エレカシと色の話。
“赤い薔薇”や“赤き空よ!”の赤。
“精神暗黒街”の黒。曲調自体はアッパーで明るいんですけど、それと裏腹なココロの≪暗黒≫。
“それを愛と呼ぶとしよう”は、ベタだけどピンクのイメージ。シングル『桜の花、舞い上がる道を』のカップリングということもあり。
“DEAD OR ALIVE”はPVの印象が強いせいか、オレンジっぽい。
あれは朝焼けなのか夕陽なのか、やっぱり朝かな、
冒頭、とにかく一面オレンジ色なのです。で、突然宮本さんのどアップ。
白、というとやっぱり
黒いバラとりはらい 白い風流し込む
エレファントカシマシ “ファイティングマン” 詞/宮本浩次
を思い出します。
”太陽ギラギラ”は白昼夢っぽいので、色の飛んだ白ばんだ光景。
ジャケットだと、『ココロに花を』の緑。
深くて濃い清新な緑。大好きなジャケットです。
青いイメージはいろんな曲にあって、“さらば青春”もそうだし、
“真夏の星空は少しブルー”や、“夜と朝のあいだに…”も微妙なニュアンスの青い色。
ライブでは青い照明がガシッとはまる曲の多いエレカシだけど、なかでも、
“シグナル”の青い光のはまりようったらないと思います。
はるか、かなた、月青く
俺を照らす 街灯の下
エレファントカシマシ “シグナル” 詞/宮本浩次
というくだりもあり。
照明と言えば、“珍奇男”の赤も強烈な印象。
とぐろ巻くようなあやしい赤の光の中での“珍奇男”は、
ぐいぐい引き込まれる演奏と歌でほんとにテンションが上がるのでした。
『扉』に入っている“地元の朝”には、
クライマックスの壮大な旋律に乗せて
んん 七色の んん 七色の心に虹をかけて
エレファントカシマシ “地元の朝” 詞/宮本浩次
ここから
体の全て使い尽くして死にたい
(同上)
への流れがすごい。
≪七色の心に虹をかけて≫という祈りのような思いがひしひし伝わってくる。
七色つながりでいうと、やっぱり “七色の虹の橋”が大好きです。
待ち合わせの本屋、インテリア雑誌といったミクロな回想からはじまって、
途中で突然カメラが切り替わり、
きっと世界で一番幸せだったふたり
エレファントカシマシ “七色の虹の橋” 詞/宮本浩次
と雲の上から俯瞰して、
ぐっと切ないんだけど、そこにとどまらないで、
思い出はセピア色なんかじゃない
明日へ向かう七色の虹の橋
(同上)
浸り切り過去に吸い込まれるぎりぎりのところで、前をちゃんと向いてる。のが好きです。
“ハナウタ~遠い昔からの物語~”では、もっと色数が増えて、
こうして365日の色を集めて「これはオレからの贈り物」っていえたら
エレファントカシマシ “ハナウタ~遠い昔からの物語~” 詞/宮本浩次
このあと
いろんな季節彩っていく
(同上)
という流れなんですけど、
この“ハナウタ”に限らず、
日々の暮らしを365日いつも彩ってくれているなあとあらためて思う、
エレカシソングの数々でした。
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吉祥寺バウスシアターの爆音映画祭、
無事、リクエスト上映の最終候補作品に残り、
今日から最終決戦投票がはじまりました。
http://www.bakuon-bb.net/request_vote.php
早速、投票してまいりました~
もうすでに100を超えているようす。
結果発表は3月16日(土)だそうです。
