友達との間で、最近ちょっとした“太陽の季節”ブームです。
アルバム「奴隷天国」の2曲目。
発端は、私が“太陽の季節”の≪アホウを旨とするお前の情熱≫って歌詞すごいよね、
と友達にメールしたことから始まるのですが、
すると数日後、友達は“太陽の季節”の映像を観たと言って、
興奮さめやらぬ感じでそのライブのすごさを熱く語ったのでした。
友達はエレカシを聴いたり観たりしてでテンションが上がると、いかんともしがたくなり、
パパっとメモしてそれを見ながら私に話してくれるのです。愛すべきエレカシファンです。
このメモがいつもとてもいい感じで私は大好きなのです。
友達曰く、このメモにもとった「ぼけっ」「がんばれよ」「へっ」が最高なのだと。
このライブ映像というのは、2008年1月6日ZEPP TOKYO、新春ライブ。
シングルの「桜の花、舞い上がる道を(初回盤B)」の特典映像で入ってるやつです。
「ぼけっ」「がんばれよ」「へっ」を確認すべく、観てみました。
これ、初めて生で“太陽の季節”を聴いたライブなのでした、そう言えば。
めちゃめちゃアレンジがかっこいい。
宮本さんのギターでさりげなーく始まるんですけど、
そこに蔦谷さんのオルガンが、超絶にかっこいい音色で入ってきて。
石くんのギター、多分ワウがかかってて、原曲とはまた全然違った感じ。
いい意味で違ってたのが最高でした。
宮本さん、この曲は男椅子に座ってギター弾きながら歌ってましたが、まーふてぶてしい。
「ぼけっ」「がんばれよ」「へっ」は、歌が始まる前にぼそっとつぶやかれるんだけど、
この言いっぷりは見事。こんなに憎々しげに言う人、他にいるんだろうか。
ふてぶてしい、とか憎々しい、と言ってますが、
これ最上級のほめ言葉で、つまりはかっこいいのですね(笑)
蔦谷さんが宮本さんと一緒にラジオ(2010年11月 Inter FM『ほぼ週刊 宮本浩次ナイト!』)に出て、
エレカシの曲のすごさについて語っていたとき、
この“太陽の季節”を引き合いに出して、すごくほめてました。
蔦谷さん曰く
宮本さんに一番驚かされるのが、既成概念にとらわれてないっていうか、
大胆な転調、普通に音楽理論では考えられないような転調なんだけど、すごく自然にそれが聴こえてたりとか。
歌の力と歌詞もすべて含めてのことなんですけど、
“太陽の季節”って結構初期の……あれはびっくりしましたね、初めて聴いたときに。
これはアリなのかみたいな……スティービー・ワンダーみたいな難しい転調とかしてるんですけど……
全然スティービー・ワンダーとは曲全然違うんですけど。
一体どういう音楽を聴いてきてどういう経験してどんな本読んでどんな人と付き合ってきたらこうなるんだろうって、やっぱり考えちゃいますね。
そこが一番すごいっすね。メロディが美しいっていうのもあるんですけど。メロディメーカーだし
2010年11月 Inter FM『ほぼ週刊 宮本浩次ナイト!』
難しい転調をしている、と蔦谷さんが言ったあと、
「そうなんですか?」と宮本さんはキョトンと聞き返していました。意外と無自覚なんですねえ。
音楽理論はよくわからないけれど、
”太陽の季節”の不思議な不安定感、
殺伐とした歌詞とあいまってゆらゆらして、でも、
≪お前いつでもどこでも物欲しげ≫と太くて強いメロディーでガシッと心を掴むんです。
2008年の新春ライブで覚醒して、以来、大好きな一曲になりました。
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鍵コメ、連投ありがとうございました。
ネタバレしちゃってすみませんでした(汗)たのしんできてくださいね。
静かに待たねばと思う反面、そわそわ落ち着かない感じはしますよね~
でも大丈夫です、ご同輩。一緒にそわそわしながら待ちましょう♪
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