ライブ関連

2015年武道館前のもろもろ(エレカシと武道館)

水戸も下北沢もすごく盛り上がったみたいですね。いいなぁ~
ろくでなし! ロック屋! 石橋たたいて! セトリがしびれすぎてよじれます…
さらに年末のイベント2本も控える中、
ふと気づけば新春の武道館まで1ヶ月を切っているのでした。



2011年以来、4年ぶりの武道館です。
武道館2daysはなんと15年ぶりになるそうです。
今回は今年のさいたまスーパーアリーナ(今年のことなのか!)に続いて
2日目の1月4日はWOWOW生中継もされるとか。
http://www.wowow.co.jp/music/elephantkashimashi/
2日の深夜にはたまアリの再放送もあるようです。

エレカシ初の武道館は1991年。伝説の3000人武道館。
EPIC映像集に「夢のちまた」「月の夜」「男は行く」が収録されています。

「エレファントカシマシ EPIC映像作品集 1988-1994」

エレカシが再び武道館に登場するのはその7年後。

「コンサート1998 日本武道館”風に吹かれて”」

私にとっての初エレカシ武道館はこの年でした。
「昔の侍」1曲だけストリングスを使って、すごーくびっくりしました。
贅沢な使い方するんだなあーと思って。
この映像もなかなかいいですよね。
宮本さんの衣装が白黒なのは変わらないけど、
微妙にスタイリングが違うといいますか。
「さらば青春」、たしかリリースしたてだと思うけど、
このときの「さらば青春」がすごく好きです。

1998年からしばらく新春の武道館公演は続き……
2000年1月4日の武道館の音源(「ガストロンジャー」と「soul rescue」)は、シングルのカップリングとして収録されてます。

「コールアンドレスポンス」

この頃の「ガストロンジャー」はじめ、「good morning」の曲というのは、
打ち込み音をバックで流しつつエレカシが演奏するという方式で、
このライブ音源を今聴くと懐かしい。
この武道館は「soul rescue」が1曲目で、「ガストロンジャー」がラストだったんだ。

2001年武道館のライブ音源「風に吹かれて」は、シングル「孤独な太陽」のカップリングに。

「孤独な太陽」

この「風に吹かれて」がとってもいい。
宮本さんのちょっと即興っぽい歌から始まり、
バンド感にあふれたいい演奏で、歌声ものびやかでぐっときちゃうし、すごくいいテイク。
この武道館は生中継もされて、
この間録画したのを久しぶりに観てみたら、なんかもういろいろすごかった。
宮本さんこの頃、ギターはレスポールが多い。
「星の砂」は≪ほしむすめ!≫と叫んでる。
で、よくしゃべってます。亀戸天神行ったとか、年賀状はこなかったとか(なぜなら自分が出さないから)、
「青春の思い出は二度と返ってこないぞ! ま、オレに言われなくてもね(笑)。皆さんもある程度年齢のいった方っていうのは痛いほど感じてるし。今日なんか寝た気がしなくてね、朝起きてガーッと寝たぜ!っていう感じがないんだよね。あれは多分地べたに寝てるせいだと思う。ベッド捨てちゃってさ。買うとなるとより好みしちゃってさ。皆さん、初夢見ましたか?」
……という感じで、青春の思い出→ベッド捨てた→初夢、とどんどん総合司会の話は飛躍していくのでした。

2daysだったのが1日だけになったのはこの年で、
それからしばらくのあいだ、エレカシは武道館から遠ざかることになります。

なにしろ前前前前日ぐらいから緊張してて。たぶん並々ならぬ気合が入ってるんですよ。普段は、変な話、僕がいちばん気合入ってる、ツアーでもなんでも。でも、こないだの武道館は、僕よりもたぶん観に来る人、観に来れなかった人も含めてかもしんないけど、エレファントカシマシっていうのを多かれ少なかれ応援してくれてる人たち全員のテンションが高かったと思う。(中略)それに精いっぱい応えなきゃいけない緊張感っていうか。そういう意味で、少なくともエレファントカシマシとその周辺にとってはもう一大イベントだったんですよね。

(ROCKIN’ON JAPAN 2009年6月号 p.94)

2009年4月11日。武道館にエレカシが戻ってきた。
8年ぶりの武道館。
7年、8年のブランク……武道館をやるサイクルを見ても、
エレカシの来た道の紆余曲折が透けて見えるようです。

ほんと、観る側が緊張しましたよね。
公演前は、チケットちゃんと売れてるんだろうかとか、
当日、席についてからも、そわそわして落ち着かないし。

DVD「桜の花舞い上がる武道館」

「ダイジェストオブ桜の花舞い上がる武道館」


ダイジェストだから曲もちょっとずつですけど、
合間にMCもちょっとずつはさんで、いい感じのダイジェストになってます。

2009年の武道館は、観る側の緊張感もこっぱみじんに吹っ飛ばすような、
ほんとに見事ないいライブで。
アンコールの「風」からの「流れ星のやうな人生」の流れがほんとにもう、泣けて泣けて。
汗だか涙だかにまみれた顔で叫ぶように歌う「風」。
両手をばたばたさせながら客席を鼓舞する「流れ星のやうな人生」。
ほんとにこのくだりはたまらないものがあって、
2009年の武道館というと、ここを思い出して今でもぐっときてしまいます。

2011年の武道館は、
アルバム「悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~」のリリース後だったので、
ここからの選曲が多かった気がします。
1曲目の「奴隷天国」にストリングスが入っててびっくりしたなー。
意表をつかれたけど、でもこういうのはうれしい裏切りで、すごくかっこよかった。

