エレカシ・宮本ソロ_曲タイトル

花男(エレカシ1stデラックスエディションと2001年と2012年の野音の話)

ファーストアルバムのデラックスエディションが最近お気に入りで繰り返し聴いています。

the elephant kashimashi 25th anniversary great album deluxe edition series 1 「THE ELEPHANT KASHIMASHI」deluxe edition

いつもより少し大きめの音量で聴くとテンション上がっていい感じです。
NEW MIXがよくて、特に “花男“、これが本当にかっこいい。
NEW MIXって一体なになに? とCDを手にするまでは全然ピンときてなかったし、
最初実際に聴いたときも、んん?という感じだったんだけど、
突然はまってしまいました。
音的に詳しいことはよくわからないんですけど、
少しこもった感じで、わしゃっとしてる感じがすごくいいです。オリジナルよりも、生な感じというか、スタジオで一発録りしました!感がてんこもり。ベースとか低音がブイブイいっている感じも好みです。
特に”花男”の、冒頭のドラムの2音のところが……ガシッとわしづかみされます。



ライブで、演奏されてスイッチの入る3曲は、私の場合、“友達がいるのさ“、“so many people“、そして“花男“、
言ってしまえば、この3曲に限らずライブじゃスイッチは入りっぱなしなんですけど、
とりわけボルテージが上がるといいましょうか……
“花男”はやっぱりライブだなあ。ライブ終盤の、いい位置でやってくれて、もちろん一番最後にやることも多かったし、
で、≪さようなら~≫のところで、客はみんなで手のひらを広げてバイバイのポーズをするのがお約束で。これがたのしい。この曲をやるということは、もうコンサートも終わりという合図なんだけど、でも、たのしい。
≪さようなら≫と言えば、
Disc2の、1988年渋公の”花男”。
遅めのテンポで、絶妙なバンドのグルーヴ、またそれに遅れ気味に乗っかるボーカルがまたはっちゃけてて、
特に、最後の最後、≪さ、よ、お、な、ら~~≫と絶叫する先生の≪ら~≫の叫びが、
絶妙な味わい(投げやり感と野性味)があって、非常にツボでした。

ファンになりたての頃、ファンの方がやっていらっしゃったサイトだと思いますが、
ファンが選ぶ好きな曲のランキングがあり、その1位が”花男”でした(私が見た時)。
まだエピックのアルバムをさかのぼって聴いたりする前で、“花男”を知らなくて、
友達と「“花男”っていう曲が1位なんだって~」なんて話をしていた記憶があります。
でも、1st買って聴いて、すぐに好きになりました。1stは全部いいけど、特に”花男”が好きでした。

2001年7月8日の日比谷野音の2回目のアンコール、”今宵の月のように”のあとのこと。
「もう全部やったかな、俺たちのレパートリーの曲って。まだある?」と言って、かついでいたギターを下ろし、手を頬に当てながら、何やら思案するような顔でステージをうろつく先生。
「なんせねえ隠してて表沙汰には言ってないんですけど、15年くらいやっちゃってますからね、デビューしてねもう。祝おうかな」と言った先生に会場から拍手が沸き起こると、「いやいや、隠してんだから拍手しなくていいですよ」
などといったMCのあと、宮本さん、急に「髭はやしたの」と軽く石くんいじりをし(石くんは鼻の下に髭をはやしていました)、
じゃあ、うーん、昨日何やったっけなあ……うーん、と口のなかでぼそぼそ言いながらうろついているので、
自然、客の方から、やってほしい曲のタイトルが次々と叫ばれ、
ちょっとしたリクエストコーナーになり、
宮本さんもじっとそれに耳を傾けて聴いているようすで、そのあと突然、
「“花男”だ。“花男”がありました。“フラワーマン”。“花男”」と言って、”花男”が演奏された、
ということが2001年の野音の時にありました。

やってほしい曲、ああいう場でいざとなると叫べないもので、
ドキドキしながら一体何の曲をやるんだろうと思いつつ事の顛末をうかがっていたんですけど、
でも、結果的に選んだ(思い出した?)曲が”花男”で、
あの場の空気がほんとにスリリングで、しかも”花男”だったし、あれはほんとによかったです。

2009年9月のROCKIN’ ON JAPAN「エレファントカシマシの10曲」の記事の中で、
”珍奇男”と”花男”は、スリーコードのわかりやすい曲作っちゃって、身の毛がよだった、みたいなことを言ってました。「身の毛がよだつ」というのは絶妙な宮本語のような気がしますが、「自分の殻を破った時には身の毛がよだつみたいだ」とも語っていて、マイナスの意味じゃない、むしろプラス寄りの意味なんですかね。

記憶に新しい”花男”は、去年の10月14日の野音で演奏された弾き語り。
ライブの中盤、盛り上ってきたところで”花男”、”俺たちの明日”が続けて演奏されました。
bridgeのインタビューでもその2曲のことに触れられていて、

宮本浩次「≪さあ がんばろうぜ!≫っていうのは別に……そんなことを言わなきゃいけない切なさがちゃんと表れているっていうか、≪遠くを歩いてる 俺の姿よ/どうしたわけか 涙ほろり≫の人が≪さあ がんばろうぜ!≫って、もう堂々と、高らかに歌い上げてるっていうことが、すごい嬉しかった」

(bridge vol.73 Autumn 2012)

「THE BEST 2007-2012 俺たちの明日」のライナーノーツにも、
野音の”花男”と“俺たちの明日“のことが書かれてましたね。

THE BEST 2007-2012 俺たちの明日

“花男”を「俺たちなりの希望の歌」と宮本さんは書いていて、“花男”から“俺たちの明日”への話のくだりがほんとにいい。

bridgeの記事とライナーノーツを引っ張り出して、”花男”のところだけ読もうとしたんですけど、
結局全部読みふけってしまいました。
で、去年の野音、その後の頃のことを思い出してしまいました。
野音のあとは、雑誌が結構出て、ひとつひとつ記事を丹念に読んで、
(いつものモードとは違って、すごくマメにチェックしていた気がする)
宮本さん元気そうだな、とか、ちょっと心配だな、とか、一喜一憂して、
そうこうしているうちにベスト盤が出て、見開きにびっちり書き込まれた、
短編小説のように美しい文章のライナーノーツに涙したんだよなあ。

“花男”のことを書こうと思って、結局最後は去年の年末に思いが及んでしまいました。
時は流れて、もう今週の金曜日にはドキュメンタリー映画が公開されます。
去年の末には想像だにしなかったエレカシの映画。たのしみすぎて、心の準備がまだ出来てませんが、遅刻しないように映画館に行こうと思います。

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