Contents
リリース
2012.04.25 43th SINGLE『大地のシンフォニー/約束』
2012.05.30 21th ALBUM『MASTERPIECE』我が祈り/Darling/大地のシンフォニー/東京からまんまで宇宙/約束/ココロをノックしてくれ/穴があったら入いりたい/七色の虹の橋/ワインディングロード/世界伝統のマスター馬鹿/飛べない俺
2012.10.31 44th SINGLE『ズレてる方がいい』(c/w 涙を流す男、ズレてる方がいい/弾き語りver. )
2012.12.19 07th BEST『THE BEST 2007-2012 俺たちの明日』
MV他
「THE BEST 2007-2012 俺たちの明日」ダイジェスト
MVメンバーインタビュー(※)
ダイジェスト vol.1
ライブ
05月26日(土) 新木場若洲公園 (ROCKS TOKYO 2012)
宮本浩次(エレファントカシマシ)名義の特別編成での出演
10月14日(日) 日比谷野外大音楽堂【中止】
※宮本の強い希望により、ステージに立つ
など
ライブ映像
◇『THE BEST 2007-2012 俺たちの明日』初回限定盤A 特典DVD2012年10月14日 日比谷野外大音楽堂
- 「序曲」夢のちまた/悲しみの果て/約束/リッスントゥザミュージック/月の夜/うつらうつら/見果てぬ夢/涙を流す男/花男/俺たちの明日/笑顔の未来へ/ズレてる方がいい
(2012年10月14日 日比谷野外大音楽堂)
- 「序曲」夢のちまた
(2012年10月14日 日比谷野外大音楽堂)
ライブ音源
- おかみさん/Soul rescue/リッスントゥザミュージック/旅/笑顔の未来へ/桜の花、舞い上がる道を/パワー・イン・ザ・ワールド(2012.01.06、07 渋谷公会堂)
- ふたりの冬/あなたのやさしさをオレは何に例えよう/新しい季節へキミと (2012.1.6 渋谷公会堂新春ライブ2012)
- 七色の虹の橋/so many people (2012.8.4 ROCK IN JAPAN FES.2012)
◇THE ELEPHANT KASHIMASHI live BEST BOUT
- 俺たちの明日(1)/絆(きづな)(2)/普通の日々(1)/我が祈り(3)/Darling(4)/大地のシンフォニー(3)/東京からまんまで宇宙(3)/約束(4)/ココロをノックしてくれ(4)/穴があったら入いりたい(4)/七色の虹の橋(4)/ワインディングロード(4)/世界伝統のマスター馬鹿(4)/飛べない俺(4)/脱コミュニケーション(3)/化ケモノ青年(4)/ガストロンジャー(3)/ゲンカクGet Up Baby(4)/ファイティングマン(*4)
2012年のトピック
歌を届ける
宮本浩次「今回はバンドっていうよりも、何しろ歌を届けたいんだ!っていう、その一番の基本、根源を、ちゃんとシングルっていう形でみんなにバチッと見せたい、それは自分にとっても凄く大事なことだと思って……それで今回ここに向かっていった感じでしたね」
MUSICA 2012年5月号 P.18
21枚目のオリジナルアルバム「MASTERPIECE」はそのタイトル通り傑作揃いの名盤で、「大地のシンフォニー」や「我が祈り」、「ココロをノックしてくれ」「七色の虹の橋」「飛べない俺」などなど、個人的にも大好きな曲が詰まっています。
前作「悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~」では「ちゃぶ台を引っ繰り返す」というテーマ?で「悪魔メフィスト」のようなハードな楽曲にも挑んでましたけど、この「MASTERPIECE」では「歌を届ける」という基本に立ち返ったという面もあったようです。
「大地のシンフォニー」では一旦仕上げた歌詞を、YANAGIMANに「最後の2時間までねばりましょう」と言われ、ぎりぎりまで練り直して、結果大幅に詞を変えたそうです。
宮本浩次の病気により活動休止に
エレファントカシマシ公式HP/2012.10.02 重要なお知らせ