2012年に宮本さんが耳の病気で休養に入るというニュースが報じられたとき、
2013年の新春には実は武道館が予定されていた、
ということを同時に知らされました。
そうかー、新春は武道館だったんだー、と、
病気で仕方のないこととはいえ、幻の武道館に思いをはせては
そのときはすごく残念だったなぁ。

この年の武道館が幻となったので、今回は4年ぶり。しかも2days。

いよいよ2015年の武道館が目の前に迫ってまいりました。
一体どんな感じになるんでしょうね。

そして、武道館関連の映像と言うと、かならず思い出してしまうのがこれ。
「プロローグオブ桜の花舞い上がる武道館」

曲決めの打ち合わせ、
ストリングスの金原さんやサポートの蔦谷さんとの打ち合わせ、
ストリングスを入れたリハ、当日の現地の模様、
本番前の楽屋風景などが9分弱にまとめられてるんですけど、
曲決めのときに「これと、これと、これと」と言いながら、
リストの曲名の横にマルをつけていく宮本さんとか、
(今回のマルはすでには付け終わったんだろうか)
ストリングスの人に宮本語を翻訳する蔦谷さんとか、
(楽譜に「行くぞ!」(笑)。今回もストリングスは入るんだろうか)
これ、今見るとテンションが上がってしまいます!
地下鉄で現地入りする宮本さんのあの感じはほんとに……いいですねえ。

武道館と言えば、
通称赤本、宮本浩次著「明日に向かって歩け!」の中の
「宮本をめぐる東京・武蔵野三十三景」に、
北の丸公園の清水門が出てきます。武道館にほど近い場所です。

清水門。俺は何度この場所に散歩に来たことだろう。神保町の古書街からも近く、お堀には秋になれば水鳥がやってくる。春には桜が咲き乱れる。この江戸城北の丸では、日本武道館の入り口のようになっている田安門が有名だ。清水門はその田安門から少し離れたところにあるせいか、いつもひっそりとしている。少し荒れ果てた感じもあって、江戸時代そのままの姿は、訪れる人に古き時代の詩情を呼び起こさせる。機会があれば一度訪ねてみて下さい。

(宮本浩次「明日に向かって歩け!」P.97)

これを読んで、ミーハーなココロ満載で私も一度訪れたことがあるのですが、
たしかにひっそりしていて、激渋な雰囲気でした。
そうそう、武道館は神保町も近いですよね。
靖国通りを行って首都高をくぐりまっすぐ行くとそこは神保町。
中華とカレーがおいしい町で、
麻婆麺のおいしい源来酒家 にはときどきランチで行きます。
麻婆カレー麺もおいしいです。麻婆カレー麺のあとに食べるマンゴープリンは最高です。

—–
余談ですが、映画「バンクーバーの朝日」は石井裕也監督だそうです。
石井さんのは、「川の底からこんにちは」を観に行って、
絶妙な笑いのセンスが非常にツボだったり、
「舟を編む」見て、大きな作品撮るようになったんだ、すごいなーと思ってたんですけど、
今年のいつごろかな、5月くらいか、
「バンクーバーの朝日」の撮影中、
石井監督はエレカシの「友達がいるのさ」を聴いていたらしい、
という情報を目にして、おおお!と思った、というのを思い出しました。

そこから気になってぐぐってみましたら、こんなページがあり。
『川の底からこんにちは』 石井裕也監督 インタビュー
http://www.hmv.co.jp/news/article/1004230049/
右側に石井監督の好きな音楽CDが5枚ピックアップされていて、
その中にエレカシの「俺の道」が入ってます。

「友達がいるのさ」に「俺の道」…。
一気に親近感…というか、
ますます応援したいと思うのであります。まさにエレカシマジック。

妻夫木聡が12/26の『妻夫木聡のGOLD~映画「バンクーバーの朝日」SP~』に出るらしく、
そこに石井監督も登場するようです。

「映画で共演する亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮ら超豪華メンバーが登場。」だそうで
池松壮亮はクリープハイプのラジオにゲスト出演した時、
エレカシの「孤独な太陽」をリクエストしてました。「孤独な太陽」!
におうなー、におう、この番組。
「友達がいるのさ」かからないかな(攻めるところが外堀すぎて遠すぎか…)。

桜の花舞い上がる武道館(DVD感想)何度このDVDを観たか知れない。 映像の最初は開演前の舞台裏から始まる。 薄暗いステージ袖でスタッフの合図を待つメンバーたち。 ...

POSTED COMMENT

  1. 侘助 より:

    鍵コメさま、こんにちは♪
    そうなんですよー結局大阪行ってきましたー
    いいライブだったですねほんとに。迷ったけど行ってよかったです。
    水戸!!! いいなぁ~
    私はチケット取りさえ行けませんでした(泣)
    2011年の水戸はそうだったんですか…
    私は水戸のチケットはとってなかったんですけど、
    あの時は結構たいへんでしたよね。
    水戸はツアーの最初の方でしたもんね。
    あれから3年あまり経ってブラフマンと対バンするとは…
    男気あふれる伝説のライブになったんでしょうね!
    そういえば2011年の武道館は月光から始まりました!
    そこからの奴隷天国……たしかにシュール。すごい流れだ
    あの時はオープニングがすごく凝ってたなあという印象があります。
    今回はどんな感じになるんでしょう!
    たくさん曲やってくれるかな?やってくれるといいですねー
    演出もたのしみ!
    こちらこそ来年もよろしくお願いします♪
    新春ライブ、楽しみましょうね。

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