ライブ関連

2015.01.03、01.04 《エレカシ新春》日本武道館(ライブレポ)

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さてさて、楽しみにしていた武道館2daysに行ってまいりました。

2015年1月3日(土) 日本武道館 セットリスト

第1部
1. 部屋 (*)
2. 始まりはいつも (*)
3. ココロのままに
4. 今はここが真ん中さ!
5. 悲しみの果て
6. デーデ
7. パワー・イン・ザ・ワールド (*)
8. おまえとふたりきり (*)
9. 精神暗黒街
10.季節はずれの男 (*)
11.真冬のロマンチック
12.彼女は買い物の帰り道 (*)
13.昔の侍
14.もしも願いが叶うなら (*)
15.シグナル (*)
16.あなたへ
17.赤き空よ!
18.今宵の月のように
19.笑顔の未来へ
20.ズレてる方がいい
21.俺たちの明日
第2部
22.大地のシンフォニー
23.Destiny
24.桜の花、舞い上がる道を
25.なからん
26.雨の日も
27.明日を行け
28.新しい季節へキミと
29.FLYER
30.ガストロンジャー
31.ファイティングマン
en1
32.so many people (*)
33.ハナウタ~遠い昔からの物語~
en2
34.花男 (*)

2015年1月4日(日) 日本武道館 セットリスト

第1部
1. 夢のちまた (*)
2. DEAD OR ALIVE (*)
3. ココロのままに
4. 今はここが真ん中さ!
5. 悲しみの果て
6. デーデ
7. おかみさん (*)
8. 風に吹かれて (*)
9. 精神暗黒街
10.ジョニーの彷徨 (*)
11.真冬のロマンチック
12.リッスントゥザミュージック (*)
13.昔の侍
14.普通の日々 (*)
15.明日への記憶 (*)
16.あなたへ
17.赤い薔薇 (*)
18.今宵の月のように
19.I don’t know たゆまずに (*)
20.赤き空よ!
21.ズレてる方がいい
22.俺たちの明日
第2部
23.大地のシンフォニー
24.Destiny
25.桜の花、舞い上がる道を
26.なからん
27.雨の日も
28.明日を行け
29.新しい季節へキミと
30.FLYER
31.ガストロンジャー
32.ファイティングマン
en1
33.平成理想主義 (*)
34.笑顔の未来へ
35.ハナウタ~遠い昔からの物語~
36.涙 (*)
en2
37.待つ男 (*)

(EKDBさんより)

——
わー。セトリ見てあらためて思いますけど、
2日間でたくさんやってくれたんですね。
時間にして、3日は約3時間、4日のほうは3時間半くらい。
*印はその日にしかやらなかった曲です。
かぶってない曲が結構あります。ほんとにすごい!

私は両日行きまして、
3日はアリーナのわりと前の方でした。
1曲目、宮本さんがタンゲマンストラトを背負って、
弾き語りながら始まったのは「部屋」。
なんというはじまり!
ほんとに好きで大好きで、ずっとライブで聴きたいなあと願いつつ(ライフの頃はやっていたものの)
なかなか叶わなかったこの曲ですけど、
お正月武道館の1曲目に持ってくるなんて……
EKDBさんによると2002年以来のようです。ほんとに久しぶり。感涙。

続く「始まりはいつも」もよかった。
バンド感、最高でした。
メンテのゆきとどいた車にメンバーが乗り気持ちよさそうに運転している感じ。

「もしも願いが叶うなら」も聴けてうれしかったなあ。
ぎりぎりハイトーンの切なかっこいいことといったら。
「東京の空」からは「真冬のロマンチック」もやってました。
もう、もう、新春ライブと言えばなんたってこの曲です。
蔦谷さんのピアノもかっこよかった。
「この曲を作ったのは26、7歳くらいのとき。作っといてよかった。こうしてみんなに聴いてもらえて」
みたいに言ってました。
作っといてくれてありがとう、とこっちが言いたい。昇天!

