エレカシファンを公言している著名人のひとり、川上未映子さん。
もともとはシンガーソングライターで2002年にデビューした方ですが、
2008年に芥川賞を受賞して以来、作家としての顔の方が有名な感じでしょうか。
『papyrus』という雑誌で、宮本さんと川上さんの対談記事がありました。
Papyrus 2008年4月号この『papyrus』は、「僕らのエレカシに愛を。」というちょっとしたエレカシ特集(全部で12ページぐらい)のある号で、
宮本さんのインタビューと、
川上さんとの対談(文と写真2ページずつ)と、
エレカシファン著名人5人(伊賀大介、江森康之、渋谷征司、番場秀一、山下敦弘)による「エレカシ限定カラオケ大会」の記事が載ってます。
山下さんは、夏公開のエレカシのドキュメンタリー映画の監督さんですね。
川上さんが、宮本さんの歌が本当にいい、例えるならゴッホの絵から受けるようなものと同じ、
と言ったことに対して宮本さんが「やっぱりゴッホは、ドーンとくるものなんですか?」と
ゴッホにくいついてて、
そう言えば、宮本さんは浮世絵のことについては語るけど、あんまり西洋のものについては触れないなあと思って、ちょっと新鮮でした。
2008年の2月には、「僕らの音楽」のトークで共演。これは宮本さんが川上さんを指名する形だったみたいです。
川上さんは黒いワンピースに赤いタイツ、顎ぐらいのショートボブ、宮本さんは黒シャツにグレーのVネックのセーターという出で立ち。
・宮本さんは、芥川賞で初めて川上さんを知った。
・川上さんは、ふんばらなあかんわ、というときに(川上さんは大阪出身)、エレファントカシマシを聴いて勇気づけられた。
・「ご自分の声はお好きですか」という質問に、宮本「自分の歌を聴きながら、時には感動いたします。ていうのは自分の歌でございますから、好きか嫌いかでいうとわからないけれども、ぐっとくる瞬間は確かにあります」
・川上さんの、今回のアルバム(『STARTING OVER』)すばらしいですね、という言葉に、「川上さんが言ったことによってこれでまた8千枚上乗せだ」と宮本さん。
・川上さんの芥川賞受賞作『乳と卵』を読んでの宮本さんの感想、「最初とっつきにくくて、僕はどうしたらいいんだろうと最初は悩みました。でも入っていくと、文章からメロディが流れてくるテイストを感じて、川上さんも31歳で、なにかこう、31歳の人っていうのは、子猫と大猫の中間の中猫(ちゅうねこ)の、非常に鋭さと、また大人の感覚を出してくれる優しさ、ありがとうございます。なにかそんな気配がある作品をみさせていただきました。すばらしいじゃないですか」
・宮本さんから、受賞したら何か変わるものか、という質問に、川上さんは、音楽やってていいと思う作品を作っても、作品を知ってもらう、ということがすごく遠い道のりだった、でも、文章の依頼がきて書いたら、CDも聴いてもらえるようになった、全部がつながってるんだなと思った。
・宮本さんが川上さんに小説はいつ書くのか、どれくらいの時間で、やっぱり集中して書くのか、という質問。締め切りがあるのが結構大きなことで、4カ月ぐらい創作ノートをつけて、でも『乳と卵』は執筆時間だけでいうと20時間で書いた、でも基本的に5か月ぐらいは気持ちが休まらない。「待つのもしんどいし、きたものを形にするのもしんどいし、それが最良の形でできてるのかっていうのもわからないから、つらい作業であり、でも、できあがったときは世界中のみなさんにおはよう!って言いたくなるぐらいな一瞬、ほんとの一瞬があって、それがあるからやっていけるんじゃないかとか思う気持ちもあって」
印象的だったところをいくつか挙げてみました。
この対談と言えば、子猫、大猫、中猫、と言うときの宮本さんです。
中猫、という時の宮本さんの姿が……
なんて言ったらいいんでしょう、背中を丸めて猫の前足みたいに両手をグーにして胸の前に並べて、
どうやら「中猫」を表現しようとしているらしいのでした。とてもツボでした。
このときの「僕らの音楽」でやった曲は、「今宵の月のように」「翳りゆく部屋」「桜の花、舞い上がる道を」の3曲。
「翳りゆく部屋」の前に
「松任谷さんを尊敬する宮本さんは、泣きたいときによくこの曲を聴いていたそうです」
とナレーションが。そうだったのか。
この曲、「僕らの音楽」でやったんだなあ。シャンデリアが印象的なあのセット。オレンジの照明が詞の世界にぴったりで、とてもいい雰囲気でした。
おはようございます。まさか、川上未映子さんの記事まで書いて頂けるとは・・・。有難うございます!嬉しいです^^実は、この「僕らの音楽」でのお二人の対談の動画、かなり探したのですが、すでに削除されているものばかりでとても残念でした。詳しく文字に起こして頂いて目に浮かぶようでした。宮本先生は川上さんの『乳と卵』を読まれたんですね。先生、現代作家さんの(しかも女性作家の)本も読まれるんですね。古典ばかり読まれてるイメージがあったので新鮮な驚きです。「子猫と大猫、その中間の中猫」の例えは宮本さん独特の表現ですね~。先生の中猫ポーズ・・・見たい・・・。先生はやっぱり猫好きなのかな、例えにひくぐらいだし曲にもたびたび顔を出す猫たち。猫派の私は思わず食いついてしまいました~^^私も読んでみたくなりました。 『papyrus』という雑誌も読みたかったなあ。「エレカシ限定カラオケ大会」の記事もきになりますね。 川上さんのエッセイの件はまた調べてみます。わかったらまたこちらに書き込ませてもらいますね。 有難うございました^^
e-koさん、こんにちは♪
僕らの音楽の川上さんとの対談、面白かったです。
「乳と卵」は、当時芥川賞を受賞したばかりで話題になってたっていうこともあったんでしょうねえ。
中猫のたとえが絶妙ですよね^^
私はこの対談と言えば中猫をすぐさま思い出すぐらい、ほんとに印象的でした。
川上さんは「ヘヴン」と「すべて真夜中の恋人たち」しか読んでいなく、
「乳と卵」は未読で、
この対談を久々に見て、読んでみたくなりました。
e-koさんは猫派なんですね! じゃあこの猫話はたまらんですね!
たしかに先生の歌や、トークからは、犬というより猫の話が多いかもしれませんねえ
エッセイのタイトル、わかったらぜひおしえてくださいね~♪