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週刊プレイボーイ 2016/9/5号

週刊プレイボーイを読みました。
記事のタイトルは、
「生誕50年x創刊50年記念インタビュー エレファントカシマシ宮本浩次本誌での名言、問題発言を自ら振り返る!」



週刊プレイボーイでございます。
エレカシとは縁のある雑誌だし、振り返り企画はすごーく面白そうだったので迷わず購入。
コンビニでしれっと買いました。ええ。

週刊プレイボーイと言えば、
個人的に思い出深いのはやはり2000年の、単行本化もされた「明日に向かって歩け!」の連載。

「恋をすることで得られる理屈を超えた本能的なエネルギィ。そいつが欲しいんだよなあ、俺は。」

宮本浩次「明日に向かって歩け!」P.255

今回の振り返り企画でもピックアップされた
2001年のこの言葉。妙に覚えてました。
「エネルギィ」の「ィ」が宮本節。
「東京ジェラシィ」も2001年の歌ですね。

結婚観について書かれたくだりで、
若い頃、結婚制度を否定していた自分であるが、何かの勢いで結婚することもあるだろう、
という流れのあと、上の言葉が続きます。

この頃、宮本さん30代。
もう少し後になると、悲しみが足りない、とも言っていて、
気持ちの持ちようというか心の有り様について、
何か思うところがあった時期なのか…
20代の若さも遠のき、
表現につながる衝動のようなものを探していたんでしょうか。

今回のプレイボーイの記事では、
この歳になって己の全部を使い尽くせている感じがする、と言ってました。
すごいなあ。
傍目から見たら、エレカシはいつだって出し切ってる感はするけど、
それを実感できているというのがすごい。
あと、何事も自分の歌で打開していきたい、という言葉も印象的でした。

もう迷いがないってことなんでしょうか。
自分のやるべきことは明確で、ただひたすらそれに力を注ぐのみ。
年齢を重ねてどんどんシンプルに、純度が高くなるんだろうか。

30代からの言葉の変遷がおもしろい。
振り返り企画ならではですね。

「明日に向かって歩け!」の連載は、
週刊プレイボーイという雑誌の読者層を意識してか、
バンドのことや趣味の話だけではなく、
政治、スポーツ、車、恋愛の話など話題が幅広かったような気がします。
中でも、恋愛とか家族とか、”人”に関する話は特によかったです。好きな話が多かった。

彼女の作った大量のフライドチキンにイライラしたり、
思春期の頃、母親に当たり散らしたり、
毎日定時で帰ってくる父親のことが嫌だったけど、恐れてもいて、
母親のことを口汚く罵ったときにひどく殴られたとか、
そういう思い出話が、きれいなだけでも醜いだけでもなく
情深く描写されていて、とても好きでした。

物を介したコミュニケーション、という話があって…
テレビ、パソコン、ゲーム、電話、メールなどなど、
“物を介してのコミュニケーション”が生活の中心になっていると。
人付き合いとか、”物を介して”というところで
考えたことがなかったので、当時の私は目からうろこだったのでした。

「俺は基本的には他人と、心からの自分でコミュニケーションを取りたいし、また努力もする。そして、究極的には、互いの心の底から分かり合いたいと願っている。しかし(中略)実際には分かり合えないことを、そして、孤独に生き、孤独に死んでいく、ということをも知っている。
ああ。でも瞬間的であっても、幻想であると自覚してても、また多大の犠牲と忍耐を受容してでも、それでも何らかの形で人とコミュニケーションを取ろうと努力する。本当にひとりぼっちは、寂しいからなぁ。」

宮本浩次「明日に向かって歩け!」P.85-86

この部分がものすごく響きました。
私は人間関係とか苦手な方で、苦手というか、なかなか自分を出せないといいますか……
これは、こうしたら人間関係うまくいくよとか
指南めいたことは書いてないんだけど、
こういうふうに思っている人がいるのだ、
ということだけですごく救いになりました。
孤独であることに居直っていないところが好きでした。

この「明日に向かって歩け!」の頃には
コルビュジェの話も登場しますが、
そういえば国立西洋美術館を含む
コルビュジェ建築が世界遺産に登録されましたね。
http://www.city.taito.lg.jp/sekaiisan/

うろ覚えですが、昔新宿に大成建設のギャラリーがあって、
そこでもやっぱりコルビュジェの展示をしていたんです。
ちょうど2000年頃で、エレカシ経由で知った私は
ミーハー丸出しでコルビュジェ展を見に行ったことがあります!

先日、上野の「ポンピドゥーセンター展」に行ったら、
コルビュジェの絵も展示されていました。

WEB連載の「かく語りき」も「国立西洋美術館」の回がありました。←大好きな回
先生ご機嫌で、「床に座る生活から椅子の生活へ」などとたくさんしゃべってらっしゃいます。

コルビュジェもそうだし
浮世絵とか焼き物の先生とか
思えばエレカシにはいろいろ教えてもらったなー
エレカシ経由しなかったら
知らなかったり、行かなかったりすることがあるから
本当に不思議なものです。

例によって、芋づる式にいろいろ思い出しつつ
もろもろ書きました。
週間プレイボーイ、思った以上にたのしくって大満足でした。

全部使い尽くせ
おのれの全部使い果たせ

「パワー・イン・ザ・ワールド」

体の全て使い尽くして死にたい
「地元の朝」

いずれも30代の歌。
答えが50にして出ようとは。すごい。
でも使い果たすことがゴールとは思ってないだろうし、
このあと表現は、ライブはどうなるのか。
もっともっと高みを目指しているだろうし、落ち着くつもりもないだろうし。
というわけでやっぱりこれからも目が離せないエレカシなのでした。

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POSTED COMMENT

  1. 侘助 より:

    鍵コメさま
    こんにちは!
    プレイボーイの企画、面白かったですね〜
    根源的な孤独。わかるような気がします。
    同じ部族!
    そうですよね、なんか、見つけた!っていう感じもすごーくわかります。
    最初びっくりしましたねえ。曲がいい歌がいい、というのとまた別にもうひとつ見逃せないものを見つけたというか…別でもないか…結局曲とつながってるんですけど。
    本当に「あらゆる方面から魅力を発して」くれて、たのもしい限り(^_^)
    ほんとにどれだけ潜在能力あるんだ! ほんとにこれからも楽しみですねぇ
    秋はライブもありますし、また予想だにしない方向から魅力を放ってくれますね(^O^)/
    (追伸ありがとうございます。そんなことないんですヘタでヘタで恐縮ですでも共感してもらえてうれしいです!)

  2. ぬー より:

    侘助さん、ブログ再開されたんですね。
    心配してたけど、ブログを読む限りではお元気そうでよかったです!
    (以前、何という名前でコメントしたか忘れてしまったので「お前は誰だ?」状態かもしれませんが…)
    侘助さんのエレカシ愛あふれる文章をまた読めてうれしいです。

  3. 侘助 より:

    ぬーさん、
    おなまえわかりますよ! ご無沙汰しておりました。コメントありがとうございます。うれしいです。
    そうなんです、しばらくお休みしてたんですけど、
    また書けるようになりました♪(ミーハー満載で)
    50にしてエレカシのみなさんがとっても元気で攻めてる感じが、本当にかっこいいですね!
    秋のライブシーズンもやってまいりました。
    ぬーさんも参戦されるのでしょうか。楽しみですね!

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