いまさらですが、先月末発売のJAPANの感想を少し。
ライブ活動休止中にしていたこと、バンドのリハを再開したこと、今現在の思い、これからの展望……
平間さんの写真もあわせて10ページ、
JAPANの表紙に「エレカシ宮本、復帰第一声!」とでかでか出ていたように、
休止後初めてのインタビュー記事でした。
全般的に、楽しかった、嬉しかった、という言葉が何度も出てきて、
宮本さん、元気そうでよかったなーと思いました。
『論語』を読めるようになったのが嬉しかった。
それと同じぐらいCDをいちから聴けるようになったのも嬉しかった。
ここ読んで、去年末のMUSICAのインタビューで、休むことで「自分の手に曲を戻せる気がする」と言っていたのを思い出したりしました。
ここでいう「曲」は創作としての「曲」なのかもしれないけど、それにつながる何か、根源的な衝動のようなものを、今回のお休みでCD聴いて取り戻そうとして、実際取り戻せたんじゃないかと思って。こんなこと言うとおこがましいですけど。
4人でいい音を出したい、という最後の一言。これはほんとに嬉しかったし、頼もしいなと思いました。
久々に集まったメンバーとの現状を赤裸々に語りながら、でもやっぱり4人でやったらいいものになるはず、というくだりは、
この間のドキュメンタリー映画のスタジオシーンも思い出され、ぐっと感じ入るものがありました。
『good morning』、『ライフ』というソロっぽい2作を出した後、『DEAD OR ALIVE』のときもとにかくバンドでやる、と言っていたけど、
今回のバンド宣言は、そのときとは少し違う感じがします。なんとなく明るい感じが……なんか大雑把だな。うまく言えないけど……メンバーに対する構え方が違うというか。たとえば成ちゃんやトミへのまなざしがあたたかいというか、今回の記事の中のエピソードがですね。メンバーのみなぎるやる気について「尊い」と宮本さんが言っていたのも印象的でした。
「エレファントカシマシ、いや、いいっすよぉ?」この言葉に、すべてがあらわれてるような。今後のライブや新譜のリリースがほんとに楽しみです。
撮影の平間さん、この方、何かエピソードがあった人だよなあ、と気になって、
『風に吹かれて―エレファントカシマシの軌跡―』をぱらぱらめくってみたら、ありました。P.324。
こんなことがありつつもまたこうしてエレカシの写真を撮っているという関係性、すごくいいなあと思う。いい関係じゃないと、ひまわりの写真みたいないい表情はきっと引き出せないなーと思って。
今月号のJAPANはみずしな先生の「妄想トリビュート」もエレカシネタ。「帰ってきた!白シャツ警部」の「帰ってきた!」のびっくりマークにみずしな先生の愛を感じました。
エレカシの雑誌記事を読むのも久しぶりだったので、ページをめくりながら、ほんとに復活したんだなあ、
こうしてワクワクしながら本屋に行けるというのはファンとしてほんとに嬉しいことだなあ、
とあらためて再始動の喜びをしみじみかみしめてしまいました。
—–
ネットのニュースでも出ていたようで、ご存じの方も多いと思いますが、
音楽プロデューサーである佐久間正英氏がご自身の病気をブログで公表されていました。
http://masahidesakuma.net/2013/08/goodbye-world.html
淡々と書かれた文章がかえって現状を生々しく伝えて胸が詰まります。
エレカシが再起をかけたアルバム『ココロに花を』のプロデューサーだった佐久間さん。
宮本さんが好きだったストリート・スライダーズの『天使たち』を手掛けていたのが佐久間さんだったことから、佐久間さんに依頼をしたそうです。
数作アルバムプロデュースを手掛けた後、しばらく縁遠くなりますが、
『町を見下ろす丘』では再び佐久間さんのプロデュース。
この時を振り返って宮本さんが、「僕、佐久間さんだったら何でも話せるんです」と言っていたのが印象的でした。
14日に手術をされるとのことです。ブログの最後の一文のようになることを心から願ってやみません。
