リリース
1997.02.19 13th SINGLE『明日に向かって走れ』(cw/ふたりの冬)
1997.03.14 14th SINGLE『戦う男』(cw/遠い浜辺)
1997.07.30 15th SINGLE『今宵の月のように』(cw/赤い薔薇)
1997.09.10 9th ALBUM『明日に向って走れ-月夜の歌-』
明日に向かって走れ/戦う男(アルバムバージョン)/風に吹かれて/ふたりの冬(アルバムミックス)/昔の侍/せいので飛び出せ!/遠い浜辺(アルバムミックス)/赤い薔薇/月夜の散歩/恋人よ/今宵の月のように
1997.11.07 16th SINGLE『風に吹かれて』(cw/さらば青春)
1997.12.01 ALBUM(ベスト盤)『BEST』
ファイティングマン/デーデ/星の砂/やさしさ/ポリスター/優しい川/サラリ サラ サラリ/珍奇男/too fine life/奴隷天国/いつものとおり/もしも願いが叶うなら/誰かのささやき/星の降るような夜に
MV
ビデオクリップ集「クリップス」
明日に向かって走れ/戦う男/今宵の月のように/風に吹かれて/月夜の散歩/風に吹かれて
今宵の月のように
ライブ
10月09日(木) NHKホール (TOUR 1997 明日に向かって走れ “秋” )
など
TV出演
タモリ倶楽部「古地図探訪」(12/19)など
1997年のトピック
今宵の月のように
この年の一番のトピックは、なんといっても「今宵の月のように」のリリース。フジテレビ系のドラマ「月の輝く夜だから」の主題歌になり、シングルとしても、この曲が収録されたアルバム「明日に向かって走れ~月夜の歌~」もいずれも大ヒットしました。バンド史上最大のヒット作。
ドラマには江角マキコ、岸谷吾朗、木村佳乃、上川隆也などの方々が出演していました。
この曲はドラマのプロデューサーからオファーがあり書き下ろしたもので、そのプロデューサーさんという方は、
宮本浩次「コンサートにも何度か足を--渋公なんかも2日来てたし、クアトロん時にもパワーステーションにも来てたらしくて。結構前からずっと観てて。で、何かがあったらエレファントカシマシでって思っててくれたらしいんですね」
「風に吹かれて-エレファントカシマシの軌跡-」P.544
宮本さんはこのオファーのために数曲書いたとのこと。何曲かボツになって、締め切りぎりぎりで書き上げたのが「今宵の月のように」だったそうです。
インタビューやライブMCでよく言っているけれど、テレビから自分の曲が流れてくるのが本当にうれしかったみたいです。ダイノジのTV番組(「ドーンズ」という名言を生み出した伝説のコーナー「ロック人生」)でもそのエピソードを語っていました。
「風に吹かれて-エレファントカシマシの軌跡-」発売
1997年4月 には、エレカシの単行本が発売されました。
--絶対面白いと思うよ、どう考えても。だってうちの会社のほぼ全員がよってたかって頭が変になったみたいにわけわかんないこと書いててさ。で、そのバンドが売れてなかったっていうのがね、めちゃめちゃ面白いんですよ(笑)。何をお前の出版社はムキになってんだっていう。(山崎洋一郎)
「風に吹かれて-エレファントカシマシの軌跡-」 P.513
私がこの本を買って読んだ頃、エレカシ超ビギナーだったけれど、この「ほぼ全員がよってたかって頭が変になったみたいにわけわかんないこと書いて」というのが衝撃でした。
当時私は、エレカシは「悲しみの果て」や「今宵の月のように」の人、いい歌を歌う人たち程度の認識で、エピック期をさかのぼってちゃんと聴いていたのかもあやしい頃でしたが、この山崎さんのコメントでかなり衝撃を受けた(ますます興味を持った)ような気がします。
そして、この夏には続編が上下巻で発売になるそうです! (待望でした。めでたい!)
タモリ倶楽部
古地図特集「こちとら会PRESENTS 古地図で東京探訪」で「タモリ倶楽部」に出演したのもこの年。
「こちとら会」のトレーナーをうれしそうに着て、古地図を見せ合いっこしながら楽しそうな大人二人=タモさんと宮本さん(静かに熱く語りながら本当に楽しそう)。
湯島のマンションの一室で、浮世絵と同じ構図で景色を眺めたり、王子の扇屋へ行って宮本さんが「寒き夜」を弾き語りしたり。
テレビ番組のテンポの速さに愕然としたのか、宮本さんは最後に「僕は歌手に専念します」とぽつねんと言ってました。
侘助的回想
この年は「今宵の月のように」がドーンとヒットした年です。
リリースされたのは夏で、私が初めてこの曲をちゃんと聴いたのは「ミュージックステーション」でした。
出演情報を前もって仕入れて、テレビの前で待機してすごく楽しみにして見た気がします。
曲にいたく感動した私は、繰り返し録画を見ながら、歌詞を紙に書きとり、興奮のあまり友人宛にFAXで送りつけてしまいました (FAX、というところに時代を感じます…)
個人的なトピックとしては、初めてライブに行ったこと。
この年はヒット作が出たこともあり、全国ツアーを2本やっていて、私が行ったのは後半の「TOUR 1997 明日に向かって走れ “秋” 」の方。10月9日、NHKホールでした。
歌詞をFAXで送りつけるくらいなので、相当熱くなっていたとは思うのですが、ライブに行こう!と思ったきっかけは一体何だったんだろう……もう忘れてしまいましたが、思い立ってチケットを取り……一般発売日を過ぎてたのにチケットぴあに行ったらまだ売切れてなかったので、即購入いたしました。まだチケットぴあのカウンターが街にたくさんある時代でした。3階席でした。
私はその初ライブに、遅刻してるんです。
1曲目は「明日に向かって走れ」だったんですけど、着いたら始まってました……今思うと遅刻なんてありえないんですけど……
その初ライブは……すごく良かったです。詳細はあんまり覚えてないのですが(笑)、でも帰り、渋谷の道のガードレールすらキラキラして見えました。
目や耳が研ぎ澄まされるというのでしょうか。なんかよくわかんないけど、すごいもの見ちゃったな~という感じ。不思議な昂揚感でした。
エレカシのライブの後、余韻にひたりながら、さ~っと吹き抜ける風にあたる時。あの得も言われぬ心地よさを初めて感じた1997年の秋なのでした。
こんにちは。
タモリ倶楽部、最高でしたよね!
オープニングで、松尾さんのチョンマゲと衣装を欲しがる先生。
かわいかった(笑)
初ライブの帰り道、ガードレールがキラキラと。。
宮本さん同様、ガードレールに漂う何かを感じる侘助さんの感受性に
いま、静かに胸を熱くしております(´ー`)
みんなのうた、待ち遠しいですね〜。
しかも「はじめての僕デス」のオマケ付!
NHKはエレカシ贔屓なのでしょうか(笑)
まるみやさん
タモリ倶楽部、最高でした!
松尾さん、いい味出してましたね。そうそう、衣装をガチで欲しがってました笑
初ライブの帰り道は今でもよく覚えてます。あの感じは、今も変わらずありますねえ。ライブの前後で見る景色が変わるというね。彩ってくれてるんですね。
NHKはエレカシ大好きですよね。40年ぶりに「みんなのうた」で歌うという、歴史的にこんなダイナミックに関われる人ってなかなかいないですもんね。
みんなのうた、本当に楽しみです♪