はじめてのエレカシ

はじめてのエレカシ(基本編)

来年1月11日のさいたまスーパーアリーナ。
今回は規模も大きいし、はじめての人や久々の人も多いのかなと思って、
はじめてのエレカシという感じのテーマでちょっと書いてみようかと思います(テーマといってもたいしたことないのですが)。
こんな記事、今さら果たしてどうなのよと思ったりするのですが、
とりあえず自分なりにまとめてみようかと。
ディープなファンの方にはほんとに今さらな内容ばかりなのでスルーしてくださいませ。

まず、基本のキからということで、公式サイト。
https://www.elephantkashimashi.com/
「BIOGRAPHY」のページを読むと、
エレファントカシマシというバンドのあらましがわかると思います。

エレカシの音楽性は時期によって振り幅が激しくて、レコード会社も今まで3回変わっており、
現在は4社目のユニバーサルミュージック。

■EPICソニー 1988年~
鳴り物入りでデビューし、7枚アルバムを発表するも、売上が伸びず契約切れとなる。
曲:「ファイティングマン」「デーデ」「優しい川」「珍奇男」「男は行く」など
Album:「THE ELEPHANT KASHIMASHI」「THE ELEPHANT KASHIMASHI II」「浮世の夢」「生活」「エレファントカシマシ5」「奴隷天国」「東京の空」

■ポニーキャニオン 1996年~
「悲しみの果て」で再デビュー。「今宵の月のように」がヒットしたのもこの時期。
曲:「風に吹かれて」「四月の風」「孤独な旅人」「昔の侍」「はじまりは今」「夢のかけら」など
Album:「ココロに花を」「明日に向かって走れ-月夜の歌-」「愛と夢」

■EMIミュージックジャパン(東芝EMI) 1999年~
「ガストロンジャー」でスタートし、7枚のアルバムを発売。後半はメディアへの露出がほとんどなく、売上も低迷。
曲:「武蔵野」「so many people」「俺の道」「歴史」「化ケモノ青年」「友達がいるのさ」「シグナル」など
Album:「good morning」「ライフ」「DEAD OR ALIVE」「俺の道」「扉」「風」「町を見下ろす丘」

■ユニバーサルミュージック 2007年~
第1弾シングルは「俺たちの明日」。以来4枚のアルバムを発表し、今に至る。
曲:「桜の花、舞い上がる道を」「絆(きづな)」「ワインディングロード」「ズレてる方がいい」「夢を追う旅人」「風と共に」など
Album:「STARTING OVER」「昇れる太陽」「悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~」「MASTERPIECE」「RAINBOW」「Wake Up」

ベスト盤もいくつか発売されています。
https://www.elephantkashimashi.com/disco/index.php?kd=BEST#resbest

一般に入り口として聴きやすいのは、ポニーキャニオンと今のユニバーサルのような気がしますが、
EPICやEMIの頃のものは、根強く支持されている名曲も多くあります。
でもライブだといつの曲とか関係なく、ポップとかコアだとか関係なく、
並べて演奏されて、それが混然一体となって、とんでもなくすごいことになります。
振り幅が激しいゆえの化学変化というか、
というより、出力のニュアンスが違うだけで、実は根幹にブレがないから
どんな曲をやっても説得力があるのかなという気もします。

メンバーは全員1966年、1967年生まれの同級生。
宮本(Vo/G)、石森(G)、富永(Dr)が赤羽出身、中学の同級生で、
富永の高校時代のクラスメートだったのが高緑(B)。
今のメンバーとなったのが1986年で、以来メンバーチェンジもなく今に至ります。
作詞作曲は、最近はすべて宮本さんが手がけています。以前は、他のメンバーによる曲もいくつかありました。
メンバーのソロ活動もなく(ほぼ宮本ソロ作みたいなのはありましたが)、
不動のメンバーで、デビューしてから今年で25周年。

音楽プロデューサーの佐久間正英氏がエレカシについてこう語っていました。
「中学生ぐらいからずっと仲良しのメンバーで、仲良しなくせにひとことも口をきかないという関係も独特で(笑)」
http://www.barks.jp/news/?id=1000095241
メンバーの関係性は、見ててほんとに独特だと思います。絶妙なバランスだなと思うし、本当に興味深いです。
30年も仲間で、エレカシというバンドの上り下りをずっと共にして、
家族ともまた違うんでしょうけど、もはやバンドのメンバー以上の結びつきという感じもします。

