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2006年(エレカシのリリース、ライブなどを振り返る)

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リリース

2006.03.29 17th ALBUM『町を見下ろす丘』
地元のダンナ/理想の朝/甘き絶望/すまねえ魂/シグナル/今をかきならせ/人生の午後に/雨の日に・・・/流れ星のやうな人生/I don’t know たゆまずに/なぜだか、俺は禱ってゐた。

ライブ

05月28日(日) LIQUIDROOM ebisu ほか

ライブ映像

  • シグナル
    (2006.08.04 ROCK IN JAPAN FES. 2006) ※1
  • 花男
    (2006.12.31 COUNTDOWN JAPAN 06/07) ※1

※1 ROCK’N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011

ライブ音源

  • 絶交の歌
    (2006.10.7 日比谷野外音楽堂) ※1
  • 理想の朝/化ケモノ青年
    (2006.1.8 Zepp Tokyo 新春ライブ2006) ※2

※1:完全限定生産 6枚組ライブブートレグBOX[the fighting men’s chronicle] ~ THE ELEPHANT KASHIMASHI official live bootleg box【Disc4】on the corner「野音 春」エレファントカシマシ野音chronicle3
※2:同上【Disc5】I’ll be there ~ 武道館&新春ライブセレクション

2006年のトピック

新曲作り

宮本「もう一回ゼロから4人でやろうよっつって、みんなで喫茶店行って話したりしながら」
--おお、すごいね! デビュー当時みたいな感じだね
宮本「だから下北沢のライヴハウスCLUB Queに頼み込んで、半年ぐらい、新曲を作るライヴをやったんですよ」

bridge 2006年5月号
2005年は、新曲作りのためのライブを下北沢でやったそうです。

 

宮本「あのー、やっぱり僕は変な理想みたいなのがあったんですよ、『芸術家はかくあるべき!』とか。そうすっともう完璧なメロディじゃないと作らない!みたいなね。(中略)だからいい曲悪い曲じゃなくて、俺の曲なんだから、俺を偉そうに見せる必要も、卑下する必要もなく、このまま出してけばいいんじゃないかって」

bridge 2006年5月号

2003年以降、派手な活動もせずアルバム制作とライブツアーのみに徹していたエレカシでしたが、状況に少し変化があらわれます。
2005年の下北沢Queですでにユニバーサルの新しいスタッフとの接触があったというし、少しずつ新しい動きが出てきはじめた頃だったんですね。

再び、佐久間さん

アルバム制作ではプロデューサーを立てることに。

宮本「今までで今の4人に合ってるのは誰だろうねって考えて、浮かんだのが佐久間さんだったんですよ。説明しなくていいところがいっぱいあるっていうか。歌のいいところをわかってくれてる、って思わせてくれるんですよね。それは楽なんです。『マイクの音、こういうふうにして』とか言う必要がなくて。歌を向こうで聴いてくれてるのは、嬉しかったですねぇ……」

bridge 2006年5月号

佐久間さん。
ここ数年のライブや、今回の47都道府県ツアーのMCにも時々登場する佐久間正英氏です。
エレカシのプロデュースはアルバム「愛と夢」以来。4人でもう一回やり直したい。そういう思いに至った時、佐久間さんを呼ぼうと思ったのは自然の成り行きだったのでしょうか。
宮本さんの「歌を向こうで聴いてくれてるのは、嬉しかったですねぇ……」というのがぐっときます……聴いて”くれてる”という言い回しに全てが詰まっている気がします。

rockin”on.com/山崎洋一郎の「総編集長日記」/エレファントカシマシの野音を観た!(2015.09.27)

トミ、入院

宮本「石くんほんっと心配して、顔色が真っ青になっちゃって。やる、やらないとかそういう次元じゃなかったですよ。『宮本、てめえ、やるなんて言ったら殺すぞ』ぐらいの雰囲気が出てて、真っ青な顔で斜めの角度から顔を見せててね」

bridge 2006年8月号

04月30日(日) LIQUIDROOM ebisu (新年度スタート記念ライブ「理想の朝」)
04月29日(土) 大阪BIGCAT (新年度スタート記念ライブ「理想の朝」)
03月21日(火) LIQUIDROOM ebisu (ニューアルバム「町を見下ろす丘」完成記念ライブ)
03月19日(日) 大阪BIGCAT (ニューアルバム「町を見下ろす丘」完成記念ライブ)
これらの公演が中止になったんですね。
病名は慢性硬膜下血腫でした。

