宮本浩次:『ココロに花を』っていうアルバムの時も、僕はその頃この”翳りゆく部屋”がすごく好きだったんですね。で、”悲しみの果て”とか”愛の日々”っていう恋愛の歌を歌おうっていうふうに最初に思ったのは、やっぱりユーミンの”翳りゆく部屋”をその時に聴いたからで。
(bridge 2008 vol.56 spring)
ユーミン『翳りゆく部屋』のカバーは、エレカシのアルバム『STARTING OVER』に収録されています。
オリジナルアルバムにカバーが?と、発売当初、ものすごくびっくりした。エレカシでそんなことは初めてだったので。
エレカシはカバーをまったくしてなかったかというとそんなこともなく、kinki kidsや吉田拓郎が出てた「LOVE LOVEあいしてる」という番組に出た時、
沢田研二の『サムライ』や、森田公一とトップギャランの『青春時代』をカバーしていました。
サムライが特によかった。
片手にピストル
心に花束
唇に火の酒
背中に人生を
沢田研二「サムライ」詞/阿久悠
まるでエレカシのための曲のような!
……と、こんな感じでエレカシカバーは初めてじゃなかったのですが、アルバム収録されるということにはすごく驚いて。でも、新しいことをしようとしてるんだな、とも思って、頼もしかった。
翳りゆく部屋。さすがユーミンの洗練された詞の世界。映像的で美しい。中でも、私は多少前時代的な匂いのする、
冷たい壁に耳をあてて
靴音を追いかけた
荒井由実「翳りゆく部屋」詞/荒井由実
というところが好きです。
普段、自分がそうでないだけに、女性らしい、しおらしさというものに憧れてしまうのかもしれません。
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