エレカシ・宮本ソロ_曲タイトル

大地のシンフォニー

今月12/19リリースのエレカシのベスト盤「THE BEST 2007-2012 俺たちの明日」から
「大地のシンフォニー」を。
もうこれはかなり最近の曲です。



シングルとしてリリースされたのは、2012年4月。

これは初回限定盤で、2012年新春ライブ音源のおまけ付き(7曲)。
レアな「Soul rescue」(シングル「ガストロンジャー」のカップリング。アルバム未収録曲)も入ってます。

アルバム「MASTERPICE」の3曲目。

今まで「大地のシンフォニー」のことをけっこう書いてしまったので、
また同じことを! ということになりそうですが……
それぐらい好きです、この曲。

タイトルだけ見たとき、エレカシのタイトルとしては新鮮な感じがするなあと思って、楽しみにしていました。
初めて聴いたのはラジオで、荘口彰久氏がパーソナリティの番組で。
外出してて、吉祥寺のビルの中で、「大地のシンフォニー」を初めて聴きました。
フロアのすみっこで、一聴してもう、いい曲だ!と思ってすごくうれしかったです。

冒頭がまずすばらしい。
静かな伴奏と歌で始まったあと、「大地のシンフォニー」の「大地の」で入るスライドギター。
スネアドラムが続いてイン。
スライドギターが、ぎゅいーん、と入るところで、いつもじわってきてしまう。
マーチ?みたいな、スネアだけのドラムが入って突然物語が展開するような。
このイントロ、いいアレンジで大好きです。音で「大地」が頭の中にぶあーっと広がってくる。

地下鉄の駅で誰かとすれちがう
階段のぼりつくしたその先には
エレファントカシマシ「大地のシンフォニー」詞/宮本浩次

エレカシと電車の話のときにも書いたけど、好きなのでまた引用してしまいました。
やっぱりここ好きです。この曲を「地下鉄の曲」と覚えているぐらい。
地下鉄の階段をのぼりきったら、風がさーっと吹いてるんだろうなあ。
と思わせてくれるのもいい。

歌詞に出てくる「ゆくりなく」は、
どういう意味?(恥)と思って、聴き始めの頃調べてしまいました。
思いがけず、突然に。という意味なんですね。いい日本語。勉強オレ。
そして意味を知って、あらためて詞の良さに触れる。
ゆっくり泣く、じゃなかったけど、もう風が吹くだけで泣けてくるような歌詞。

シングルにはインストゥルメンタルも入ってて、
普段は聴かないんだけど、今回聴いてみたら、これがまたいいのです。
曲の良さが丸裸でせまってきます。
いろんなギターが重なってたり、アレンジが緻密なのがよくわかる。

歌詞ができてYANAGIMANに見せたら、宮本さん、最後の2時間もう少しがんばりましょう、
と言われ、そのあともう一度ねばって練り直して、出てきたのが、

「本当の自分の場所っていったい何処にあるんだろう?」
(同上)

演じてきたんだろう? 似合わない役わりを
(同上)

という部分だったと、「ゲストとゲスト」に出たときに宮本さんが言ってました。

最後ぎりぎりまでねばって歌詞を変えた、というのは、
雑誌のインタビューで読んでたんだけど、
どこを変えたかというのはこのゲストとゲストで初めて知りました。

「大地のシンフォニー」を聴き始めの頃、今回はやさしい詞だなあと思って、
どこがやさしいんだろうと考えたときに、
≪本当の自分の場所≫とか≪演じてきたんだろう?≫とか
このあたりなのかなあと思ってました。

こういう最大公約数の、人の気持ちをわっとわしづかみにするような普遍的な悶々を、
こんなにストレートにてらいなく詞にしてるのが新鮮だったし、
沁み入るように心に響いてきたのでした。
直球の言い回しなだけに、速効性があるというか、急にくずおれるというか、
ずっと気を張ってやってきて、突然やさしい言葉をかけられ、不意に涙が出ちゃうような感じ。

この曲のキモとも言えるフレーズを、最後の最後に書いたんだなあと思って。
YANAGIMANにもう少しやってみようと言われて、
そしてそれに応えた方もすごいなあと思って、やっぱりこのエピソードは印象的でした。

孤独な心に届いたその手紙
「つつがなくやってるぜ、相変わらずだけど」
(同上)

このフレーズが最初と最後に出てきます。
この2行、ちょっと視点が別の角度から入ってて、
いろいろあるけど、それでもやっていく、鐘を鳴らしていく、という
本編をやさしくくるんで、別の視点で誰かが見守ってる、という感じがします。

毛色の違う曲ですが、「七色の虹の橋」と対の曲のような気がなんとなくします。
手紙を送る人、≪つつがなくやってるぜ≫とこたえる人。
時空を超え俯瞰して見ている感じ、あたたかい目線が根っこの部分で通じているような気がしました。

MUSICA でのインタビューで「大地のシンフォニー」の話。
http://musica-net.jp/articles/preview/1054/
ちょい読みのページ。

EMTG MUSIC/45歳の自分を等身大で描いた、エレファントカシマシの壮大なシンフォニー(Sg「大地のシンフォニー」リリース時のインタビュー)
http://music.emtg.jp/special/20120401430411ae1

エレファントカシマシ – 大地のシンフォニー (Short ver.)

YANAGIMAN(エレカシ”俺たちの明日”、”大地のシンフォニー”プロデューサー)YANAGIMANの話。 ユニバーサル移籍後第一弾のシングル『俺たちの明日』のプロデューサーさんです。 ほかにも“絆(きづな)”...

 

POSTED COMMENT

  1. bow より:

    最近、こちらのブログを知りました。
    とても楽しく拝見しております。
    大地のシンフォニーの「手紙」「階段」のところ、
    本当にいいですよね。記事に共感します。
    PVも大好きです。
    ひたすら歩く宮本さん、移ろい行く風景。横断歩道の白黒、アスファルトに移る木の影、階段上って溢れる光、空を映すだけでなくて、道端にある地べたに咲く小さな花も映すところ、などなど。
    本当に心憎い気がします。
    これは、宮本さんのアイデアはどの程度反映されているのでしょうね。「ワインディングロード」や「桜の花舞い上がる道」のPVも気になっています。

  2. ヨロレイン より:

    bowさん
    はじめまして。ご覧いただいてありがとうございます。
    「手紙」「階段」のところいいですよね。大好きなので、熱くなってしまいました(笑)
    PVもシンプルで、日常でかつ詩情があって……
    横断歩道の白黒とか、私も大好きです。
    「ワインディングロード」や「桜の花舞い上がる道」の映像もいいですよね。
    わりと仕掛け、演出がある感じですけど、うまく歌の世界となじんでてこのへんも大好きです。
    宮本さんはどの程度意見してるんでしょうかねえ。
    全体のイメージぐらいは言って、あとはおまかせのような気もしますが、
    どうなんでしょう……
    毎回映像も楽しみですね。

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