侘助的回想

SHIBUYA AXのライブが印象深いです。
2002年以降、修行僧のようにストイックなライブをしていたエレカシだったんですけど、このライブを見て、なんとなく「戻ってきた」と思ったんです。
なんというか、総合司会感が(笑)
MCをたくさんするのがいいということでもなくて。雰囲気というかノリとか、そういうことなんですけど。
もちろん、MCひとっこともなく、もくもくと曲をやるエレカシもかっこいいんです。
なんですけど、なんていうんでしょうね、私はエレカシのちょっと醒めてるところ……
「地元のダンナ」で言うと《なんてな》という歌詞もありますが、そういう俯瞰して笑っちゃうみたいなトーンが(そういうのもあるのが)、よりかっこいい感じがして好きなんだと思います。
東芝EMIとの契約が切れる……といううわさも、たぶんネットを通じて知ったと思うけど、そんなには心配していませんでした。
どうなるんだろう……とは思っていたけど、大丈夫だろうみたいな空気感が、アルバム聴いてもライブ見に行ってもなんとなくあったんですよね……

とはいえ。

この年10月7日の日比谷野音では「歌いたいんだよ、どうしても!」というMCに続いて「絶交の歌」が演奏されます(←赤箱の音源を聴いて気がついた)狼の遠吠えのような雄叫びとともに「やってらんねーよ、ばかやろー!」と吐き捨てる総合司会。いろいろ大変なこともあったんでしょうか。

トミが病気でライブが中止になった時は、やっぱりすごく心配でした。
トミがいなくなったらどうなるんだろう、バンドは続けていられるんだろうか……
事の次第を知ってから、ライブで復活した姿を見るまでの期間はそんなに長くはなかったので、結果的にはよかったよかったと一安心したのですが……
4人揃って活動していることのかけがえなさを、ひしひしと感じた出来事でした。
個人的には、この年エレカシ熱が戻ります。おかえり!自分!(笑)
「町を見下ろす丘」というアルバムが何しろ大好きだったのです。
過去形じゃなく、いまだにこのアルバムは好きです。三本指に入ります。
中でも「シグナル」にはしびれました。
「流れ星のやうな人生」も大好きだし。
今でもライブで「町を見下ろす丘」の曲が演奏されるとぐっときてしまいます。

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POSTED COMMENT

  1. まるみや より:

    侘助さん、こんばんは!
    佐久間さんの事お話する歌係を見る度、毎度胸が詰まります。。
    なんていうか僕の好きな先生的なものを感じます(父性含めて)。
    この年の野音、なんと「絶交の歌」やったなんて・・
    ああ、タイムトラベラーになりたい。。
    トミの病気と石くんのリアクション。
    今、パワフルすぎるトミを見れるってほんとに幸せです。しみじみ。
    みんなほんとに元気にお体だけは大事に、それだけ祷ってます。
    そして・・侘助さんの熱がやっと『戻ってきたーーー!』。
    このアルバムで戻ってきたところが、だいぶ泣けます。。
    EMI期大好物ですが、やっぱり「町を見下ろす丘」は
    名盤ですよね、私も大好きです!!

  2. 侘助 より:

    まるみやさん
    こんばんは~
    2006年、こうして書いてみるといろいろありました……
    ほんとに佐久間さんの話はぐっときますよね。
    MCでも先生よく話してますしね…
    私は佐久間さんのことはよく知らないのですが、こうして宮本さんの話とかきくと、ほんとにいい人というか、音楽的なことももちろんすごかったんでしょうけど、そのお人柄がうかがい知れますよね。
    僕の好きな先生的、ほんとそうですねぇ
    「絶交の歌」いいですよね! 私も大好きです。
    音源きいてもかっこよくて、先生「やってらんねーよ」とか毒づいてたり、吠えてたりして最高なんですよ
    ほんとに、お体だけは大事にしてほしいですね…
    今のツアーももう後半、大詰めに差し掛かりつつありますが
    無事完走してほしいです
    個人的には、数年の平熱期を経て戻ってまいりました~笑
    「町を見下ろす丘」は私にとって本当に大きかった!
    まるみやさんもお好きですか、ご同輩^^
    いいですよね。一曲ずつ延々と語れます、このアルバム♪

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