普段はだいたい寝ている時間なのですが、楽しみなあまりリアルタイムで観ることに。
今回のサブタイトルは
「デビュー30年。まとまらない。止まらない」
5分の番組だったっけ?と錯覚するくらい、あっという間に終わってしまいました。
◆ミヤジ上機嫌
宮本さんがずっと機嫌が良かった。
冒頭の、ようこそ古舘さんの一連のシーン、招き入れる宮本さんが無邪気に嬉しそうで、大好きないとこのお兄ちゃんがきた!みたいなテンションで。
機嫌よすぎて、丸テーブルをセッティングする時、角を古舘さんにぶつけそうになってたり(笑)
宮本さんが古舘さんをどう思っていたか、というようなお話はなかったですけど、プロレス、F1等々、ある世代の、特に男の人にとってやはり特別な存在なのかなあ。
トークの舞台になったあのプライベートスタジオ。
今まで、ドキュメンタリー映像に出てきたり、ジョージ・ウィリアムズによるインタビューの場所だったり、雑誌の撮影でも出てきたし、ここ数年ではよく見かける場所ではあったのですが(宮本さんは6年くらい使っていると言っていた)、そこで古舘さんとトークすることになるとは…
古舘さんが撮影隊を引き連れて階段を昇り、ドアを開けると宮本浩次登場、というオープニング。
ドアを開けた部屋は、ドキュメンタリーで悶々としていた部屋なのかな(間取りが気になる)
宮本さん曰く、今までメンバーで練習していたそうです。
そんな空気ほやほやのところにパイプ椅子を2つハの字に置いて、男二人の熱いトークが始まりました。
◆古舘さんのエレカシ愛
宮本さんがしゃべるのを、古舘さんが聞いている。宮本さんの表情を追うように聞いている。
古舘さんほんとに嬉しそうに聞いてました。
いつからどんなきっかけで好きになった、といったエピソードはなかったけど、北区出身同士で、シンパシーを抱いてらしたとのこと。
2年前の雑誌も読みこんだとおっしゃってて。
宮本さんに限らず、礼儀として対談相手のことはきっちりお調べになるんでしょうけど、それでもすごいことだなあと感心してしまいました。
ユニクロの話も盛り上がってて、宮本さん、累計で10万円買ったそうです!
その「累計」という言葉を選んだ宮本さんをほめちぎる古舘さん(笑)
右も左もトークが面白すぎて見るのが忙しい
古舘さんが、話を聴いていると「優しい川」を思い出すと言ったあのくだり。
ちょっと宮本さんもきょとんとしたような顔をして。
私は(フルタチさんが「優しい川」をすらすらと言った)という衝撃と感動で、そのあと古舘さんが何を語ったのかふっとんでしまったくらいで。(追記。忘れてました!NHKの「ミュージックポートレイト」古舘伊知郎x大根仁の回で、大根さんが「優しい川」を紹介してたから、全く知らないってことはないんですね)
宮本さん、古舘さんが「優しい川」を知っていることに驚いていて、でも古舘さんはあの絶叫はすごいもん、とさらりと言ってのけたのでした。すばらしい。
(「優しい川」が出てくる前、古舘さんの話をハイ、ハイときいている宮本さんがすごくいい表情。みてるこちらが泣きたくなる)
名言もありました。
古舘伊知郎「まとめ下手じゃないですか。湧き上がる思いをそのまま吐き出してる感じがかっこいい!」
フジテレビ「トーキングフルーツ」 2017.04.25放送
こういう一言を、いつも通りなかなか着地しない宮本さんのトークの、ここぞといったタイミングで、シュッと入れてくる古舘さん。
少しあいた間にさっと入れる。短い言葉で、端的に表現する。見事でした。プロだなーと思った。
そうそう、作詞部屋の机の上に森鴎外の本が置いてあって、古舘さん、きちっとそれにも触れてて。お好きなんですよね、知ってます、と。
◆「月夜の散歩」を弾き語り
古舘さんは、「月夜の散歩」が大好きで、何百回も聴いたそうです。好きすぎて
古舘伊知郎「宮本さんがコンビニで万引きをしたとしても尊敬し続ける!」
フジテレビ「トーキングフルーツ」 2017.04.25放送
だそうです。
一方宮本さんは、この曲を大阪城でもやろうと思ってリハでやったけど結局やらなかったと言っていました。大事な曲なんだけど「ぎりぎりのもの」という言い方をしていたな。この曲はいろいろ思いがあるんですね……
「月夜の散歩」を好きだと言った古舘さんは、今までの古舘さんイメージからはすごく意外だったけど、でもすごくいい意味の意外。実は男の人の方がぐっとくる歌だったりするのかもしれないですねぇ
宮本さん、アコGでコードを確認がてらちょっと練習して、弾き語りを披露。
目を閉じて古舘さんはじっと聴き入っていました。
終わって「なんて素敵な曲」としみじみと。
結構上手に歌えました、と宮本さん。
ほんとうに……………こんないいもの、テレビで見れて(聴けて)いいんだろうか!
最後に「今宵の月のように」を弾き語りして番組終わり。
本当にあっという間でした。
改めて観たら、番組冒頭がすごくしゃれていて、
・鴎外全集
・機材とピアノ
・書き込み入りの曲目リスト(たぶんベスト盤の曲目を決めた時の資料)
……という映像がぱ、ぱ、ぱ、と入るんです。
鴎外の本とか……曲リストだけでもちょっとぐっときてしまいますね…
最初のナレーションがとても粋でかっこよかった。
窓のないスタジオで、君のことが大好きな喋り手とトークと歌がまじりあう。
むしろ、まとまらないでくれ。熱は逃げない。
心が揺れたら歌ってくれ。セットリストは成り行きまかせでいいから。フジテレビ「トーキングフルーツ」 2017.04.25放送
はー。何回も見返しちゃうやつだなこれは。間取りも確認できる(笑)
古舘さんが「水回り結構出てくるじゃないですか、歌に」って言っていた。というのを突如思い出しました。水回り(笑)
こんな記事もアップされていました。2ページもあります。
リアルサウンド/エレカシ 宮本浩次、”今”の自身のパフォーマンスを分析「ちゃんと伝えることに重点が置かれてた」
こんばんは
トーキングフルーツ見ました。古舘さんの優しさ溢れる宮本さんへの語りかけがホントにいいなぁと思いました。相手への敬意と優しさが会話の底を流れているようなトーク番組って素敵ですね。
そうなんです、古舘さんのまなざしがやさしかったですよねえ。
音楽はもちろん、一人の人間としてほれこんでる感じがしました。
本当に相手への敬意にあふれるいい番組ですね。