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のぼうが泣いてる(「のぼうの城」試写会)

「のぼうの城」を観てきました。先月、東京国際映画祭で観てきたので、今日は2回目。
エンドロールを堪能するため、音響のよさそうな六本木の映画館まで行ってきました。



(以下、ネタばれあります)

2回目でしたが、飽きずに楽しめました。やっぱりよかった。いい映画です。
話の筋はわかっているので、今回は細かい役者さんの表情や、ちょっとしたセリフにも
ああ、いいなあ、と思わされるところをたくさん発見できました。

武士の戦の話だけれど、百姓たちのサイドストーリーもすごくよくて、
ちよ(尾野真千子)が、自分を守ってくれた姫のためにのぼう様のために
私はこの村を離れない、と叫ぶところとか、
かぞう(中尾明慶)が、長親(野村萬斎)が決死の覚悟で田楽踊りを舞っているのを見て、
過去の侍への確執を捨てて、侍たちを救うために、堤防に穴をあけようと奮闘するところとか、
そのかぞうが石田軍に見つかってボコボコにされるけど、ざまぁみやがれ、と血だらけの顔で言い返すとか、
長親が「みんなごめん」と集まってきた百姓たちに謝りながら泣いてるとき、
ちどり(芦田愛菜)が、「のぼうが泣いてる」とぽつんと言うとか…
泣きのボタンが何度も押されてしまいました。

長親が「みんなごめん」と謝るとこ、すごいシーンでした、いろんな意味で。
丹波に「士気が下がるからやめろ」とたしなめられつつ、長親は涙がとまらない。
まさに笑い泣きのシーンで。
このあと、子供みたいに泣く長親をはげますように、百姓たちがエイカ、エイカ、オーと、
掛け声をかけ合って、一丸になるんです。

この映画の中で、よく「士気」という言葉が出てきましたが、
やっぱり戦の中で士気というのは大事なんだな、と、
まあ当たり前のことなんですが、思いました。
じゃあ、どうやったら士気が上がるかというと、
兵器や兵糧が十分あるとかそういうことではなく、
結局は情にほだされるじゃないけれど、
誰かのために戦うとか守りたいとか、そういうところなんですかね。
実際のところは、当然兵力がものを言うんでしょうけれど、
この映画は、それだけじゃないんだ、というのを、このエイカ、エイカ、オーのシーンで
描きたかったんだろうなと思いました。
きっと戦のことだけじゃなく、もっと広く通じる部分として。

泥、というのが印象的な映画でした。
のぼう様の登場シーンは田んぼで、のぼう様はいきなり後ろにひっくり返って泥だらけになってたし、
忍城が水攻めされて、行き場のなくなった農民たちが、
本丸の入り口で中に入るのをためらっているときに、
百姓たちが中に入りやすいように
長親が自ら泥だらけになり、甲斐姫にも泥を塗ってたところ、いいシーンでしたねえ。

長親は「泥」を嫌がらず、むしろ好ましく思っていた。
そんな長親だから百姓たちに愛され、
ひいては2万の大軍にも負けない戦をするミラクルを巻き起こしたんでしょうね。

もちろん、最後の「ズレてる方がいい」も堪能しました。
やっぱり映画とぴったり合ってました。
いい映画の最後にいい音楽が彩りを添えててすばらしい。

「相棒」の映画の時(エレカシの「絆」が主題歌)を思い出すと、正直、映画の内容が「?」だったので、
今回はもう、映画本編もいいし、
「ズレてる方がいい」も映画と一体化するぐらいなじんでいいし、
ほんとに「のぼうの城」とエレカシは幸せなコラボになったなあと思いました。

何年かぶりにパンフレットを買いました。
1ページがさかれ、「ズレてる方がいい」の歌詞、宮本さんのコメントが掲載されています。

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