年別活動振り返り PR

2007年(エレカシのリリース、ライブなどを振り返る)

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リリース

2007.11.21 34th SINGLE『俺たちの明日』(c/w さよならパーティー)

MV

俺たちの明日

ライブ

5月12日(土) 大阪城野外音楽堂 (デビュー20周年記念特別公演 “俺たちの明日”)
5月26日(土) 日比谷野外大音楽堂 (“俺たちの明日”)
など

ライブ映像

  • 俺たちの明日
    (2007.08.04 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2007) ※1
  • 桜の花、舞い上がる道を
    (2007.12.29 COUNTDOWN JAPAN 07/08) ※1
  • さよならパーティー~悲しみの果て~男餓鬼道空っ風~風に吹かれて~俺たちの明日
    (2007.8.18 RISING SUN ROCK FES. 2007) ※1
  • 四月の風/悲しみの果て/風に吹かれて/ガストロンジャー(2007.11.21 日比谷野外音楽堂)※2
  • 今はここが真ん中さ!/今宵の月のように/翳りゆく部屋(カヴァー)/俺たちの明日
    (2007.12.29 COUNTDOWN JAPAN 07/08) ※3

※1 DVD『ROCK’N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011』
※2 SINGLE『俺たちの明日』初回限定盤特典DVD
※3 SINGLE『桜の花、舞い上がる道を』初回限定盤A特典DVD

ライブ音源

◇完全限定生産 6枚組ライブブートレグBOX[the fighting men’s chronicle] ~ THE ELEPHANT KASHIMASHI official live bootleg box
【Disc4】on the corner「野音 春」エレファントカシマシ野音chronicle3

  • 「序曲」夢のちまた(*1)/俺たちの明日(*2)/四月の風(*2)/偶成(*1)/奴隷天国(*1)/悲しみの果て(*1)/上野の山(*1)/てって(*1)/愛の日々(*1)/笑顔の未来へ(*2)/ガストロンジャー(*1)/月の夜(*1)/so many people(*1)/なぜだか、俺は禱ってゐた。(*1)/俺たちの明日(*1)

【Disc6】 history of japan 「日本の歴史」エレファントカシマシ ロックインジャパン ライブヒストリーⅡ

  • 笑顔の未来へ(2007.12.29 COUNTDOWN JAPAN 07/08)

◇THE ELEPHANT KASHIMASHI live BEST BOUT

  • 四月の風(*1)
  • サムライ(カヴァー)(*2)

*1: 2007.5.26日比谷野音
*2: 2007.5.12大阪城野音

2007年のトピック

ユニバーサルへ移籍、「俺たちの明日」リリース

東芝EMIの契約が終了になったエレカシは、2007年からユニバーサルミュージックに移籍。

宮本浩次「新しいレコード会社で『シングルで新しいファンを獲得していこう』っていう話になって。今まで僕はそれをやりたくてもできなかった状況だったから、それだけで嬉しくて」

bridge 2007年 Autumn vol.54

第一弾シングルとしてついに「俺たちの明日」がリリースされます。
初回限定盤と通常版があって…
こういう売られ方をしたのは、このシングルが初めてかな? エレカシとしては、たぶん。

カバー曲

2007年の野音では、カバー曲が披露されました。
  • サムライ(2007.5.12大阪城野音)
  • 翳りゆく部屋(2007.5.26日比谷野音

「翳りゆく部屋」はこの日比谷野音が初披露で、翌年のアルバム「STARTING OVER」に、さらに10年後にはオールタイムベストに、それぞれ収録されることになります。

20周年

大阪城野音は「デビュー20周年記念特別公演 “俺たちの明日”」ということだったそうです。
「だそうです」という言い回しなのは、公式サイトを見て「へぇ~そうだったんだ」と私が思ったんですけど……
当時はほとんど20周年イヤーということで騒いでなくて、エレカシらしいなあ、というふうにはぼんやり思ってたんですけど、ラジオか雑誌で、その頃は移籍したてでそれどころじゃなかった、みたいなニュアンスで言っていて……言われてみると確かにその通りですね。

侘助的回想

ユニバーサルに移籍し、シングル「俺たちの明日」を1枚リリースのみ。
ライブの本数もあんまり多くない。
しかし「俺たちの明日」という曲が世に放たれた、まさに再スタートの一年。
ずっと2002年以降、メディア露出を抑えてきたエレカシですが、この頃から少しずつ表に顔を出すようになります。
「俺たちの明日」がハウス「ウコンの力」のCMタイアップに決まったことも大きな話題になりました。

ナタリー/[エレファントカシマシ] 「ウコンの力」CM曲で新スタート
http://natalie.mu/music/news/3407

BARKS/エレファントカシマシ、3年4ヶ月ぶりの新曲がCMソングに
https://www.barks.jp/news/?id=1000035294

CM、結構流れてましたもんね。
極楽とんぼの加藤さんが三枚目なサラリーマン役で、歌と映像がばっちり合ってて、お茶の間的には結構なインパクトだったような気がします。
日比谷の野音、この年は5月に開催されたのですが、「俺たちの明日」はなんと2回も演奏されたのです。
1曲目の「夢のちまた」の次、それからアンコールの最後の最後。
最初のほうは、たしか弾き語りでやったんでしたっけ……
2回やるということにすごく驚いたし、エレカシにとって、そういう気概、思い入れの曲なのだということもすごく伝わってきました。
「翳りゆく部屋」を日比谷で聴いた時、私はこの曲を知らなくて。
初めて聴いた時はほんとに衝撃で。
《わたしが今死んでも》という詞を歌ってたからなのか。女言葉だったからなのか。よくわからないけど、どえらいものを聴いてしまったと思いましたよね。