http://www.elephantkashimashi.com/sp/news/detail.php?id=436
外リンパ瘻で2012年9月5日に手術したこと、10月に予定されていた大阪、日比谷の野音は中止、今後のコンサート活動休止の旨がHPで発表されました。
2012年10月2日のことでした。
「歌わせてくれ」日比谷野外音楽堂
エレファントカシマシ公式HP/2012.10.10
宮本浩次より ファンのみなさんへ
http://www.elephantkashimashi.com/sp/news/detail.php?id=444
野音中止のお知らせの8日後、宮本浩次から直接のメッセージが届けられました。
ファンのみんなには勝手ばかり言って本当にすまないが
エレファントカシマシ公式ページ http://www.elephantkashimashi.com/sp/news/detail.php?id=444
どうか俺を野音で少しだけ歌わせてくれ
十月十日 エレファントカシマシ 宮本浩次
侘助的回想
2012年。思い出すだけでも切ない。
当時を生々しく伝えるものとしては、ベスト盤「俺たちの明日」の初回限定盤Aの特典DVD(2012.10.14の日比谷野音)、それからシングル「ズレてる方がいい」の通常盤のカップリングとして収録された「ズレてる方がいい」のアコースティックVer.です。
これは他と違って、なかなか繰り返し聴いたり観たりできないです、さすがに。かなり緊張を要します。
「歌わせてくれ」野音のあとで、宮本さんのインタビューを掲載した雑誌が数誌発売され、私も食い入るように読みましたが・・・「MASTERPIECE」ツアーの頃は、本当にしんどかったと。体調が悪かったのに、体力をつけなければと無理をして雨の中を革靴でマラソンをした、という発言もありました。
「MASTERPIECE」ツアーの時、ライブはほぼ2時間で終わっていました。その頃のライブにしては短い尺でしたが、MCがほとんどなくみっちり濃いものだったので、そうか、こういうタイトなスタイルもかっこいいな! と私は好意的に感じていたくらいで、多少声が出づらかったりしてもそこまで気にしていなかったのです。
病気のことを知らされたのは平日の火曜日のことで、いつもより早めに目が覚めた私はたまたまつけたテレビでそのニュースを知りました。
一体何が起きているのかよくわかりませんでした。
テレビ画面に向かって「えー」とか「まじか」とかぶつぶつ独り言を言うだけで、頭の中がテレビの情報に全然追いついていませんでした。
--スタッフでもないのにこんなことを言うのもなんですが、今回だけはゆっくり休んで欲しいと思う。強く願います。
MUSICA 2012年12月号 p.61
宮本「そうですね…………………(思いを巡らせるような長い沈黙)……………………………………プロモーションでもなんでもなくなっちゃうんだけど、俺、絶対にソロをやる。もちろんバンドで復活することが自分の責任だと思うし、何よりも自分は凄くバンドが好きだから、ライヴにしても作品にしても、バンドをやろうと思ってる。だけど、どこかのタイミングでソロは絶対にやりたい」
この記事は本当に何度も何度も読みました。
バンドが嫌なわけじゃないと言いながら、それでもはっきりと放たれた「ソロをやりたい」という言葉。
ソロ云々ということよりも、それほどに追い込まれていたのかということに驚いたしショックでもありました。
快復するための手段のひとつであるなら、ソロをしてもいいんじゃないか、とさえ私は当時思ったりしました。
長いバンドの歴史の中で、コンスタントに楽曲を発表し、変わらぬメンバーでライブ活動を続け、ソロ名義の活動もほぼなかったエレカシ。
もちろん無期限のライブ活動休止、なんていうことも初めてだった。
ツアーが終わっても、次は野音で、とか、次は新春で、とかいつも何かしらのライブの予定があったりして………
そういう日常が、どれだけすごいことだったのかということをひしひしと思い知らされた出来事でした。