MCはいろいろ言ってましたけど、
「いい顔してるぜ! 見えないけど!」という恒例のセリフのあと「でも波動でわかるんだ!」って言ってました。
波動でわかるそうです!
別のところで「みんなからパワーもらってます。今風に言うと」と言ってたのが
この日一番のツボでした。
「今風に言うと」(笑)。

「おまえとふたりきり」。
すごくラブ度の高い曲ですけど、個人的にはそういうのに時々乗りきれないことがあって、
でもこの日の「おまえとふたりきり」はとても男くさかったというか、
すごく無骨な感じがして。
でも本質はきっとそういう歌なんだろうなーという気もする。

「あなたへ」では、
「蒸し返すとアレだけど…………」とじーっと沈黙が続き、
結局何も言わず、うつむきながら、手のひらを客席に差しだす(「あなたへ」というしぐさ?)。
2013年の休止から復活のことを言おうとしてやめたんでしょうか、
よくわかんないですけど。
何も言わなかったけど、でもなにかしらの思いがあるんだろうなあと思って。
聴く側にしても「あなたへ」はどうしても2013年を思い出してしまうので。
思い出すというか、これからもずっと大切な曲だろうなと思います。

ストリングスが入った曲で印象的だったのは、「赤き空よ!」です。
いいアレンジだった。宮本さん「ニューアレンジ」って言ってました。
おおらかで、切なくて、
弦がすごく合う曲なんだなあと、うっとりしながら聴き入ってしまいました。
そうだ、この曲でしたっけ。宮本さんが上手のつい立に足を上げたのは。
バレエのレッスンか!とつっこみたくなるような見事な開脚状態。
しばらく客席が笑いとともにざわついていました。
あれは一体なんだったんだろう…

「やさしい歌を」と言って「ハナウタ」。
歌を届けようと
右へ左へ、ステージの端から端まで移動しながら、全身を使って歌っていました。
歌の空気というか、歌そのものが表情に出るんでしょうか、
ほんとにやわらかい、やさしいいい表情で歌っていましたねえ…

宮本さんのギター、タンゲマンストラトはワイヤレスのセッティングで、
ボーカルマイクは、ワイヤレスとそうじゃないのと1本ずつ、
宮本さん「ダブルマイクで」と言ってました。

「エレカシとシールド」という点にずっと注目してきたワタシとしては、
ワイヤレスは、うれしいようなさびしいような、
フクザツな思いがあるのも正直なところで、
しかし、そこは宮本浩次であります。
ギター弾きながら、コード付きマイクで歌ってるんだけど、
つい盛り上がってしまい、ギターそっちのけで、マイクのシールドをひきずりながら
ステージの端から端へ動きまわり、
コード、ピーン!となり、丹下さん登場。
…というシーンが3日は結構ありました。
4日の方は、比較的ワイヤレスがうまく活用されて、
トミの横に行ってみたり、ステージを縦横無尽に駆け回っていらしたようです。

4日は、1階南東の席で、全体を見渡せる席でした。
ステージ上の細かな表情までは見えなかったけど、
アリーナで一斉に拳の突き上がる感じとか、
凝った照明とかが一望できて、また違った印象で楽しめました。

2日目は「夢のちまた」で始まって。
石くんのギターの単音リフ、あの儚げな音を聴くともう、たまらない気持ちになります。

「ジョニーの彷徨」や「おかみさん」、「明日への記憶」「赤い薔薇」などなど、
2日目も惜しみなく名曲が繰り広げられ。

金原さん、笠原さんとやった「リッスントゥザミュージック」。
暗闇の中、宮本さんにピンスポが当たり、ギターを弾き語り、
しばらくしてストリングスの音がやさしげに入る。
真っ暗なステージにクロスするピンスポの光が本当にきれいだった。
後半のたたみかけ、宮本さんは髪を振り乱し、ギターをかき鳴らし、叫び、
金原さんは足を踏ん張り、熱っぽく弦を弾く。
ステージングが曲の世界をますますドラマチックに盛りたてる。
2009年の武道館と同じシチュエーションだったけど、
このメンツの「リッスントゥザミュージック」はほんとに最高です。
緊張感もみなぎり、切なく狂おしい、すばらしいアクトでした。

「普通の日々」。
曲自体、ほんとにいい曲だけど、ストリングスがさらに磨きをかけてました。
そしてもう、歌がほんとにすごかった。
のびやかなくもりのない声。
あたたかい質感、品のある歌唱。

《Baby 幕が上がる 俺はきっと普通の日々から/あなたを想ってうたをうたおう》

武道館という場も、この曲にはまりすぎ。
この詞を、圧倒的な説得力で歌い上げる宮本浩次。

「昔の侍」「普通の日々」「明日への記憶」「あなたへ」。
中盤の、ストリングスと共演した一連の歌もののこの流れ。圧巻でした。

流れ、ということで言うと、
「今宵の月のように」からの「I don’t knowたゆまずに」、ここらへんもすごくよかった。
エレカシというバンドの、
硬派だけどちょっと三枚目入ってるというか、
トホホ感がにじみ出てるというか、
でもだからこそリアルな人間臭さが際立つというか。
いろいろあるけどがんばろう、って素直に思える。
やっぱり、こういう曲があるからエレカシが好きなんだなあ、とあらためて思います。

