エレカシと風

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今日は風の強い一日だったので、エレカシの風にまつわる曲を思い出してみようと思います。
風というと、王道すぎかもですが、やっぱり“風に吹かれて”。
アルバム『明日に向かって走れ―月夜の歌―』の3曲目。




初めて聴いたときは、んん? なんだか懐かしのフォークっぽい? と思ったんですけど、
いや、やっぱりいい!と思い直し、当時、アルバムの中では一番好きでした。
それでアルバム出たあとにシングルカットされて、
グリコのCMソングにもなって、よくテレビから流れてきました。

“風に吹かれて”と言えば、北海道の野外フェス、RISING SUN ROCK FESです。2007年の。
DVD『ROCK’N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011』にも収録されています。

これは当時、
友達がネットでこのステージのことが盛り上がっている(RSRの掲示板だったかな。うろ覚え)というのを教えてくれて、
のぞきに行ってみたら、参戦した方々の書き込みの熱さたるや、ほとばしっていました。
見に行っていない私は、そうか、すごいライブだったんだなーうらやましいなーとずっと思ってて、
そうして数年後にこのDVDが出て、これが噂の2007年ライジングサンか!と心して見たんですけど、
やっぱりすごかった!
このときの“風に吹かれて”はピアノバージョン、
シングル『笑顔の未来へ』のカップリングで「New Recording Version」として収録されているもので。

ピアノバージョンだったせいか、いつもと違って宮本さんはハンドマイクでした。
画面を通じて見ても、なんやわけわからんスゴイものが降りてきてる、そんな感じのステージ。ライブ感。
会場の絶妙なコンパクトさもよかったんだろうし、
バンドの状態の良さとお客さんの熱気とで、相乗効果でどんどんお互いを盛り立てて、
奇跡のような瞬間が生み出されたんだろうな。間奏に入る歓声にも感激してしまうというか。とてもいいのです。
あの「史上最高の“風に吹かれて”」を生で体験された方はほんとにうらやましいです。

風の詞、ということで言うと、“幸せよ、この指にとまれ”の≪新しくて同じ風≫も大好きだし、
“飛べない俺”の

風が吹きわたり雨は上がったけど
エレファントカシマシ「飛べない俺」詞/宮本浩次

のところや、
“未来の生命体”の

突き刺す真冬の風
エレファントカシマシ「未来の生命体」詞/宮本浩次

などは、
聴いてるとほんとに風を感じるような皮膚感覚だったりするし、
“ディンドン”の

感じてる風をひとりじめ
エレファントカシマシ「ディンドン」詞/宮本浩次

のフレーズも大好きです。

風の曲はたくさんありますね。
16枚目のアルバムタイトルはずばり『風』、というのもあるし、
エレカシに風というのはやっぱり切っても切り離せないモチーフなんだなあと、今さらながら思ったりします。

野音や野外のフェスで、エレカシを聴いてるときにさーっと吹いてくる風は、ほんとに気持ちがいいです。
気持ちよくて涙が出るくらいで、生きててよかったと、大げさですけど、大げさじゃないか、
ちょっと思ったりもするような一瞬なのでした。

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