エレカシの「翳りゆく部屋」は本当にいい。今さらですけど。そしてこの名カバーは、エレカシ人気の裾野を広げる、大きな力にもなったことは間違いないと思うのです。

———–
映像のことで言うと、「俺たちの明日」のMVはほんとにいいですよね。
石くんの坊主&ガニ股、後半の宮本さんの俺!俺!アピール、晴れて空が真っ青なのが歌のイメージにぴったりで。
「ROCK’N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011」に入っている、2007年ROCK IN JAPAN FES.の「俺たちの明日」もめちゃめちゃいい。
一番大きなGRASS STAGEじゃないんですよね。
でも、この小さめのステージでやる「俺たちの明日」がとてもいい。ステージ上もお客さんもすごく明るくて希望に満ちあふれて。
赤箱(2013年に発売されたライブ音源)のDisc4は2007年の野音のライブ音源です。
これがすばらしい。

特に「なぜだか、俺は禱ってゐた。」から「俺たちの明日」。この2曲はアンコールの最後に続けて演奏されて。

「なぜだか、俺は禱ってゐた。」の前奏、キーボードのコード(この頃から蔦谷好位置氏が参加)に合わせて宮本さんが即興の歌を歌うのですが……「今夜はすげぇすげぇいい日になったなあ」と歌う、「なったなあ」と語り掛ける宮本さんの声のあたたかさ……会場3000人を包み込むようなこの「なったなあ」の声色だけで泣けてくるのです。

「俺たちの明日」の前、宮本さんは「友よ…」とMCを始めて……言葉を継ごうとするんだけど、こみ上げて詰まり言葉にならない。それをまた隠そうとして「さあさあ!」などと自分を鼓舞するけれど、感極まり……メロディが崩れるほど泣きながら歌って(一番は泣いてボロボロ)、だんだん持ち直し力強く歌い上げながら、合間に「まけんじゃねえぞ!」「明日も頑張って生きていこうぜ!」最後には「ドーンと行け!」と叫ぶ。
何年も会っていない古い友達。バンドのメンバー。バンドに関わったすべての仲間たち。あるいはファンに向けて。あるいはファンではない同士たちに向けて。一体どんな思いで「俺たちの明日」を作ったのか。

この曲ができて、この歌詞を書けて、宮本浩次がどれだけ嬉しかったか。このメンバーでこの曲で再スタートが切れることをどれほど喜んでいたか。

この音源を聴いてると、その思いがまざまざと伝わってくるのです。

この曲で、エレカシはまた新たな「看板」を掲げたんだなあと思いました。
露出を抑えて、黙々とレコーディングとライブに徹していた東芝後期。
ドキュメンタリー「扉の向こう」で、「中年の良さを出さなければ」ともがき続けた果てに掴んだひとつの結果なんだろうなという気がしました。

この野音がとっても良くて、私は盛り上がってしまってですね、先行配信された着うたの「俺たちの明日」を聴きたいがために、着うた対応の携帯に機種変したぐらいです。その時持っていた携帯は古くて着うたに対応していなかったのです。
まだスマホでなくケータイがケータイと呼ばれ、ガラケーという言葉もなかった頃ですね……

「俺たちの明日」なんて最近の感じがしていたけど、もう10年も経つのか……と書きながらしみじみしております。

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シングル「RESTART/今を歌え」が届きました!

これから聴きます。日比谷の音源もたのしみたのしみ~

POSTED COMMENT

  1. まるみや より:

    こんばんは。
    この年、侘助さんの熱が戻ったぁ〜^^
    ほんとに10年もたったのですね、俺明日から。。
    新譜、またも素晴らしくて痺れています。
    今を歌えは、朝夜を問わず泣かされっぱなしです。
    シグナルに匹敵するナンバーなりそう。。
    ジャケットも素敵ですね。中面4ショットが風と共にの
    イラスト少年達→まんま大人になったようで
    キュンとさせられてしまいました。
    そして野音音源・・・外聴き組の私には
    やはり全く違った音に感じられ
    今やっと野音に参戦しています^^
    侘助さんは、まだツアー参加予定ありますか?
    ツアーゴールが近づき、凄いぞエレカシと
    寂しさとが交互に押し寄せますね。。。

  2. 侘助 より:

    こんにちは!
    私も新曲をリピートして聴いています!
    私も「今を歌え」がすごくキテます。
    「何度も生まれ変わり」とか…いろいろ突つかれます…あれこれ振り返りいろんなことがよぎり、「あぁあーー」のサビのところでぎゅうぅぅん、となります。
    な、な、な、なんていい曲なんでしょうか!!
    「RESTART」もかっこいい♪ これは間違いなくライブでめっちゃかっこいいやつ…ライブでノリノリになっている自分がカンタンに想像できます! 新曲たちはまだライブでおめにかかってないので、とっても楽しみです。
    日比谷の音源もいいですね!
    当日の記憶をなぞりつつ、また新鮮な感動で聴いています。
    ジャケットの四人の写真もいいですよね。「風と共に」からつながってますね♪
    個人的なエレカシ熱も「町を見下ろす丘」あたりから無事戻ってきて、この頃にはすっかりきゃっきゃモードです笑
    私はツアーはあと大宮とファイナルの富山なんです。
    ゴールまで一ヶ月を切っているなんて…はやいものですねぇ。
    ファイナル…はやくも感極まってます(はやい)

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