曲終わりに、結構なガニ股で両腕上げてイェー!みたいなポーズを
総合司会の人がたくさんしてて、
「スクリーンがないから(ポーズを)長めにしている」と
自らおっしゃっていたくらいでしたが、
あらためて思うんですけど……
何もしなければ普通にかっこよく決まるところを、
ちょっとおもろい感じにズラすんですね。
かっこつけても、多少キザっぽくしても、それなりに様になるでしょうに、
そうしないところが、ほんとにいいなと思いました(今さらながら)

「大地のシンフォニー」、前日に続いていい曲だなあ、いい歌声だなあ、
とほれぼれ堪能していると、突然、つい立に足上げ。
この日は下手側でやってました。
なぜ「大地のシンフォニー」で!?
読めません。総合司会の動きはほんとに読めません。

そうだ、今回の武道館は新曲が聴けました。
2013年のドキュメンタリーのどこかで歌ってたやつですね。
曲としては、今までになかったタイプ? エレカシ的には新機軸かなあとちょっと思いました。
プログレとかサイケっぽい感じ。よくわかんないけど。
あのテンポ感、いいです。
かっこいい。かっこよすぎてじっと聴き入ってしまいました。
黄緑の照明でした。
≪あゆみをとめません≫と聴こえました。≪~ません≫の言い回しが好きです。

—–
2日分、思いつくまま書いてみました。

久しぶりにすごく、お正月感のする新春公演でした。
今年一年、またがんばっていこう!という感じの。

わたくし事ですが、ライブ前のテンションが、今回はどうも上がり切らなくて、
何があった、というわけでもなく、
日々のいろんなことで、うっすらじわじわ、なんとなくどんよりとしていたんですけど、
そんな状態の中、
3日の、1曲目の「部屋」を聴いたときはもう、
視界がモノクロからカラーに変わるぐらい感激しました。
エレカシの威力たるや。
いい音楽を、いい歌を、生で聴けることの喜び。
ほんとうに何にも変えられないなあと思いました。

1日目の冒頭は「部屋」で、2日目は「夢のちまた」。
「部屋」は文字通りそうだし、「夢のちまた」も、部屋の中の歌なんですよね。
≪暗き自部屋の机上にて/暗くなるまで過ごし行き≫と歌ってて。
偶然かもしれないけど。
2日とも、部屋の中という閉じたところから、
途中「季節はずれの男」や「精神暗黒街」、「ジョニーの彷徨」、「シグナル」といった曲を経て、
終盤の、「新しい季節へキミと」、「桜の花、舞い上がる道を」、「ガストロンジャー」、「ファイティングマン」といった
真っすぐ前を向いた、開かれた曲、世界につながっていく。
エレカシというバンドの来し方をあらわしたものかもしれないし、
きっと多くの人にあてはまる、普遍的な人生そのもの、というか、
そうであれよという、2015年のはじまりに捧げられたメッセージなのかもしれない。
とちょっと思ったりしました。
はい。受けとめました。
また一年、がんばります。がんばれますように。

WOWOWはこれから観ます~

—–
いくつか記事になってました。

RO69「エレファントカシマシ@日本武道館」(2015.01.03)
http://ro69.jp/live/detail/116440
ナタリー「エレファントカシマシ、ライブ初め武道館で37曲大熱演」
http://natalie.mu/music/news/135400

<後日追記>
RO69 小柳大輔のにこにこちゅーんず「エレファントカシマシ、新春武道館のレポート追記。”シグナル”について」2015.01.06
http://sp.ro69.jp/blog/koyanagi/116475
泣ける…

蔦谷さんのブログ「ドビッシャー」2015.01.06
https://lineblog.me/tsutayakoichi/archives/43021727.html
ドビッシャー紐に続いて、ドビッシャーヘアー、ドビッシャーマイク。
宮本語のひみつが…!

↑に関する蔦谷さんの2009年1月24日の記事。
「スライドブリージャー」
https://lineblog.me/tsutayakoichi/archives/43020108.html

今日はインターFM23時から鹿野さんのラジオ、
木曜日はj-waveで蔦谷さんのラジオ「HANG OUT」があります。
武道館の話題が上がるかもしれませんね。

<さらに追記>
real sound「エレファントカシマシ新春武道館ライヴに見た、新しき音楽世界」
http://realsound.jp/2015/01/post-2190_entry.html

2017.01.06 《エレカシ新春》 日本武道館(ライブレポ)2017.01.06  日本武道館 セットリスト (第1部) 01.夢のちまた 02.今はここが真ん中さ! 03.新しい季節へキ...