このへんにむくむくと興味がわいた場合は、ドキュメンタリー映画が2本、
扉の向こう」と「25 years of the fighting men’s chronicle 劇場版 エレファントカシマシ ディレクターズカット」というのがあります。
エレカシという「バンド」により焦点を当てているのは「the fighting men’s…」でしょうか。
「扉の向こう」はアルバム「扉」制作の密着映像で、表現者としての宮本浩次が前面に出ている内容ではないかと思います。

(追記)—–
2014年6月発売のシングル「Destiny (初回限定盤)」には、
特典映像として、「明日を行け」のレコーディングドキュメンタリー映像がおさめられています。
ここから約10年前の「扉の向こう」の時の空気と比べてみるのも面白いかも。

(追記)—–
さらに2作品あり、Album「RAINBOW」の初回限定盤の特典として「26年連続の野音の1日」、
Album「Wake Up」のデラックス盤(受注生産)の特典として「ELEPHANT KASHIMASHI 30th ANNIVERSARY“THE FIGHTING MAN”DOCUMENTARY」というのがあります。
後者には2017年の紅白歌合戦の模様も収録されています。

宮本浩次のキャラクターがどうも気になって仕方がない、目が離せない、
という方は書籍の方もぜひ。

「風に吹かれて―エレファントカシマシの軌跡-」ロッキング・オン

ロッキング・オンのページ
デビュー当時から1997年頃までの、ROCKIN’ ON JAPANでのインタビューを中心にまとめたものです。
その続編にあたるのが、2017年に発売された
「俺たちの明日―エレファントカシマシの軌跡―」 上下巻

スピッツ草野マサムネや峯田和伸との貴重な対談も収められています。

宮本浩次の著作でいうと、「明日に向かって歩け!」(集英社)や、「東京の空」(ロッキング・オン)というのもあるのですが、
残念ながら、いずれも入手が難しくなっているようです(「明日に…」は廃刊、「東京の空」は品切れ・重販未定)。
場所によっては図書館に置いてあるかもしれません。「明日に向かって歩け!」は図書館で見かけたことがあります。
「明日に~」は、週刊プレイボーイの記事(2000年から1年間連載)をまとめたもので、
「東京の空」は、2000年~2003年にbridge等で連載された随筆集。
「明日に~」は、短めの文章がたくさんあって、時事ネタもあったり、話題の幅も広いです。
「東京の空」は、数年にわたって執筆されていることもあり、心境の変化がありありと見えて、
それがおもしろいし、また感動的な一冊です。

でも、ドキュメンタリーや本よりもまず曲ですね。
次回は「はじめてのエレカシ(ライブ編)」です。

—–
「基本編」と銘打ちながら、基本をちゃんと押さえられているんだろうか(心配)。
どうして今になってこんなことを書こうと思ったかというと、
今度のたまアリのライブにほぼエレカシ初心者の人を誘ったんですけど、
今回はそういう人が結構いるのかなと、ふと思った次第なんです。
我ながらおこがましい感じもしたんですけど、書いてしまった…

近頃は、どんな感じでエレカシに出会うんですかね。
ここのところTVや雑誌にたくさん出ていたので、そういうルートも多いのかな。
私はテレビCMで「悲しみの果て」を聴いてびっくりして、「ココロに花を」を聴いて、
ライブに行って、はまりました。
エレカシに限らないですけど、音楽なり本なり、「見つけた!」と思って、追いかけて、間違ってなかった!
わーーっと盛り上がる感じ。これがいいんですよね。
出会いの曲はこれで、その時の心境にぐいぐい刺さった、とか。はじめてのライブとか。
ファンの数だけエレカシとの出会いのドラマがあるんだろうなあと思います。

はじめてのエレカシ(ライブ編)昨日に引き続き「はじめて」をテーマに、今日は「ライブ編」です。 さいたまスーパーアリーナのコンサート(宮本さんはよく「コンサート」...

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