今日は6月11日、シングル「Destiny」の発売日でした。めでたい!
もう手にして、ヘビロテされている方も多いのでしょうね。
私は昨日入手して、早速ぐるぐる聴いています。
いいですねーしみじみといい。
今回は久々のドラマ主題歌ということもあって、
そのドラマ「ホワイト・ラボ」も合わせて楽しみながら、
月曜日の夜、全国のお茶の間にこの名曲「Destiny」が流れているのねえ、
とじーんとしながらこの3ヶ月間すごしてまいりました。
シングルも発売になるし、テレビにラジオに露出もにぎやかだし、
ここ最近、じわじわと盛り上がってはいたんですけど、
どういうわけかこう、何か大事なことを忘れているような気がして、
ずっともやもやしていたのですが、
この間それが何かわかって……大したことじゃないんですけど、
さいたまのDVDをまだ見ていなかったのです。
WOWOWの映像は何度か見たのですが、DVDをまだ一度も見ていなかったということに気づいてしまった。
雑誌の記事を読んでも、たまアリの話が印象深く出てくるし、
こりゃ今見なければいかん、とばかりに、DVDをようやく見たのでした。
テレビとかラジオのチェックも全然おいつけてないのに、
オマケのDVDも見たいのに、
4時間のDVDに今頃トライしている自分、一体なんなんだと思いつつ……
これがですね……いい。なんだこれ!
何度もご覧になった方からすれば、何を今さら感がはんぱないかと思いますが、
1月11日、ちょうど5ヶ月前のライブの映像を今頃みながら、
感動にむせびつつ堪能いたしました。
“Sky is blue”から“奴隷天国”という幕開け。
“悲しみの果て”。“新しい季節へキミと”。
“彼女は買い物の帰り道”から始まるバラードのコーナー。
なんということなんだ、一度見始めたら止まらないこのDVD。
名曲だらけ。ハイライトだらけ。
“やさしさ”。
我慢して我慢して一筋こぼれた涙を隠すようにし
後ろを向き手にしたタオル。タオルを握りしめた手。
胸に迫ります。
かたや“男餓鬼道空っ風”のイントロが始まると、自然に口角が上がりにやけてしまう。森のくまさん!
冒頭、テロップが「エレファントカシマシ」とまず出て、
それからメンバーの名前がひとつひとつ出てくるんですね。
映画のアバンタイトルみたいに。
さいたまって、曲順、選曲がもうすばらしくて、練りに練られてるのが、
あらためて映像で見ると本当によくわかります。
起承転結というか、起!承承承!転転転転!結!!というか、
エレカシというバンドの物語がその時その時の名曲をつむぎながら、
4時間にわたって繰り広げられているという感じ。
たまアリのDVDを見ても、今回のシングル発売にまつわる盛り上がりを見ても、
1年半前に活動休止していたことなんて、
遠い遠い日のことのように思えてくる。
でもふと思い出すのは、2013年の寒い寒い2月、
エレカシの“sweet memory”と“さらば青春”が使われた映画、
「みなさん、さようなら」を劇場で見たあと、
エレカシ界隈の話題がまったくなくなってしまって、
私はといえば音源を聴きまくるしかなく、
「大地のシンフォニー」のインストまで神妙に聴きこみ、
その当時発売された「赤羽ウォーカー」を隅々まで読みこんでいました。
お休み中だったから仕方のないことなんだけど、
それぐらいほんとに何もなかったんですね。
その約半年後には日比谷、大阪の野音で復活を遂げ、
さいたまスーパーアリーナをいっぱいにして大成功させるなんて、
その頃の自分は知るよしもなく。
もちろんそうなってほしいという願いはありましたが……
「赤羽ウォーカー」を読み倒していた当時の自分に、
大丈夫、1年後にはさいたまで風船の“奴隷天国”と「森のくまさん」で大盛り上がりしてるからね、
と言ってやりたい。
……とまあこんな感じで、2013年の冬のことを思うと、
今のこの活気、ドラマのタイアップ、
リリースに合わせた大量露出のにぎやかさ、
にぎやかすぎて半ば追いつけていないほどの今の状況は
すなおにうれしい。
そしてそして、少し早いのですが、といってもあとちょっとか、6月12日は
エレファントカシマシの総合司会、宮本さんのお誕生日。
おめでとうございます!
去年の誕生日はまだ復活前だったけど、今年は、男フル稼働真っ只中のお誕生日!
そのしなやかで力強い情ある歌声に、生み出される名曲たちに、
どれだけの人が勇気づけられていることでしょう。
たまアリDVD、最後の“待つ男”。
歌い終わって、中腰で、がしっと足を踏ん張ったまま、
しばらくじっと動かなかった宮本さん。
どんな思いをかみしめていたんでしょうね。
最後にメンバー紹介をしながら、ずっと涙をこらえようと、
笑顔をつくろうとして、でもしわくちゃで、
メンバー紹介を終えた直後の「サンキュー」は声が声になっていなかった。
メンバー紹介する総合司会も、メンバー紹介される側も、
みんなほんとうにいい顔をしてました。
いいバンドだ。今さら何を言うって感じだけど、ほんとにいいバンドだ。
さいたまスーパーアリーナ。5ヶ月経って見るのもまた格別でした。
やっぱりまだまだファンはやめられない、
やめられるはずもない、と心底感じた宮本さん誕生日直前の夜でした。
