年別活動振り返り

1993年(エレカシのリリース、ライブなどを振り返る)

リリース

1993.04.21 7th SINGLE『奴隷天国』(cw/日曜日(調子はどうだ))
1993.05.21 6th ALUBM『奴隷天国』
奴隷天国/太陽の季節/絶交の歌/おまえはどこだ/日曜日(調子はどうだ)/浮世の姿/果てしなき日々/いつものとおり/道/寒き夜/奴隷天国
1993.10.01 8th SINGLE『極楽大将生活賛歌』(w/星の降るような夜に)

ライブ

01月13日(水) 東京NHKホール
など

 

ライブ映像

奴隷天国(eZ a GO! GO! 14th) ※宮本浩次のみ出演
奴隷天国(eZ a GO! GO! 24th)
 「エレファントカシマシ EPIC映像作品集 1988-1994」

ライブ音源

【Disc 3】「early autumn 「野音 初秋」エレファントカシマシ野音chronicle1」
「序曲」夢のちまた(1993.10.16 日比谷野外音楽堂)

1993年のトピック

eZ a GO! GO!

「エレファントカシマシ EPIC映像作品集 1988-1994」に収録されている「奴隷天国」は、宮本さんが「eZ a GO! GO! 」というテレビ番組で、カラオケで一人で歌う、というもの。
このDVDは何度となく観てはいるんだけど、「eZ a GO! GO! 」の部分はいつも緊張します。これだけテレビのせいか、妙に生々しさもあるし。
逆立った髪の毛が、ミヤジの苛立ちでさらに逆立っているように見えます。
ステージをぐるりと囲んだ客席。ノリノリで踊る女の子たち。
映像見てるだけでヒヤヒヤします。宮本先生ブチ切れないかと。
カメラマンににじり寄り、始終カメラ目線。鬼気迫るものがあります。
歌い終わるやいなや「ああやりにくい!」と吐き捨ててステージを去ってゆきました……
ほんとにやりづらかったんだろうなあ…
オールバックみたいに少しなでつけたような?髪型も、エレカシ史上なかなかレアですね。

NHKホール

「the fighting men’s chronicle エレファントカシマシ」でちらっと見ることができる、NHKホール(1993.01.13)のライブ。「奴隷天国」です。

この映像の前に、横山健氏が「NHKホールにも見に行ったんですけど、ひどかったですもん、宮本さんが悪態ついちゃって」と苦笑していました。
この「奴隷天国」の映像がすごいです。「そこのおめえだよ!」と絶叫するステージ上と、微動だにしない客席の温度差。
客席が静止画かと思うくらい、動きません。

転機

――このアルバムで契約切れるんじゃないかっていう感じはしてた?
宮本浩次「してましたね。6枚目ぐらいのときのあの余りにも重たい空気ってうのは、やっぱりなにかしらの話がどっかであったんだと思います」

bridge November 1997 vol.16

「エレファントカシマシ5」から新しいことにもチャレンジし打開策を探す中で、 契約切れの噂は流れ、新しいアルバムでも奇跡は起きなかった。
バンドにとっては暗い空気の1993年。

「風に吹かれて-エレファントカシマシの軌跡-」の、アルバム「奴隷天国」のインタビュー(P.364〜/ロッキング・オン・ジャパン1993年6月号)も、なかなかシビアな内容。
聞き手にも答える側にも煮詰まったような停滞感が漂います。

しかし。 次のインタビューが1993年10月号 (P.378~)なんだけど、この記事が明るい。 ものの4か月ほどしか空いていないのに、ここまで違うか?!というくらい明るい。

次のシングル(曲名は出てないけど時期的に「極楽大将生活賛歌」)の曲作りやレコーディングについての内容で、

宮本浩次「音楽はやっぱ楽しくなきゃいけないと思いますから、はい!」「成ちゃんがいい曲を作ってきたんで、みんなでやろうっていうことになりました」

「風に吹かれて-エレファントカシマシの軌跡-」P.378

ひねくれた感じもなく、肩の力の抜けたインタビュー記事なんです。
成ちゃんの曲……「星の降るような夜に」ですね。
もうこの一文だけでぐっときてしまいます。
これは短いながら、今後を予感させるいい記事。
いい空気感が行間から伝わってきます。 この数か月の間に、一体何が起きたんだろう。 がらっと変わった(変えた)んだろうなあ。 割り切ったというか振り切ったというか諦念も希望も込めて、180度シフトチェンジしたんだろうなあ。

侘助的回想

1993年。私はまだエレカシに目覚めていませんが、
この年ということでぐっとくるのはやっぱり「奴隷天国」です。
大好きな曲なので、この曲が世に産み落とされた年なんだなあ…としみじみしてしまう。
ライブに行き始めの頃、この曲が1曲目になることが多かったような気がします。
個人的に、2回目くらいのライブが武道館だったんですけど、その1曲目が「奴隷天国」でした。
「そこのおめえだよ!」とガンを飛ばす宮本先生はとにかく怖かったんだけど、同時に痛快というか、その状況がおもしろすぎて、わぁ~~!となってしまって、実際もろ手を上げたい気持ちはやまやまだったんだけど、完全にわぁ~~!となる勇気はなく、遠慮気味にやってたと思います。(最近は思いきりわ~~!ってなってます笑)

3年前のさいたまスーパーアリーナの2曲目の「奴隷天国」。
天井から風船が落ちてきた時は、涙が出るほど笑ってしまった。
この曲で風船?!というギャップからくる可笑しさと、ぐっときちゃう感動の涙もそこには混ざってたような気がします。
まさか「奴隷天国」でぐっとくるとは。いまだに思い返すたびに笑ってしまうし、同時にじーんとしてしまう。この曲でじーんとするか?と我ながら不思議なのですが……
この泣き笑いのニュアンスが、これぞエレカシという感じなんですよね。さいたまの演出も曲そのものも。
もろもろ思い出深い「奴隷天国」です。

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POSTED COMMENT

  1. 侘助 より:

    メッセージありがとうございます。こちらでお返事させてくださいね。
    お読みいただいてどうもありがとうございます。
    突然好きになられたと…でもわかるような気がします。私も気がついたらまい進してました笑
    一年ずつ振り返っていると、今更ながら発見もあり個人的に面白いのでぼちぼちやってます←ほぼ自己満足です(^-^;)
    30周年イヤーもそろそろ本格的に盛り上がりつつありますね♪ ツアーを中心にいろいろやってくれそうで楽しみですねぇ

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