今年も残すところあとわずかとなりました。
エレカシは年末のイベント2本、すごく盛り上がったようですねえ。幕張では”コールアンドレスポンス”! いいなあ!
今年は、久々のイベント、エレカシが出るイベントに参加できてよかったです。
中でも夏のロッキンは、エレカシの直前に雨が上がって、晴れて、
本当に気持ちのいいステージでした。
エレカシの晴れ運もここで使いすぎてしまったか、
10月のツアーファイナルは台風直撃で延期になって。
でも、結果的に行ってよかったです。振替公演。ほんとにいいコンサートだった。
今年は、さいたまスーパーアリーナでの新春ライブで始まって、
「Destiny」がリリースされ、ドラマ主題歌となり、
春と夏にはフェスがあって、
9月から単独ツアーがあって、
秋には野音があって、
年の終わりには小さいハコ、フェス出演もあり、
活動もすっかり例年通りに、いや例年以上に精力的で、
それは本当に頼もしかったし、ファンとしても素直に嬉しいこの一年でした。
個人的にもいろいろ参加できてよかったです。
ライブというものは本当にその時々で違うし(特にエレカシは)、
自分の気持ちのありようによって感じ方も違うし、
その日その日、その一瞬一瞬が本当にスペシャルで鮮烈で、
叶うなら、その場の空気と記憶を全部缶詰にして取っておきたいほどだけど、
いかんせん、そういうわけにもいかず、
DVDで残るものもあるけれど、
そういうのじゃないところの、
会場の緊張感とかワクワク感とか自分の心の動きとかそういうものも含めて全部まるごととっておけたらなー、とエレカシのライブを観る度に思ったりする。
NHKの「SWITCHインタビュー 達人達」という番組が好きでよく見てるんですけど、
椎名林檎と西加奈子の回がすごくよくて、
西さんの本は一冊しか読んだことないんだけど、
西さん、話し方とか雰囲気とか、ほんとに素敵な人なんです。
その西さんが番組の中でおっしゃっていたことがとても印象的で、
西加奈子 : 中国に行った時に公園でおっちゃんが、水に筆つけて、わーっと漢字を書くのね、地面に。書いたそばから蒸発して消えていって、それにすごく感動して。「こういうことよね」っていうか。言葉って発した瞬間から消えるものだからこそ大切…その瞬間誰と話すかが大切なんやなあと思って。それを私たちは残そうとしているって卑しいなって。こういうことができているのって何やろうって思ったら「音楽やん!」って。ライブなんか特にそうやなあって思うの。その場で林檎さんの声を聴くやんか、聴いたら…でもその時しか聴けないじゃない? (空中で両手の掌をパッと合わせポケットにしまうしぐさ)こうやって持って帰るとかできひんから、その切なさっていうか、一瞬一瞬にかける感じとかが「なんて美しい行為なんやろう」っていうのはすごい思った。
(NHK「SWITCHインタビュー 達人達」2014/11/29 椎名林檎x西加奈子)
持って帰れない、その場限りのものだからこそ、
切ないし、美しい。
言われてみると本当にそうだなあと思った。消えてしまうからこそ美しいものがこの世にはあるんだなあ。
歌声やサウンド、床から響き伝わる振動、演者のふとしたしぐさ、歓声や拍手、突きあがる拳、汗や熱気、暗闇、きらめく照明、
ライブという場のひとつひとつ。
その場にいてはじめて感じることのできる、
かけがえのない瞬間の連続なんだなあと思います。
そして観る者は夢を見、心を動かし、
気持ちをあらたにし、涙を流す。
今年もそんなライブをエレカシで観れて、
本当によかった。しみじみそう思います。
つたないブログですが、今年もお付き合いいただきどうもありがとうございました。
飽きっぽい私ですが、どうにかこうにかこちらで何度目かの年末を迎えました。
うまく書ききれず、反省することも多いですけど、
来年もぼちぼちやっていけるといいなー。とかなりゆるいですけど、そんな感じでおります。
去年と比べて少しでも
いい方向に自分は変われているのか、
それとも後ずさりしてるのか、
なんてことを、大まじめってわけでもないけど、
ぼんやりと考えてみるに、
心なしか後ずさりしてるような気がするけれども、
繰り返す一日一日を大事にやっていくしかないし、
斜めってもいいから、
ちょっとでも前を向いて歩いていけたらなあ。
そして斜めってしまう自分を支えてくれるのは、
やはりエレカシなんだろうなあ。
…などとこの一年のエレカシ界隈を振り返りながらぼんやりと思いをめぐらす年の暮れなのでした。
よいお年を!