POSTED COMMENT

  1. タマ より:

    あけまして おめでとうございます。
    度々 侘助さんのプログにお邪魔して
    エレカシの世界にひたりつつ 発見したり 共感したり
    想いを馳せておりましたが初めてのコメントになります。
    いままでの感謝とこれからも楽しみにしている事をお伝えしたかったのです。
    いつも ありがとうございます。
    より良い年になりますように そしてお体を大切に お祈りしております。 

  2. 侘助 より:

    タマさん、はじめまして。
    そしてあけましておめでとうございます。
    お越しいただき、やさしいコメントをどうもありがとうございます。
    なんだかいつもうまくまとまらなくて
    とっちらかっておりますが、
    ちょっとずつやっていこうと思っていますので
    これからもよろしくお願いします~
    2015年、すばらしい新春ライブで幕開けしました。
    今年もエレカシから目が離せないですね~^^
    タマさんにとってもよき一年となりますように!

  3. なお より:

    あけましておめでとうございます(ちょっと遅いですが…)
    レポートありがとうございます。
    侘助さんのレポートとっても好きです!
    というかライブレポートだけじゃなくて、記事そのものが好きで、ウンウン!ってうなづいてばかりです。
    (その場だけのものだからこそ、っていう一つ前の記事にも共感しまくって、過去のライブ思い出して胸がジーンとしてました(笑))
    私は関西在住で、武道館はどうしても行けなかったのですが、
    3日は偶然東京にいたので、時間がない中主人にお願いして武道館前まで行きました(笑)
    はじまりはいつも〜パワインまで外聞きして帰りました。
    でも次が「おまえとふたりきり」だったんですね。
    大好きな曲なのでもう少し粘れば良かったです(笑)
    ちょっとだけでしたが参加できた気分でした。
    興味ゼロの中、ついて来てくれた主人に感謝です(笑)
    ついたてに足上げ、笑いました。
    そんな事があったんですね〜
    見たかったな〜
    ほんと、カッコつけても様になるだろうに、
    ちょっと外す所が宮本さんの魅力ですよね。
    だから正統派でかっこいい!っていう時って少ないですよね(笑)
    でももう全てがカッコよすぎるんでクラクラきちゃうんですが^ ^
    また今年もたくさんの元気をもらえるかなって楽しみにしてます。
    アルバムも楽しみですね^ ^
    侘助さんの記事も楽しみにしています^ ^
    長々とすみませんでした^^;

  4. 侘助 より:

    なおさん、あけましておめでとうございます。
    こちらこそ今年もよろしくお願いします(^^)
    3日は外聞きされてたんですね!
    ちょうどその日に東京にいられるなんて、
    これもまたステキな偶然というか、縁を感じます!
    なんてやさしいご主人なんでしょうほんとに。
    足上げたのにはびっくりしました〜動きが読めなくて目が離せません(笑)
    ほんとに外すところがいいですよねーそんでそういうのがますますかっこよさを引き立てるといいますか、
    結局はかっこいいところに落ち着くという(笑)
    あたたかいコメント、ありがとうございます。
    ライブレポ含め、いろいろむずかしくてうまく書けないんですけど(いまだに書き方がわからない)、
    少しでも感じた事を残せたらと思いつつ
    ぼちぼちやっておりますので、時々のぞきにきていただけるとうれしいです。
    今年もエレカシからたくさん元気をもらって
    お互いよい一年なるといいですね(^^)

  5. 侘助 より:

    鍵コメさま
    こんにちは♪
    2days参加されたんですね!
    濃密な2日間、いい新年のはじまりでした。
    ほんとにいいコンサートでしたね~
    音源聴きながら反芻する毎日です。
    私もライブ中は2時間なり3時間なりがあっという間で、
    圧倒されちゃって、
    とんでもなくすごかった!とは覚えてるんですけど、
    細かい記憶が残っておらず……
    もっといろいろ覚えて書いて残せたらなあと思うんですけど……
    量も少ないし偏ってる内容なのですが、
    少しでもたのしんでいただけたのならうれしいです。
    でもエレカシのライブはほんとに気迫すごいしキュートですよね
    その両方が楽しめるってなかなかないですよね。エレカシならではですねえ
    いえいえ、コメントいただいてとってもうれしいです。
    ありがとうございます。
    まったりやっていますので、いつでも気軽にお越しくださいませ^^

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