ドラクエや、ディズニーランド、政治に対して感じる「嘘くささ」について触れながら、国勢調査に「ロック歌手」と書いたものの、それにさえ「ごまかし」が見え隠れする、と自責を込めながら文章をつづります。
俺、『ロック歌手』を標榜するのであるならば、己自身に嘘のない表現、これだけは肝に命じて置く必要があるのだろうなぁ。
宮本浩次「明日に向かって歩け!」
このエッセイはこんな言葉で締められています。
己自身に嘘がないかどうか。これは主観的なことで。他者の私が「そうだそうだ宮本浩次には嘘がない」とは言うのはそれこそ嘘っぽい。
しかし。
宮本浩次という人はその点において常に自覚的だったのだろうと思う。嘘のない表現ができているか、誰よりも自問自答を繰り返してきた表現者だ。
・・・と一ファンとしては思う。リリースされている曲やライブを通じてそう感じたし、その姿勢が、もがく姿も含めて、本当にかっこよかった。
そしてこのエッセイを書いた21年後に「ロック歌手」という肩書で芸術選奨文部科学大臣賞 大衆芸能部門を受賞することになるとは。あらためましておめでとうございます。
宮本浩次さんのファン歴1年です。
時々TVでお見掛けしていた時は なんて落ち着きが無い人としか思えませんでした(ごめんなさい)
それがYouTubeで歌を聴いてこれがエレファントカシマシかと意識し、
宮本さんのことが知りたくなりこちらに行き付き『宮本 独歩』ですっかり魅了された次第です。
丁度『ROMANCE』のプロモートの為かTV出演が増え 2020.9.19Eテレで挟土秀平さんとの対談で嚙み合っていないけれど 「1番になりたい」「絶対売れたい」戻れる場所はエレカシではなく「自分」と真っすぐ言う宮本さんに興味が増すばかりで9.6の『関ジャム』も良かったですね。
古くからのファンの方の中にはアミューズ移籍に懐疑的な方もいらっしゃいますが やはりTV出演は私のような新たなファンを増やし『ROMANCE』のセールスを成功させたと思います。
NHKもいつも宮本さんを大切に扱って下さり、そして今回「芸術選奨文部科学大臣賞」の選考理由を読むと 的確にに宮本さんの本質を評価されていて感動致しました。
コアなファンの方々も選考理由に喜んでいらっしゃいますね。
宮本さんの「賞がほしいです。」という望みがかなって良かったという思いで本当に心から喜んでいらして皆様優しい!
「侘助雑記」はエレカシ愛に溢れたブログで おかげで「ガストロンジャー」も好きになりました。
8787さま
はじめまして。こんにちは!
芸術選奨の受賞、本当におめでたいですね。
宮本さんも昨日インスタをアップして、すごくうれしそうで本当によかった。
テレビは、私もそうです。音楽は好きですが、ディープというわけではないし、
漫然と見ているテレビがきっかけになることも多いです。
テレビ出演は、いまだに見ていてハラハラしますが(笑)
MCや出演者の皆さんといろいろやっているのを観るのは楽しいし、
お茶の間にいい反響があったりするとファンとしてもすごくうれしいですよね。
「ROMANCE」プロジェクトもひと段落し、今は次の一手の準備をしている頃でしょうか。
こんな世の中でいろいろ制限も多いでしょうが、できる限りやってほしいなあと思います。
何よりライブを早く見たいものです。
「ガストロンジャー」、好きになられましたか♪ はやくライブで聴きたいですね!